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読売テレビが京大教授に謝罪 奈良調書流出事件報道で

2007年12月11日

 奈良県田原本町の医師宅放火殺人事件で少年院送致となった長男らの供述調書が流出した事件をめぐり、読売テレビ放送(大阪市)は11日、奈良地検の家宅捜索を受けた京都大医学部の十一元三(といち・もとみ)教授に対し、誤った報道で名誉を深く傷つけた、として謝罪した。10日付で本田邦章・取締役報道局長を減俸、報道局次長兼報道部長を減給、報道局チーフプロデューサーを譴責(けん・せき)、デスクと記者を厳重注意処分にした。

 問題のニュースは、教授が自宅や大学の研究室を家宅捜索された9月28日の「昼ニュース」と夕方の「ニューススクランブル」で放送された。教授の実名と顔の映像を出し、「鑑定医に渡った供述調書から教授の指紋も検出された」と報じた。

 実際には指紋は検出されておらず、十一教授は立件もされなかった。教授は11月、「多大な風評被害を受けた」と抗議するとともに、謝罪や訂正報道、担当社員の処分を求めていた。同社は11日、速やかに名誉回復の措置を講じるとした本田局長名の書面を教授に提出した。教授側は検証番組の放送や直接の謝罪を求めていくという。

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