2007年12月12日 18時43分更新
先月、福岡県大牟田市で暴力団員が拳銃で撃たれて殺害された事件を受けて、大牟田市議会は定例市議会の初日の12日、「暴力団の根絶のため全力を尽くす」とした決議案を可決しました。
大牟田市では先月24日、民間の病院の玄関前で暴力団・九州誠道会系の暴力団員が拳銃で頭などを撃たれて殺害され、警察は対立する暴力団との抗争事件とみて捜査しています。
この事件を受けて、大牟田市議会は12月定例市議会が始まった12日、暴力団の根絶に関する決議案を提案し採決の結果、全会一致で可決しました。
決議では、「市民はいつ終わるとも知れぬ暴力団の抗争に不安を感じている」としたうえで、「暴力団の根絶のため全力を尽くす」としています。
さらに、大牟田市は定例市議会に暴追に関する2つの条例を提案しました。
1つは暴力団の排除対策を盛り込んだ「安心安全まちづくり推進条例案」で、もう1つは暴力団員の市営住宅への入居禁止などを盛り込んだ「市営住宅条例」の一部改正案です。
大牟田市では、住民や警察と連携して今後も暴力団の排除を進める考えで、今月22日には九州誠道会の本部事務所の近くの小学校で、暴力追放市民総決起大会を開くことにしています。