ここから本文エリア 現在位置:asahi.com> マイタウン> 福岡・北九州> 記事 カネミ油症患者「被害者の声聞いて」2007年12月06日
◇本社で交渉 社長欠席に憤り 「被害者の生の声を聞いてもらいたかった」。5日午前、北九州市小倉北区のカネミ倉庫本社を訪れた油症患者らは、加藤大明社長が直接交渉の場に来なかったことに憤りをあらわにした。午後は福岡市で厚生労働省の全国油症治療研究班と面談。その後開いた記者会見では、診断基準の見直しや治療法の確立など、残された課題を指摘する声が相次いだ。 一行はこの日午前9時40分ごろ、「カネミ油症はまだ終わっていない」「すべての被害者の全面救済を」などと書かれた横断幕を手にして同社へ。カネミ側は出張のため社長が欠席し、木村泰弘総務部長や代理人の清原雅彦弁護士(北九州市)らが応対。患者らは「私たちの命より大切な仕事って何ですか」と思いをぶつけた。 終了後、清原弁護士は報道陣に「治療方法の研究についても賠償の問題についても、出来る限りのことはしたい。国が枠組みを作ってくれて、それに参加する形が、カネミ倉庫としてもふさわしいのではないかと申し上げた」と説明した。 その後開いた会見で、被害者側の保田(やす・だ)行雄弁護士(東京)は「回答そのものは従来の線を出なかった。次回は来年の春くらいだろう。その間に被害者の意見を集約したい」と語った。 国が来年度実施する認定患者対象の健康実態調査に向けて、今月18日から1月8日にかけて、福岡、広島、長崎の各県でアンケートの方法や項目などについて、ヒアリング調査をするという。 長崎県五島市の認定患者、古木武次さん(77)は「未認定患者は何回検診を受けても診断基準によってふるい落とされる。ぜひ診断基準を見直してほしい」と訴えた。 マイタウン福岡・北九州
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