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「撃ち切ったと思った」 父、弾1発込めたまま手入れ

2007年12月11日03時02分

 東京都目黒区の医師立松秀樹さん(39)宅でライフル銃が暴発し、次男直樹ちゃん(2)が死亡した事故で、立松さんが警視庁の事情聴取に「弾は前日に撃ち切ったと思っていた」と話していることがわかった。実際には弾1発を込めたまま手入れし、目を離したすきに長男(5)が過って引き金を引いたとみられる。同庁は重過失致死容疑にあたる可能性もあるとみて調べている。

 捜査1課などの調べでは、立松さんは都公安委員会の許可を得て、12丁の銃を所持。8日にこのうちライフルや散弾銃計4丁を射撃場で使い、9日、自宅1階の応接間で手入れをしていた。

 暴発したのはこのうち、「ブローニング」と呼ばれるライフルで、重さ約4キロ。長男は応接机に置かれていた銃をいじっているうちに引き金を引いたとされる。

 立松さんは「前日の練習で、装填(そうてん)した弾はすべて撃ち切り、中に弾は残っていないと思っていた」と話しているという。他の3丁には弾は入っていなかった。

 都内の銃製作所によると、銃に弾が装填されているかどうかは、外から見ただけでは判断できないという。銃刀法は、射撃時以外に銃に弾を装填することや、銃と弾を一緒に保管することを禁じ、違反した場合20万円以下の罰金と定めている。

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