長野県小諸市の宗教法人「紀元会」会員の奥野元子さん(63)が集団で暴行され死亡した事件で、県警小諸署捜査本部は11日、偽証の疑いで、同会代表の舟橋元博容疑者(42)=名古屋市天白区=を逮捕した。
調べでは、舟橋容疑者は9月24日から25日にかけ、小諸市の同会施設内で、奥野さんが暴行された現場を目撃したのに、11月22日に長野地裁で開かれた証人尋問で「現場を見ていない」などと虚偽の証言をした疑い。
舟橋容疑者は調べに対し、現場にいたことは認めたが「席を外した時間がある」と暴行を目撃していないと主張、容疑を否認しているという。
捜査本部は、暴行に教団が関与していたことを隠すため偽証した疑いがあるとみている。
舟橋容疑者は、事件後の10月21日に記者会見した際「暴行事件のことは新聞で初めて知った」と説明していた。
証人尋問は、任意の事情聴取の要請に舟橋容疑者が応じなかったため、刑事訴訟法に基づき長野地検が請求して行われた。〔共同〕(16:02)