2004.4.22

速いもので、オコゼさんところにお邪魔して1ヶ月が経った。あの時ウナギを食べ過ぎてお腹回りがひとまわり太くなり、先日古いジーンズを出してきたら軒並み穿けなくなってしまっていた。とりあえず一日10回の腹筋を始めたところである。

このページもちょうど容量が90KBである。季節もいつのまにか初夏だ。早春の浜松の思い出とともに、part10とはお別れしてpart11に移行することにする。





←早朝、逆光だったのでフラッシュを焚いてみた。

2004.4.21

NAOKさんに作っていただいた100V→230Vトランスの電源ケーブルを根岸通信ZAC1に交換したところ、Hyperspaceの低域が一回り太くなった(ような気がする)。これは5.5スケアのケーブルを使用し「低重心でしっかりした音の芯と透明感のある音場、押し出しが強く弾力のある低域が特長です」ということである。ちなみにお値段は1m¥4200(税込み)。今まで使ってきた経験からすると、使用する機器の基礎体力がしっかりしていれば、これで十分なパワーが発揮されると思う。非常にお買い得な製品である。

ところで例の電気用品安全法改正問題であるが、ふたを開けてみれば「不特定多数の消費者に向けた陳列と販売」についてが規制対象となり、特定相手先への納品については対象外だそうである。
要するに未承認の電源ケーブルやタップをカタログやHPで宣伝をして不特定多数に販売してはいけないが、個々のユーザーの要望に応じた特注品については規制対象外だ、ということのようだ。根岸通信もこの行政指導を素直に(?)受け入れて、HP上のオーダーフォームを廃し、メールによる「試作品」の注文に切り替えている(笑)。
木っ端役人の天下り先である特殊法人や公益法人の利益追求のために、現実に則さない「規制」を行っても誰の理解も得られない。また海外から笑いものにされる悪法がひとつ誕生したということである。

それにしても、彼らの論理からすれば、このNAOKさんのトランスなど「危険度200%」とか言って、懲役10年ぐらいの価値はあるかもしれない(爆)

勝手にやってる秘蔵の名盤シリーズ
Marian Anderson "Sings Negro Spirituals"
18世紀の黒人奴隷達が神に救いを求めて自然発生的に生まれた宗教歌である
ピアノとコントラルトのシンプルな構成
ここにはヨーロッパクラシック宗教歌とはまったく違うある種の情念のようなものが感じられる

iTunes 8746曲

2004.4.20

昨日の補足である。

409-8Eが「いい音」で鳴るのは、アンプをTU-8730(またはTU-873)にした時だけだ。手持ちのサンスイAU-607やヤマハA-2000Aにすると、高域が薄くなり艶もなくなる。なにか落ち着きの無いそわそわした音である。これだけ違えば、たとえペア2万ぐらいの409-8Eでも石のアンプでは聴く気が無くなる。こうなれば往年の国産プリメインも、TU-8730の前には形無しである。

こういうのを聴いてしまうと、100万だろうが500万だろうが、石のアンプにはだんだん興味がなくなってくる。いくら素晴らしいとか他人がいってもしょせんトランジスターの音だという先入観が走ってしまう。石のアンプなどせいぜいウーファーを駆動するのにパワーだけを追及したものが必要なだけだ。

これはコンプレッションドライバかダイレクトラジエーターかどっちが良いか?の議論と共通すると思う。正確無比に歪みなく音楽信号を再生すれば良いというなら、ハイエンドトランジスタアンプにダイレクトラジエーターユニットを積んだスピーカーシステムを使えばよい。だがそこに音楽を聴く感動があるか?というと私にはそれはまったく感じられない。原音再生など絵に描いた餅であって、ホールで聴くオーケストラや、クラブで聴くJAZZの音と、スピーカーから出る音はどうやっても別物である。敢えて極言すればホーンスピーカーで聴く方が、よっぽど良い。

iTunes 8712曲

2004.4.19


昨日はオーディオは小休止。東京に出かけようとしたら、あまりにもいい天気なので思わずこんな写真を撮ってしまった。右端のガレージの上の中2階にALTEC A5、1階の玄関を入った左の部屋にBigBlockがある。

