2007年12月12日 更新

【K−1】右ストレートでKOだ!西島が大みそか殴り込み!

西島は狂拳マヌーフに対し、右ストレートでのKO葬を予告

西島は狂拳マヌーフに対し、右ストレートでのKO葬を予告

 PRIDEを主戦場にしていたプロボクシング元OPBF東洋太平洋クルーザー級王者、西島洋介(34)が大みそか、K−1「Dynamite」(大阪)に殴り込む。狂拳メルヴィン・マヌーフ(31)=オランダ=との総合格闘技戦(85キロ契約)が11日、発表された。西島は右ストレートのKO葬を大胆予告した。

 旧PRIDEスタッフによる「やれんのか!」(さいたま)選抜軍対HERO’S軍の全面対抗戦が両大会で勃発(ぼっぱつ)だ。斬り込み隊長の西島が吠えた。「やれんのか!の代表として、全力でKOする。マヌーフは闘いやすい相手だし、85キロはボクのベスト体重」。

 秋山成勲に次ぐ、06年HERO’Sライトヘビー級準優勝者を見下し、「彼は大振りのフックしかないし、ボクシングだと6回戦レベル。ぼくはカウンターでボディーフックを打ってから、右ストレートで顔面を打ち抜く」と斬り捨てた。

 昨年10月のPRIDE(Vsフィル・バローニ戦)で一本負け以来の再起戦。西島は弱点である寝技習得のため、1年前から警視庁で1日3時間、柔道の集中特訓を重ねてきた。「もうグラウンド対策は大丈夫。キックも習得できてきたので、あとはパンチで倒すだけ」と拳を握りしめ、舌なめずりした。

 06年2月から参入した総合戦で4戦4敗と苦しみ続けた鬱憤(うっぷん)を、ついに晴らすときが来た。谷川貞治K−1プロデューサーは「西島選手にはK−1戦で、武蔵らともぜひ闘ってもらいたい」と熱視線。西島も「総合で結果を出してから考える」と当然やる気だ。ヘビー級で世界に対抗できた唯一人の日本人プロボクサーが、新天地で己の才能を解き放つ。

(川田尚市)

★ミノワマンは185キロ怪物と

 やれんのか!軍VsHERO’S軍の対抗戦3カードは、西島戦のほかズール(ブラジル)Vsミノワマン、ヨアキム・ハンセン(ノルウェー)Vs宮田和幸に決定。体重91キロのミノワマンは、自分の2倍以上という185キロ戦士に対し、「怪物を相手に、体格差は強さと関係ないと証明する」と気合を入れた。