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弁護士でプロの囲碁棋士、預金着服の疑いで懲戒処分

2007年12月13日11時52分

 東京弁護士会(下河辺和彦会長)は12日、所属する笠井浩二弁護士(60)を業務停止2年とする懲戒処分を発表した。笠井弁護士はプロの囲碁棋士(七段)。日本棋院の監事も務めているが、同院によると同日付で辞任届を提出したという。

 同弁護士会によると、笠井弁護士は04年11月から05年7月にかけて、東京都内の特別養護老人ホームに入居していた男性(故人)から預かったキャッシュカードなどを使って銀行から男性の預金を引き出し、約1300万円を着服したとされる。親族が懲戒請求していた。

 笠井弁護士は弁護士会の調べで、私的流用は認めたが、使途については明らかにしなかったという。朝日新聞の取材に対し笠井弁護士は「懲戒請求者にはすでに全額を弁済している。弁護士会への弁明不足もあったと思うが、処分についての対応はこれから考える」と話している。

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