「南京事件」から70年を迎えるに当たり、「南京陥落70年 国民の集い 参戦勇士の語る『南京事件』の真実」(南京事件の真実を検証する会主催)が6日、東京都千代田区の九段会館で開かれ、参戦した旧日本兵が「南京での大虐殺はなかった」と証言した。
検証する会の加瀬英明会長が「中国、米国などがこの事件を取り上げ、日本の非道を改めて告発する動きがある。これに対し南京事件の真実を世に訴えたい」と開催の趣旨を説明した。
日本「南京」学会の冨沢繁信理事は「当時、南京の市民は南京の安全地帯に集められていた。中国軍は南京を捨てて退却したが、一部は市民に紛れて安全地帯にいた。安全地帯以外に人がいない状況で事件が起こるはずがない。南京の当時の人口は20万人だったが、安全地帯の人口は減らなかった」と述べた。
南京戦に参戦した元兵士5人が拓殖大の藤岡信勝教授の質問に答える形で証言。第9師団(金沢)に所属していた近藤平太夫さん(93)は「城内では中国人が日本人相手に露店を出して商売をしていた」と述べ、その際に購入した印鑑を示して城内が平和だったことを強調。虐殺や略奪については全員が「見聞きしたことはない」と明言した。
「南京事件」については中国などが、昭和12年12月に旧日本軍が南京を占領した際、一般市民を巻き添えにして虐殺、婦女暴行、略奪を行ったとしている。中国側は被害者数を30万人と主張している。
写真説明=参戦勇士の語る「南京事件」の真実。最高齢の稲垣清さん(97)ら5名の参戦勇士が当時の様子を語った(午後7時26分、千代田区の九段会館)
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