ここから本文エリア 現在位置:asahi.com> マイタウン> 福岡・北九州> 記事 銃の暴力 消えぬ不安2007年12月11日
◇集団下校など対策 大手ゼネコン・清水建設の子会社で重機リース会社「エスシー・マシーナリ九州機械センター」(福岡市東区箱崎5丁目)が9日深夜に銃撃された事件で、周辺の小中学校は10日、子どもたちを集団下校させるなど安全対策に追われた。同市内では8月、中央区の路上で指定暴力団道仁会の会長が射殺される事件が発生。大牟田市や久留米市、北九州市でも発砲事件が相次いでいる。銃の暴力はいつまで続くのか――。住民らは不安を募らせた。 現場から約300メートル北にある市立東箱崎小学校は、銃撃事件を受けて10日午前、急きょ職員会議を開催。集団下校と、教職員や保護者らによる登下校の見守り活動の強化を決めた。地域ボランティアも自主的に見守り活動に参加。約420人の児童に付き添ったり、交差点などに立って「気をつけて帰ってね」と声をかけたりした。現場前を通学する児童は、保護者に迎えに来てもらうなどの措置を取ったという。 同校は、帰宅後も子どもが危険にさらされないために、夜間や1人での外出などをしないよう保護者に指導を求めるプリントも配った。本郷由美子校長は「発砲事件が相次いでいるだけに、地域や保護者がすぐ協力してくれてありがたかった。子どもの命は学校だけでは守れない。当面は連携して警戒を続けたい」。 校区内に現場がある市立箱崎小学校や市立箱崎中学校でも、集団下校や教職員らの見守り、部活動の時間短縮などの対応を取った。 現場の隣の公団住宅に住む20代の女性は、夜中に「ドン、ドン」という発砲音とみられる音を聞いたという。「何回か連続して聞こえたので、『まさか発砲事件じゃないよね』と家族と話していた。最近は(発砲関連の)ニュースが多いけど、身近な場所で起きるとは思っていなかった」と驚いた様子。 別の棟に住む50代の女性は「夜中に『大きな音が聞こえたな』と思って外をのぞいたら、パトカーが集まってくるのが見えた。最近はこんな事件ばかりで気持ちが悪い」と声を詰まらせた。 マイタウン福岡・北九州
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