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インフルエンザ予防は鼻呼吸

2007/12/07 12:27

 

マスクよりも
うがいよりも
タミフルよりも

インフルエンザ予防には、「鼻呼吸」 

くわしくは
http://www.dent.okayama-u.ac.jp/syouni/OKAZAKI/omosiro/hana/hana.html より


さて,風邪の予防といえば,マスクがあげられる。ところでマスクの網の目を,トンネルの大きさにたとえると,代表的な風邪のウイルスであるインフルエンザ・ウイルスは,どのくらいの大きさになるだろう? 


実は,アリの大きさにも満たないのだ。ならばマスクは,本当に予防効果があるのだろうか?


ところでモンゴルの冬は,零下40度まで達する寒さである。なんと!凍ったバナナで釘を打つことができるのだ。ところが,この冷たい空気を鼻から吸っても,喉の奥では体温付近まで上昇するという。


わずか10cmで,60度以上も空気温が上昇する理由。それは鼻の中の毛細血管により加温されるためだ。


ところで鼻の毛細血管には,もう一つの働きがある。それは乾燥した空気に湿気を加えることだ。驚くなかれ,ヒトの鼻では1日約1リットルの水分が出ているという。


そもそも肺で酸素を取り入れ,二酸化炭素を排出する呼吸は,湿度100%の状態で行われる。これは,魚が水中でエラ呼吸をしていることを考えれば理解しやすい。肺は,エラが体の中深く入ったものである。だから肺は,乾燥に弱い。肺炎になると加湿器を入れるのもこのためだ。


加湿するメリットは,他にもある。インフルエンザウイルスは,湿気に弱い。乾燥した冬に流行するのもこのためだ。さてウイルスは,気温が20℃で湿度30%の状態において,6時間後では約半分のウイルスが生きている。しかし,湿度が60%まで上昇すると95%まで死んでしまう。如何に,ウイルスが湿気に弱いかが,よくわかる。


ヒトは,マスクの代わりになるものを体に備えて入る。それは,鼻で呼吸することだ。そう!鼻は天然の加湿器なのだ。


一方,直接,口から空気が入ると体の防御機構が働かない。だから風邪を引きやすい。


ヒトの体の中には,隠された予防機能が備わっているのだ。

 

マスクをしていても
口で息してたら何にもならない!!  





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