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「日本に恩返しを」 囲碁名人位奪還の張栩氏に允許状

2007年12月11日19時25分

 第32期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)を制して名人位に返り咲いた張栩・新名人(27)の就位式が11日、東京都千代田区の東京会館で約250人が出席して開かれた。日本棋院の岡部弘理事長から名人の允許状(いんきょじょう)が渡され、朝日新聞社の秋山耿太郎社長から賞金3700万円の目録が贈られた。

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名人の允許状を受け取り、岡部理事長(右)と握手する張栩名人=11日午後、東京都千代田区で

 昨年、名人位を奪われた張新名人は、今年、高尾紳路名人(31)への挑戦権を獲得。最終局までもつれた七番勝負を4勝3敗で制した。新名人は「挑戦者決定リーグから苦しい戦いで、勝ち抜けたのは運が良かった。七番勝負という最高の舞台を経験でき、いい結果を残せたことを光栄に思います」と振り返った。

 今回で3期目の名人就位となるが、「まだまだ技術的にも人間的にも未熟。(10歳で台湾から来日してから)自分を育ててくれた方々への感謝を忘れず、囲碁界、そして日本の社会にも恩返しできるよう、日々努力していきたい」と話した。

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