604のかわりに仕方なく使い始めた409-8Eだが、前回と違ってCDPやアンプもグレードが高くなっているので、今回は結構いい音で鳴っている。

CDT  CEC TL51(Tuned by NAOK)
DAC  DEQ2496
AMP  TU-8730(JJ 300B)
白御影石ボード+黒御影石インシュレーター(3点支持)

というシンプルなシステムだが、中域が非常に滑らかで女性ヴォーカルが最高である。ここだけに関して言えば、A5がなんとか対抗できるぐらいで、BigBlockも604-8Hも敵わない。上の方はおそらくそんなに伸びてはいないだろうが、中域の滑らかさでシンバルも重みがあって結構聴ける。もちろん低域はダメである。口径が20cmあっても、もともと低い音を出すようには作られていないので、ここはさすがにまったく出ない。今後の発展型としては、先日A5から取り外して余っている515Bか416-8Bを足して低域を補強すれば十分かもしれない。クロスは350Hzぐらいがいいような気がする。
こういうのがとても気持ちよく聴ける
Margareta "LIEDER" propurius PRCD 9151
それと、おなじみ CARPENTERS

iTunes 8633曲

2004.4.18

ウチには古いパイオニアのCDレコーダーがあった。音楽用CDレコーダーの最初の製品だから、購入してもう6年ぐらいになるはずだ。一時不調になったので、それ以来3年ぐらい使っていなかった。

なんの話しかというと、↓で紹介したシュタルケルのレコードをCDRにして配布しようと思ったのである。アナログディスクのバックアップならDATで十分なのだが、iTunesに取り込んだり、他人にCDRにコピーして渡すにはDATでは無理である。そこでこのCDレコーダーが、もしかしたら使えるかもしれないと思って引っ張り出してきて使ってみたら、なんのことはない、ちゃんと動作した。
以前は録音しようとするとエラーばっかりで、当時高価だったCDRディスクが何枚もオシャカになって、頭にきて押入れに突っ込んでしまったのだが、放置プレイで自然治癒するとはどうしたことなのだろう?
久しぶりなのと、例によって取り説が行方不明なので(笑)ちょっと操作にまごついたが、無事シュタルケルがCDRになった。HELIKON→SIRIESX→Hyperspace→C100Aという超豪華版高品位CDの出来上がりである。あとはこれを原盤にしてパソコンで好きなだけコピーすれば良い。早速複製を作って各方面に送付することにしよう。欲しい方は遠慮なくどうぞ。

2004.4.17

早速MC507をVICTRY Hに使ってみた。MC507-C100A間は余っていたCARDAS CROSSで接続した。
ハムはほとんど出ない。これにはホッとする。置き場所が限られているので「ブーン」とハムが盛大に出たらお手上げである。Audionの電源トランスの隣しか置くところが無いので心配だったが、結構厳重にシールドされているようだ。

これでC100Aのヴォリューム表示は74%に下がる。肝心の音だが、福沢諭吉1枚以下の値段からすると望外のいい音がした。MMダイレクトに比べると、僅かに中域が荒くなるが、許容範囲である。中高域のキツサは相変わらず。これはアームとVICTRY Hの相性で仕方がないようだ。というより、このアームだとみんなこんな音になる。HELIKONの時もそうだった。SS誌の評価ではこんなことは一言も書いてなかったが、ホントにちゃんと試聴しているのか?
安い小型トランスのネックである低域も馬力があって不満はない。左右のセパレーションにも変化は感じられなかった。内部配線なども丁寧に仕上げられているようで好感がもてる。
このトランスは前述のとおり、トランスの在庫切れで偶然できたワンオフの特別仕様なので販売はされていない。この値段で再度作ってくれと言っても無理である。日頃の行いが良いと、たまにはこういういいこともあるということだ(爆)。

