福岡放送局

2007年12月12日 18時43分更新

筑紫野市の暴力団事務所撤退

福岡県筑紫野市で、住民が立ち退きを求めていた暴力団・道仁会系の事務所が引き払われていたことがわかりました。

筑紫野市の山口地区には、久留米市に本部がある指定暴力団・道仁会系の暴力団が、ことし4月ころから1戸建ての住宅を事務所として使用し、付近の住民から不安の声が上がっていました。
このため、先月13日には住民や警察などおよそ200人が集会を開き事務所の立ち退きを求めていました。
警察によりますと先月下旬、この暴力団の関係者が事務所から荷物を運び出し、住宅の鍵を所有者に返して立ち退いたということです。鍵も11日、取り替えられました。道仁会をめぐっては、対立する九州誠道会との抗争とみられる事件が続いていることから、警察は標的にされないよう住宅の前に規制線を張り立ち入りができないようにしています。
暴力団が立ち退いたことについて、筑紫野市の平原四郎市長は「市民の皆さんや行政、警察が力を合わせて取り組んだ成果だと思います。今後も、市民の皆さんとともに10万人の安心都市を作るという決意のもと、暴力は絶対に許さないという思いで暴力追放に取り組んでいきたい」と話しました。