AQUAPLUSの二次創作ガイドライン
話題に乗り遅れた感がありありながら、YDKんとこ経由で今更ながら知って衝撃を受けたので一応話題にしておこうー。
事実関係は次の通り。
2006年9月1日にアクアプラスのWebにある「二次創作・素材使用について」と題したガイドラインが更新。その新たな更新内容に次の一文が含まれていた。
> ■個人またはサークルによる私的頒布であること
> 具体的には『同人即売会(イベント)での頒布』、
> 『webサイトでの自主通販』等を差します。
> 二次創作物を、業者等第三者を介して一般流通させることは
> 同人活動とは見なしていません。
この文章を「二次創作物の書店委託が禁止になった」と読み取る人が多数出て、今日に至る、と。
書店委託うんぬんに関しては、別に今更言うことでもないと思うんだけどなぁ。その辺りはよつばの。さんが上手くかつ丁寧にまとめているので、そちらを参照。つまりは、今まで水面下にあったものが目に見えるようになっただけでしょ。今まで誤魔化して進んできた著作権の話に、ついにメーカーが動き出したって感じ。
個人的に気にしてるのは次の3点。
・AQUAPLUSが更新した理由と他社への影響
・同人ショップへの影響
・同人屋への影響
→ 同人業界全体への影響
1点目は、AQUAPLUSはなぜこのタイミングでガイドラインを更新したのか。一部ではアンソロと同人との差別化のためだー、だなんて叫ばれてるけど、実際のところどうなのかなぁ。誰かがポカやっちゃって仕方なく踏み切ったのかしら?それとも何かの布石なのかしら?それとも、ただ単にスタンスを明確にしたかっただけなのかしら?
また、この動きに伴って他のゲームメーカーも動いたりするのかねぇ。大御所のAQUAPLUSが動いただけに、他の企業への影響が心配。
2点目は同人ショップへの影響。店の棚からTo Heart2の商品が消えるなんてことがあれば、結構ダメージでかいんじゃないかなぁ。委託を受ける際にも、「版権元が禁止していることを認識しているにも関わらず」受けてしまうと、それはショップの方にも責任が問われたりするんじゃないかな。
営業もやりづらいね。新刊がAQUAPLUSの二次創作であれば、発注かけることも出来なくなっちまうわー。
んで、最後に3点目が同人屋への影響。なんだかんだで、大手になればなるほどショップ委託を前提に数を作ったり原価(音屋は無駄にジャケに金を使ったりするので)を計算したりするので、下手にAQUAPLUS作品の二次創作を作って書店に委託できなくなるのは、大きいサークルほど痛いはず。となれば、必然的にジャンルとして敬遠されてしまうように思う。
いずれにしろ、同人界全体への影響はあまり宜しくないかもねー。
・・・なんて言いつつも、個人的には「一般流通」ってのは、バーコードが初めから付いてて、問屋とかを伝った流通だと思ってたりするので、書店委託が全面禁止って訳でもないんじゃないかと勘ぐっていたりする(笑