オーディオムカイの黒御影石スタビライザーを持っている。御影石のボードを購入した時に、勢いでついでに購入したものだ。重さ460gである。↑のMCトランスと価格は変わらない。ただの石だと思えば結構なお値段だ。

これはたまに思い出して使ってみるが、効果があると思ったことは一度もない。昨日、またまた思い出してHyperspaceで初めて使ってみた。
自分でやれば先入観で正確な判断ができないので、助手を使って、5秒おきぐらいに乗せたりはずしたりさせて効果のほどを確かめた。こっちは目をつぶってブラインドで変化を聴く。
やはりこれは見事にまったくなんの効果もなかった。多少低域が締まってくれるかと期待したが、Hyperspaceぐらいの重量級になると460gぐらいの重量追加では、それこそ焼け石に水ということであろう。
遅ればせながら今頃これを購入した。
内容は相変わらずたいしたことはないが、いまどきこんな本を作る気概には敬意を表する。

2004.4.16

イラクで誘拐されていた3邦人が無事解放された。なにはともあれめでたいことである。それにしてもアルジャジーラの女性アナウンサーの色っぽいことにはちょっと驚いた。中東にもこんな女性がいるとは思わなかった、といったら偏見だと非難されるかも(笑)。

VICTRY H用にハイインピーダンス対応のMCトランスを購入した。マスターズというところが出しているMC507というモデルである。お値段があっと驚く安さで、VICTRY Hの輸入元推薦のEAR MC3の1/10以下である。福沢諭吉1枚でおつりがくるほどだ。
ネットから注文したのが1週間ほど前なのだが、なんでもこれ用のトランスが在庫切れだそうで、もっと高級な大型トランスでわざわざ製作してくれたらしい。そのせいか今日再度サイトを見たら、このモデルは消えていた。どうやらディスコンのようだ。

こっちがサイトにあったMC507の写真である。ひとつのケースに小型トランスが2個入っているらしい。これと比べれば、送られてきたものは、もっと大型トランスを内蔵しているのがわかる。うれしいことに向こうの手落ちということで、価格はオリジナルの分しか請求されなかった。
今まで何個かMCトランスを使ったことがあるが、いいものはほとんど無かった。中途半端なものは結局使い物にならない。ハムはどうしても拾うし、帯域もはっきりと狭くなる。かといって10万以上も出して買う気にもならない。フォノイコとベストマッチのものとなると、C100Aのように最初から内蔵しているものに限ると思う。だから新たに購入するとなると、これぐらい安いもので十分である。ダメならまたMM入力で使えばすむことだ。

2004.4.15

しんたクンに手伝ってもらって、BigBlockのウーファーを2231HからGAUSS4583Aに戻した。
2231Hにしたのはいつだったかと思って過去の記録を調べると、去年の8月23日であった。E110のミッドバスを入れたのは8月26日である。ということは4583A+E110の組み合わせで聴くのは初めてだ。

8ヶ月ぶりに音を出す4583Aだが、最初は多いに違和感があった。E110とのつながりが悪くて、4583Aから出る125Hz以下の音ばかりが耳につく。明らかに音色が合っていない。それに一部の周波数でピークがあるようでボンつきが気になる。
GAUSSの方がより高域まで使えるはずなので、クロスを180Hzに上げてみたが、あまり良くはない。ボーカルの透明感が後退する。やはり15インチウーファーはなるだけ低いクロスで鳴らしたほうが良いようである。とりあえず125Hzに戻した。
ここで思い出したのだが、JBLのユニットは位相が逆相だから、GAUSS(たぶん正相)にすると位相が逆転しているはずである。位相の正逆は聴感で決めるしかないが、明らかに逆のままでは正確な判断はできない。クロスが低くなればなるほど位相の影響は大きいのである。そこでアンプのSP端子を逆にして、2231Hの時と同じ接続にしてやった。
これでE110とのつながりがだいぶ良くなった。この状態でしばらく聴いてみたが、どうやら4583Aのレベルが高すぎるようで3dB絞ってちょうど良くなった。

