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「結論ありきの不当判決」共産党ビラ配りの僧侶が会見
「結論ありきの不当な判決」。共産党のビラ配布をめぐる住居侵入事件の控訴審判決で11日、東京高裁に逆転有罪とされた荒川庸生被告は、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、判決への不満をあらわにした。
「無罪を覆すだけの審理は何もなかったので、再び無罪と思っていたのに…。考えてもいなかった意外な判決」。荒川被告は怒りを抑えるかのように淡々と語った。「罰金は5万円だが、言論の自由がこの5万円でどれほどの影響を受けるかと思うと、怒りがわいてくる」
主任弁護人の中村欧介弁護士も怒りを隠せない様子。「ビラの投函(とうかん)禁止は理事会の議事録のどこをみてもない。判決は検証さえしていない。形式ばかりの判決で言論の自由を守るつもりがない」と語気を強めた。
一方、東京高検の鈴木和宏次席検事は「法解釈と社会常識に照らし、極めて妥当かつ常識的な判決」とのコメントを出した。