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【社会】

岐阜大から常勤医 精神科存続にめど 岐阜県立多治見病院

2007年12月12日 朝刊

 医師不足で常勤医師が派遣元の大学に引き揚げられて従来通りの診療を続けられるか不透明だった岐阜県多治見市の県立多治見病院精神科が、岐阜大の協力を得て来年4月以降も常勤医が確保できる見通しとなった。病院にはこれまで名古屋大、名古屋市立大から派遣された医師が勤務しており、岐阜大からの医師派遣は初めて。

 県立多治見病院によると、精神科には今年3月まで名市大の医局から派遣された常勤医5人が勤務していた。昨年秋に名市大から医局の医師不足を理由に全医師の引き揚げ案を示され、病院や県が名市大側に派遣の継続を要望。1年限りという条件付きで、常勤医1人が来年3月まで残ることで決着した。

 今年4月からは、この常勤医1人に加えて、近隣民間病院の勤務医や開業医ら4人が非常勤で応援。外来を交代で2医師が担当し、入院患者の受け入れは中止した。

 病院側は名市大にこれ以上頼めないと判断し、岐阜大などに医師派遣を打診、折衝を続けてきた。岐阜大からは常勤医2人が派遣される予定。病院は「入院をするには医師4人が必要」としており、依然として外来診療のみとなる。

 舟橋啓臣院長は「新病棟のオープンする2010年には入院診療が再開できるようにしたい」と話している。

 

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