ミッドバスを使わないでクロス500Hzまで鳴らした4583Aは、ゴリゴリとした暴力的ともいえる荒っぽい音で、そこがROCKなどを聴くには魅力であった。だが、今回のようにクロスを125Hzに抑えていると、予想したよりも随分と大人しい印象である。2231Hのようにブンブンと抑えが効かないということもないし、ALTEC604(515)ほどのスカッとしたスピード感もない。中途半端な音である。今朝聴いただけの印象では、2231Hの方がハッタリが効いて面白く聴ける。もっとも、半年以上鳴らしていなかったからまだウーファーの動きが悪いのかもしれない。しばらく様子をみることにしようと思う。

NAOKさんに製作をお願いしていた100V→230Vのトランスが完成した。リングコアトランス使用900VAである。NAOKさんによるとトロイダルは繊細、リングコアは豪快な音がするそうだ。

Hyperspaceに使うだけであるから900Wも必要ないが、大は小を兼ねるというから、なんらかのメリットがあるのであろう。インレット、ヒューズ、コンセントはPt(白金)だそうである。写真のようにCSE R50を通してこのトランスを使っている。これは2日ぐらい慣らしが必要だそうなのでしばらく通電してから評価したい。
昨夜しんたクンが感動したシュタルケル。これも秘蔵の4枚だ。発売はSTAR RECORDS。住所は11426 WEST 106th STREET SHAWNEE MISSION, KANSAS となっている。原盤はどうやら1978年ごろ日本コロンビアやビクターで録音されたものらしい。だから、もしかしたらCDが出ているかもしれない。

これは録音も演奏もカッティングも素晴らしい。演奏にこもる気迫はヨー・ヨー・マやマイスキーなんて問題にしない。鬼神のような恐ろしいまでの気迫がリスナーに伝わってくる。だが、残念ながらこの気迫はアナログレコードでないと再現できないだろう。もし、どこかでこのディスクを発見したら、迷わず購入することをお勧めする。

2004.4.14

4月も半分近く過ぎた。毎年のことだが、この時期は道路が混雑してイライラさせられる。新入社員や新入生が一気に増えるのが原因だが、それならなにもこの時期にかぎらないのでは?というのは終身雇用があたりまえの大企業や親方日の丸の考えで、一般大衆は一年のうち4月上旬だけが勝負なのである。中途半端な田舎で零細企業を経営していればわかることだが、新規採用しても1年以上続くのは1割がいいところで、1ヶ月なら御の字、1日や半日で辞めるのはザラである。
なんの使い物にもならずに辞めていっても、その分の給料は支払わなければならない。いきなり辞められて、こっちは人員不足で困ろうが「労働基準法」という錦の御旗の元、堂々と無理がまかりとおる。この「労働基準法」というやつ、クビにするときは1ヶ月以上前に通告するか、1ヶ月分の給料をタダでくれてやるかしなければならないのに、辞める方はなんのお咎めもなくいきなり即日辞められるという、とんでもない法律なのである。以前一度だけ、あまりの非常識さにアタマに来て、未払い給料の支払いを拒否したことがある。当然本人や家族から支払いの圧力がかかったが、断固拒否していたら、とうとう「労働基準監督署」から電話がかかってきた。

「○○さんという人が給料をもらえないって来てますが・・・」
「仲間を道づれにしていきなり辞めるなんて非常識な嫌がらせやないけ。そんなやつに給料は出せん!」

「そう言われても法律で決まっていることですし・・・」
「あっそっ、じゃ逮捕でもなんでもしてちょ。罰金ならいくらでも払うけど、あいつらには絶対給料は払わん!」

役所などマニュアルに沿って一通り指導すれば終わりである。当事者の個人的な事情などいちいち気にしてはくれない。だから、こうやって強い態度で拒否すればあとは何も言ってこない。おそらく泣きついた本人に「あんたにも非常識なところはあったんだから、向こうとよーく話し合って解決してくださいね」なんて適当に言いくるめて追い返したのに違いない。こうしてこの件は相手の泣き寝入りで終了したのであった。これこそ自業自得というものである。

