掛川市議会文教厚生委員会は12日、市民グループが提出した掛川市立総合病院の充実と現在地での存続を求める請願を審議し、「(同グループが集めた)1万3000の署名は大きく受け止めなければいけないが、(掛川市と袋井市の新病院建設協議会は)これから開催される。採択は時期尚早」(松井俊二委員長)として全会一致で継続審査することを決めた。 共産の委員は「市民が現在地での存続とより良い病院を望んでいる。信頼できる病院は、市民あってのこと」と、請願に賛成したのに対し、第2会派の「みどりの会」の委員が「(新病院建設は)この地域の中核的な施設をつくるという大きな使命感に立たないといけない」などと反論。そのほかの6人の委員も採択に慎重な意見を述べた。 請願は、新病院を設立する時に現在地から新たな場所に移動する可能性があり、市民の多くは身近で安心して受診できる病院を求めているとして、総合病院を充実し現在地で存続することを求めている。 新病院建設協議会は26日に開かれる予定。 |