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校長自殺:「賞味期限切れの問題」…天理市教育長が発言

 奈良県天理市立小学校の男性校長(当時60歳)が04年2月に自殺した問題について、吉岡溥(ひろし)・市教育長(66)が翌年の校園長会で「賞味期限の切れた問題だ」と発言していたことが分かった。吉岡教育長は「学校が悲しい出来事から立ち直ってくれた。過去は忘れて頑張ってほしいという文脈で使ったが、不適切だった」と釈明。しかし遺族は「とても冷たく、信じられない言葉。命をどう思っているのか」と憤っている。

 吉岡教育長によると、校園長会は05年3月ごろ、市内の小中学校長や幼稚園長を集めて開催。自殺した校長が勤めていた小学校の活動報告を受け、「賞味期限の切れた問題」と発言したという。複数の参加者から発言を知らされた遺族は「永久に終わることのないつらい出来事。二度と言わないでほしい」としている。

 校長の自殺は今年9月、公務災害に認定された。遺族の申請書を読んで発言を知った地元市議からは「教育長が責任ある支援をせずに校長を追い詰めた」と辞任を求める声が出ている。【花澤茂人】

毎日新聞 2007年12月12日 15時00分

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