例のリコール問題とはまったく関係ないが、道路を走っていて一番気に食わないのがコイツである。三菱デリカ・ディーゼル・ターボ。とにかく汚くて臭い真っ黒な黒煙を吐く。おまけに背が高くて前が見えない。後ろについた日にはたまったものではない。
仕事で仕方なくディーゼル車に乗るのは許せるが、プライベートでこんなクルマに乗る神経が理解不能である。CO2の発生が少なくて環境にやさしいなんてのは詭弁であって、ただ単にケチなだけである。自分さえよければ回りが迷惑しようが関係ないという典型だ。こういうのに乗っているのは「貧乏人の子沢山」のたとえどおり、給料は安いがヒマは人の何倍もあるような「痴呆公務員」なんかが多いような気がする。最近は排ガス規制で新車は販売されていないようだが、一日も早く絶滅することを願ってやまない。

そもそもこういうことをやってるから「痴呆公務員」なんて呼ばれるのである。160億円もの金を扱いきれるレベルにないのに、無闇に金を持たせるからこういうことになる。行政の地方移管なんてとんでもないことだ。言っておくが、私は大阪市にも固定資産税を払っている。納税者の一人として意見を述べる権利がある。300台の駐車場代で160億円稼ぐのに一体何年かかるのか?小学生でも計算できるレベルである。

2004.4.13


負けず嫌いである。なんでも他人の後塵を拝するのは性に合わない。写真はまったくの素人だが、プロのように綺麗に撮れないのがしゃくである。特にHyperspaceの写真がうまく撮れないのがくやしい。

これはHyperspaceの置き場所の関係で照明が十分あたらないのと、高さがありすぎて三脚が届かないのが原因である。シャッタースピード1/2秒とかだと、ささえるものが無ければ手ぶれ無しに撮るのは不可能だ。それにデジカメの説明書を無くしたので、マニュアルでピントを合わせる方法がわからない。どうしてもピントの定まらないボケた写真になってしまう。オート撮影だとF2.8、シャッタースピード1/2秒が限界だ。しっかり三脚で支え、マニュアル設定でF8、シャッタースピード2秒ぐらいで撮影できればピントの合った鮮明な写真がとれるのだろうと思っている。

← これが使っているNikon COOLPIX990 猫に小判とはまさに私のことだ(笑)

負けず嫌いと言っても、たかがオーディオごとき、勝ちも負けもないと思うが、他人にコテンパンにへこまされたとか言って自虐的にギャアギャア騒いでいるのを傍から見るのは見苦しい。極悪人かなにか知らないが、しょせんは単なる素人である。そんなんにどうこう言われたぐらいで大騒ぎするんとちゃうで、と思う。どうしてそこまでヘイコラする必要があるのか?まるで幇間のごとき見苦しさである。だいたい極悪人と言っても、SACDだクロックだなんて、意味もちゃんとわかってないくせに、メーカーや雑誌の受け売りで原価の数十倍もの高価な製品をつかまされて、わかったような気になっているだけであろう。
「F1をめざす」なんてエラソウに言うんだったら、ウイルソンなんかいつまでも使ってないで、昔テクニクスがオーディオフェアかなにかで実験で出したような、オクターブごとに10分割した10Wayマルチアンプシステムなんかを組むべきである。オーディオのF1といったらこれぐらいのスピーカーじゃないと話にならない。吊るしのウイルソンなんか、クルマでいえば、それこそせいぜい「ベンツC200」である。そこそこの部品と設計で破綻無くまとめている、ただそれだけのモノだ。あんなしょぼい原価¥1000ぐらいのウーファーでALTEC515のような低音が出るわけはない。こういうのをいわゆる「口三味線」というのである。まあ、こうやって回りが「ヨイショ」するから本人もその気になって舞い上がるのだが。

