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月刊『WILL』編集人の大チョンボ“失笑”

2007/11/28 20:52

 

「花田紀凱責任編集」オトナの常識って表紙に書いてあるから、これは、



花田紀凱サンのチョンボということになるのかな?

月刊WILL1月号は「総力特集」で集団自決。

そんなかに、 「大江裁判 失笑 ”大弁解”採録」、という無署名記事がある。法廷は録音禁止だから、おそらくメモとなけなしの記憶力で「再現」したんだろう。


111ページにこんな一節がある。記事タイトルが約束した、実際の失笑場面だ。

 

原告側弁護士 「かれはじつのところ、アイヒマンのように、沖縄法廷で裁かれてしかるべきであった」という部分は、赤松隊長がアイヒマンのように集団自決の直接の責任者として裁かれるべきだと読めるが、それは間違いか。

大江 もう一度繰り返しますが、私は沖縄の慶良間列島の二つの島の集団白決という:…、

原 間違いか問違いじゃないか。

大江 そうですか。今おっしゃったことは間違いです。

原 私の読み取りが間違いだということになるが、通常の読者にそのような読み取りを期待しているのか。

大江 私が言いましたような、あの、あなたが導かれる結論とは違う読み取りを。

原 一般の読者が、大江さんの書いたものをどのように読むのかということに関心はないのか。

大江 関心は持っています。今あなたが、自分が一般の読者だといわれれば、こうショックを受けますけtれど。


(傍聴席大笑い)



裁判官 笑うのは審議の妨げになるのでやめてください。

どうやら実際の法廷をしらないWILL編集者は、(傍聴席大笑い)という書き起こしを見て、「大江健三郎が法廷で失笑を買った」と早合点し、鬼の首を取ったように喜んだようだ。


ところが、もう少し分かりやすいメモで、この場面を再現すると、 
原「アイヒマンのように裁かれてしかるべきだったというのは、赤松隊長が直接の責任者として沖縄法廷で裁かれるべきだったと言われていると読み取るんですが」 


大江「もう一度くりかえしますが、渡嘉敷島での集団自決につい・・・、」 


原「まちがいか、まちがいでないか、答えてください。


大江「今おっしゃったことはまちがいです」


原「私の読み取りがまちがいだといわれるんですけど、大江さんは通常の読者にそのような読みとりを期待しておられるんですか」


大江「あなたは違う読み取りをされている」


原「大江さんは一般の読者が大江さんの書かれたものをどのように読みとるべきだといわれるんですか」



大江「あなたが読者の代表だといわれれば、その証拠を見せてください」


 《傍聴席から笑い声が起こる》


裁判長「傍聴席から笑い声等不規則な発言をされると、記録ができません。以後そのようなことをされると退廷を命じます」 


失笑を買ったのは、大江氏に一本取られた原告側の弁護士だ、というのが実際だったのだ。

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