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読売テレビ 京大教授に謝罪

 奈良県田原本町の医師宅放火殺人の供述調書漏えい事件で、読売テレビ(大阪市)は11日、調書の写しから京都大医学研究科の教授の指紋が検出されたと報道したのは誤りだったとして、教授に謝罪文を提出した。教授の代理人の弁護士が同日、明らかにした。

 調書の写しは、医師の長男(17)を精神鑑定した京都市の精神科医=秘密漏示罪で起訴=が使用。教授は精神科医と親交があった。謝罪文は「指紋が付着していた事実はなかった」とし、速やかに報道を通じ名誉回復の措置を講じるとしている。

 読売テレビは9月28日、奈良地検が秘密漏示容疑で教授の自宅などを家宅捜索した際、指紋が検出されたなどとニュース番組で報道。奈良地検は教授を立件しなかった。

 代理人の弁護士によると、教授は「大学のプロジェクトや生活に支障が出た」として読売テレビに謝罪を求めていた。

 読売テレビは、12月10日付で取締役報道局長や記者ら5人を処分したが、詳細は明らかにできないという。同社は「報道で教授にご迷惑をおかけしたことについて、本日おわびした。今後は再発防止に向けて真摯(しんし)に取り組み、より一層、正確で公正な報道に努めていく」とのコメントを発表した。

 事件では奈良地検が11月、精神科医を起訴、調書を引用し講談社から本を出したフリージャーナリスト草薙厚子さんを不起訴とした。

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