2004.4.12



予想していたこととはいえ、SIRIESX+HELIKONを装着したら、純正アームとの音の違いの大きさに驚かされた。これは決して大袈裟なことを言っているのではない。この違いの前には、電源やアームのセッティングやケーブルの変更などの小手先の努力などまったく無意味だと思いしらされた。この一ヶ月、純正アームでいろいろ試行錯誤してきたのはまったくの徒労であった。それほど音が違う。
誤解を承知で言えば、音は以前のSpacedeck+SIRIESXとそんなに変わらない。もちろん、Hyperspaceの方が低域に厚みがあって余韻などもキレイに出るから奥行き感が出る。その代わり個々の楽器の実体感が薄れるようだ。音が前に出てくるというより、やや後ろに配置されるのである。だから正直に言えばSpacedeckの方が好みの音である。なんでもかんでも高い上級機の方が自分にとっては良いとは限らないということだ。

それにしても、純正アームのような高域がシャカシャカして、低域は押さえが効かずボワーンとした音の方がSIRIESXよりいい、なんて人がこの世にいるとは思えない。SIRIESXと聴き比べればその差は誰にでもわかることだ。

問題は実際ここまでやる人がほとんどいないということである。実際に聴いてみなければその凄さはわからない。知らないから意識の中から除外されて、純正システムで満足したり(これだって十分高価だし、雑誌の評価も高い。これがアナログのハイエンドだと誤解しても仕方がない)、マイクロやFR、SAECなどの古臭い世界に閉じこもったりしてしまっている。SIRIESX+HELIKON+Hyperspaceのもたらす、情報量がCDとは桁違いで、エネルギー感に溢れた音を聴いてなんとも思わない人はいないだろう。クロックがどうのこうのなんてセコイ話とは次元が違う。
アナログ秘蔵の1枚を紹介しよう。V.S.O.P. Quntet "Five Stars"。1979年東京録音である。演奏はたいしたことはないが、なんといっても当時流行したダイレクトカッティングによる生々しい音が素晴らしい。
CBSソニーは現在アナログにはまったく無関心であるから、今後これがアナログで再発されることは絶対にないであろう。まさに秘蔵の1枚と呼ぶにふさわしい逸品である。

2004.4.11

515Aに換装してそれなりの成果が得られたので、パワーアンプを再びPhonic XP3000ブリッジにしてみた。低域の量感を求めてである。XP3000の中域の汚さは、515Aなら許せる範囲に収まるかもしれない、という甘い考えもあったのだ。
果たして今度はなかなか良い。低域は引き締まりつつモリモリと力が湧いてくるし、中域もなんとか聴けるレベルだ。こうなると、今度はとりあえず使っているアクロテックのバランスケーブルを何か別のものに交換したくなってきた。

XP3000は置き場所の関係から左右のA5の間に置いている。F25とつなぐにはケーブル長が4mは必要だ。4m以上のバランスで手持ちのケーブルは、このアクロテックとあとはアキュフェーズしかない。アキュフェーズのケーブルはシールドがやたら厳重なだけで、そのせいか音はイマイチである。もう少しマシなものにすれば更にグレードが上がるかもしれない、という考えがフツフツと湧いてきて止められなくなってしまった。
そこでオーディオユニオンに行き、ゲットしてきたのがこれ。MIT PROLINE 6mである。新品定価¥102700(税別)、もちろん中古である。こういうハイエンド系のケーブルにはまったく興味がないので詳細は知らない。ユニオンにたまたまこれがあったので購入したまでである。
店長の話では、ケーブルの途中に入っている箱の中にコンデンサーが入っていて、そこに信号を溜めて一気に出すから、非常にパワフルな立ち上がりの良い音がするという。私の好みにピッタリでっせ、ということであった。まあ、その辺の薀蓄は話半分に聞いておくのが無難だが、今のアクロテックの一番安いのよりはマシであろう。とりあえずつないで聴いてみた。
聴いた感じはアクロテックとたいして違わない。ほんの少し低域の解像度が上がり、量感も増したように感じるが、そんな大袈裟にいうほどのたいした違いにも思えなかった。ただSN比ははっきりと向上したのはわかった。XP3000は残留ノイズが結構あるなあ、と思っていたのだが、これに変えるとピタッと無くなったのが印象的である。
それよりも、これでXP3000を聴き込んで行くと、やっぱり288-16Gとのつながりに不満を覚えてくる。515Aと288-16Gの音色が合っていないのが、いろんなソースを聴いていくうちにだんだんわかってきた。やはりXP3000はダメである。MC7270ブリッジにもどすと、こっちの中域の美しさは段違いである。低域は大人しいが、中域のクリアさでスネアのアタックなんかもスカっときまって気持ちが良い。
結局、こういうのは何度やっても結果は同じであるが、しばらくするとまたスケベ心が出て試したくなってしまうのである。今回も、MIT PROLINEは無駄に終わったが、これも高い授業料と考えて自分を慰めるしかない。もっとも6mでも別に使えないことはないので、今度はカルダスと入れ替えてプリ-F25間にでも使ってみるつもりである。

