藤岡信勝さんの宣伝サイト
特集
沖縄集団自決:虚構の軍命令2
http://www.jiyuu-shikan.org/tokushu.html
に、慌てず騒がずおいおいと反論していくシリーズです。
第1回の今日は、恣意的なテイケイの人数カウントです。
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近未来の「日本の歴史」教科書“2007年の項”にはきっと、
2007年9月29日、沖縄県民は文科省検定官による横紙破りの教科書検定に抗議し、主催者発表11万人の県民大会を開きました。「軍の強制による集団自決で尊い命が失われた」、父祖が経験した痛ましい歴史的事実を次世代に伝え続けるために声をあげ、みんなの強い意思によって、密室で行われようとした検定実施をくいとめ、教科書の記述はついに是正されました。日本の民主主義を国民みずからの力で守ったという意味でも、それは歴史的な出来事だったといえましょう。
こう書かれることでしょう。
それとは反対に、教科書が絶対に教えない歴史の2007年の項には、
次のような光景があります。
(1)街宣右翼とテイケイした
「新しい歴史教科書をつくる会」の醜い宣伝活動
そして、この人たちが掲げている、
(2)株式会社「テイケイ」による、インチキな人数のカウント。
勘違いしてる人がいると不味いのでもうしますと、県民大会の人数を数えたといわれる警備会社テイケイは、この会場の警備を担当したわけではありませんよ(笑)。テイケイの会長さんが、「つくる会」や「日本会議」などの有力右翼であったので、宣伝に使える「調査?」を引き受けただけです。
一体なんで、数万もの群集が、1万8179人と一桁まで数えられるのだろうか?
そもそも、誤差を自己評価しない測定など世の中から相手にされるわけがありません。
それだけで、よっぽど非科学的な非常識を持つ人以外は、インチキだと疑うのがフツーですが・・・。
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まず結論から申し上げましょう。
テイケイ調査がインチキだという理由
1)調査報告書すら公表していないインチキ
2)何月何日何時に誰が撮影したものか、調査対象すら明示していないインチキ
3)一桁まで数えた、という子供騙しのインチキ
4)ひとりひとりをどう識別したか説明しないインチキ
5)点の打ち方が恣意的だというインチキ
6)黒髪の人、濃い色の服装の人、影の中にいる人はカウントしないインチキ
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各論
1)調査報告書すら公表していないインチキ
わたくしは、ブログを通じて、また掲示板やさまざまなコメント欄を通じて、株式会社テイケイの調査の信頼性を認めるにたる資料の開示をもとめました。
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/363554/
また、テイケイの調査結果を強調報道する新聞記者様にも質問を差し上げました。
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/379995/
しかし、なんのご回答もなくご示唆すらありません。株式会社テイケイのWEBサイトにも報告書はありません。
http://www.teikeigroup.co.jp/
これは結局、どのような規準で人数を数えたかを、明らかにできないインチキ調査である証左かと存じます。
2)何月何日何時に誰が撮影したものか、調査対象すら明示していないインチキ
私が知りうるのは二階堂ナントカというサイトですが、
http://www.nikaidou.com/2007/10/post_640.html
ここにも調査対象は示されていません。これでは、第3者の追試、検証を拒否するもので、合理性のある調査とはいえません。
県民大会は確か午後3時開会でしたが、集会人数のピークは午後4時過ぎだと聞いています。いっぽう、新聞社の空撮写真は午後2時とかの早めの時間が多いのです。
それは、当日の号外に間に合わせるためでもありました。
まさか警備会社が、まだ人数が集まってないときのものを使うとは思えませんが。
そして最近知ったのが藤岡信勝さんのサークルサイトです。
ここにも肝心のことは銘記されていません。http://www.jiyuu-shikan.org/tokushu.html
ここにはこんなことがかかれていますが、これでは調査ではなくてプロパガンダです。
このプロジェクトでは拡大した全体写真を小さな四角形に区分し、それぞれの四角に詰まった豆粒大の人間像を、100人ごとに色分けしながらカウント。その結果、全体写真の中で「目視できた人数だけなら1万8179人。木陰や建物の陰に隠れている人たちを含めても、1万9000~2万人という数でした」と総括している(『週刊新潮』2007年11月1日号より)。
3)一桁まで数えた、という子供騙しのインチキ
二階堂ナントカというサイトhttp://www.nikaidou.com/2007/10/post_640.htmlでは、このように公園の入り口ですいているところのアップ画像が乗っています。
一人ひとりの識別がしやすいところです。しかし問題はもっとひとごみのところですが、そこは上手に隠しています。(ここでも、木陰にいる人はカウントできません)
4)ひとりひとりをどう識別したか説明しないインチキ
人ごみのところで、どう一人ひとりを識別したか、なんの説明もないのはきっとそれを説明できないからでしょう。
5)点の打ち方が恣意的だというインチキ
点を打った画像区画だそうです。
どこでもいいというなら、試しにE-10区画を切りとってみます。
それを、拡大します
みなさん気が着きましたか?
画面の黒いところは日陰か、黒髪か、黒い服です。日陰の部分には全くと言っていいほど点が打たれていません。
6)黒髪の人、濃い色の服装の人、影の中にいる人はカウントしないインチキ
ここで地上のスナップ写真もご覧ください。
ほら、このように日傘に二人で入っている人もいますね。
でもテイケイには、一人としかカウントされていませんよ。
その後に座ってる女の子はどうでしょうか?
ほら、この写真では、黒い傘、濃紺の傘、黒い帽子、
この写真に写っているひとの半分以上は、テイケイに点を打って貰えなかった人たちと思われます。
この写真では日陰の中に大勢がいます。
この写真のうしろの方の人たちも日陰の中です。
これらの人たちは、ホラ、
黒いコントラストの人ですから数えられていません。
それから、明るいところを見ましても、どんな規準で点を打ったか、まあいい加減ですね。
そう、黒っぽい服装の人は数えられていないし、
こんなふうに肩を寄せ合った人たちをどう識別したのでしょうか?
なぜ写真をハイ・コントラスト化して日陰の部分(シャドウ)を真っ黒にしたのか。
なぜ緻密な識別に欠かせない、暗部のデテールを塗りつぶしてしまったのか?
実態をみると、テイケイの測定には不信感ばかりが募ります。
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さて、
もっと高精細の資料があればはっきりするよ、とご忠告してくださる方がいるかもしれません。
ごもっともです。
ですから私は、
「そうした資料のありかを教えてください」、
「測定データを開示してください」、
と御願いし続けているのです。
それは今でもかわりません。
もっとしっかりした画像資料をご提示くだされば、もちろん検証し直しますよ。
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もともと、主催者発表は、多めに見積もりたい概算です。
そして、「つくる会」テイケイ発表は、少なめに見積もりたいもう一つの概算です。
あたかも、正確に数えたかのように思わせる手品を添えたものですが(笑)。
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by ni0615
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