ガソリンや灯油など石油製品の給油所店頭価格が一段と上昇している。石油情報センターが12日発表したレギュラーガソリンの全国平均価格(10日時点)は1リットル155.5円と前週比0.6円高い。2週連続で調査開始(1987年)以来の最高値を更新した。歴史的な原油高を受け、石油元売り各社がコスト増の価格転嫁姿勢を強めている。
冬本番を迎え、灯油も値上がりしている。店頭価格は1缶(18リットル)1755円と前週比20円上昇し、6週連続で調査開始以来の最高値をつけた。ハイオクガソリンは0.7円高い1リットル166.5円、軽油は0.8円高い133.6円となった。
原油価格の高止まりが背景にある。アジアの指標油種である中東ドバイ原油のスポット価格は11月下旬に一時1バレル90ドルを超えた。1月に50ドルを割り込んだが、その後ほぼ一貫して上げた。
(12日 22:05)