ＹＫＫＡＰは12日、中国東部の建材販売をまとめる中核会社を来年1月をメドに上海市に設立すると発表した。地域性に合った商品の販売や、事業責任の明確化などを狙う。2010年度に35億円の販売を目指す。これまで整備した中国北部や南部の中核会社に今回の新会社が加わり、中国では地域ごとに事業を進める体制が整う。

　新会社は「ＹＫＫＡＰ上海社」。資本金は100万ドル（日本円で約1億1000万円）で、中国事業を統括するＹＫＫ中国投資社が全額出資する。これまで中国投資社がまとめていた江蘇省、浙江省の3支店を傘下に置き、上海を含めた東部での販売を担う。樹脂窓やアルミ窓を販売する。

　ＹＫＫＡＰは01年に中国の建材事業に進出した。当初、外資系メーカーは自社生産品のみの販売に制限され、販社の設立も認められていなかった。07年には規制が緩和され、北部や南部ではそれぞれの中核会社が販売を担当する体制を整えてきた。