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漁船拿捕:羅臼漁協所属の4隻 乗組員14人は全員無事

 外務省などに入った連絡によると、13日午前4時半ごろ、北方領土・国後島北端のルルイ岬沖で、北海道羅臼町の羅臼漁協所属の雑刺し網漁船4隻がロシア国境警備隊に拿捕(だほ)され、色丹島斜古丹に連行された模様。同省は外交ルートを通じロシア側に抗議し、事実関係の確認を求めた。

 拿捕されたのは、いずれも同漁協所属の「第31吉定丸」=19トン、野圭司船長(45)ら3人乗り組み▽「第31豊佑丸」=6.3トン、藤本茂美船長(60)ら4人乗り組み▽「第38祐幸丸」=9.7トン、森雅浩船長(46)ら4人乗り組み▽「第38翼丸」=19トン、長岡逸男船長(50)ら3人乗り組み。拿捕時に銃撃など武器の使用はなく、乗組員計14人は全員無事という。

 道によると、4隻は日露政府間協定に基づく安全操業の許可を受けていなかった。北方四島との中間ラインは越えていたとみられるが、実際に操業していたかどうかは「確認できていない」(漁業管理)として、情報収集を急いでいる。

 同漁協などによると、4隻が拿捕されたのはルルイ岬の東約6キロ付近とみられる。豊佑丸を操舵していた乗組員が倒れ、中間ラインを越えた豊佑丸を他の3隻が追っていたとの情報もあるという。

 北方領土周辺海域ではロシア国境警備隊が今秋から集中取り締まり作戦を展開しており、安全操業のタコ空釣り漁船がヘリコプターから照明弾を落とされるなど、警備が厳しくなっていた。【本間浩昭、大谷津統一】

毎日新聞 2007年12月13日 20時37分

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