プーチン氏、首相就任へ メドベージェフ氏が方針2007年12月11日20時55分 ロシアのプーチン大統領(55)から後継指名を受けたメドベージェフ第1副首相(42)は11日午後、国民向けのテレビ演説を行い、来年3月の大統領選に当選後、プーチン氏を首相として政権に迎える方針を明らかにした。プーチン氏は来年5月の大統領任期満了後も、首相の立場から事実上の最高権力者としての影響力を行使する見通しだ。 メドベージェフ氏は演説の中で、「我が国にとって極めて大事なことは、ロシア政府首相のポストにはプーチン氏に就任してもらうことだ」と述べた。「そうすることによってのみ、立法府も行政府も、効果的に仕事をすることができる」とも強調した。 プーチン氏は、憲法を改正して大統領任期を延長することは拒否する考えを繰り返し表明してきた。一方で、大統領を退任後も、過去8年の自身の政策を継続するために政権に影響力を行使する可能性を示唆していた。 プーチン氏は今月2日の下院選で、自ら比例名簿1位となって率いた与党「統一ロシア」を圧勝させ、それを「自分自身への信任」とみなしていた。同氏が首相に就任すれば、立法府と行政府をともに率いる形となる。外交、安全保障政策も掌握し、新大統領の存在が形骸(けいがい)化する可能性も高い。これまで大統領が圧倒的な権力を握ってきたロシアの政治体制が大きく変わることにもなり、将来の権力構造の不安定要素となる危険もある。 PR情報この記事の関連情報国際
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