オーディオユニオンに行ったら、なんとHyperspace−SME用のアームベースがひとつあった。なんでも新品がキャンセルになったそうである。現在香港に手配中のモノは向こうと音信不通で、何時になったら手に入るのか見当もつかない状態だ。これは千載一遇のチャンスだと思って購入してきた。早速今晩装着してみるつもりである。

これで待ちに待ったSIRIESX+Hyperspace+HELIKONが聴ける。

2004.4.10

イラクで邦人3人が誘拐され、自衛隊の撤退を要求されている。先日の靖国神社参拝違憲判決に続き、愚相小泉にとっては痛手であろう。救出に全力を上げるなどとうそぶいてはいるが、おそらく言ってるだけでなにもやらないだろうし、実際なにもできはしまい。
公用車で参拝しているにもかかわらず「私人として参拝した」などと平気で言ってのける人間だ。おそらく若くして国会議員となり、黒を白と強弁すれば、世の中なんでも最後は通るという悪癖が骨の髄まで身にしみているに違いない。

小泉のやりかたを見ていると、他人と議論しようという姿勢はまったくみられない。お互いに関係ないことを言い合って、時間切れになればすべて思い通りになって、そのうち世論も忘れ去ってしまう。腹の底でそう考えているのがありありとわかる。問題は、そういうところが理解できず、耳当たりの良いアドバルーンに騙されて小泉を支持する一般大衆の存在だ。主権在民なんて絵に書いた餅で、愚民ありて愚相出ず、の典型である。
今回も、自衛隊を撤退させるなんてことは不可能だ。国際世論がどうのこうのより、まず小泉のプライドが許さないだろう。たとえ人質が殺害されても、いつものように「最善をつくした」とか「テロには屈しない」などとお経のように繰り返していれば、やがて世論も落ち着くと考えているに違いない。
今回だって人質の3人の代わりに小泉、福田、山崎の3人が身代わりになります、なんてことを言い出すほどの器量があれば、私もちょっとは小泉のことを見直したかもしれないし、もしこの3人がいなくなれば日本も少しは良くなるに違いない。だいたい福田なんて親の七光り丸出しのくせにいつもエラソウに記者会見なんかやってるが、どう贔屓目に見ても親ほどの威厳はない。ちょっと不機嫌そうなポーズをとってカッコをつけているつもりなのだろうが、人相が悪いので、ただ単に性格が悪いだけにしか見えない。あれが日本の公式発表だといって世界に発信されると思うと恥ずかしい。官房長官在籍の記録を塗り替えるとかいう報道を見たが、いつまであの見苦しい顔を世界にさらすつもりなのか。

(写真と本文には関連は一切ありません・・・笑)

2004.4.9

HELIKONから交換して1週間になるVICTRY Hであるが、まだ全然聴きこんでいないので、いいのか悪いのかイマイチよくわからない。低域が薄めで、高域が派手な音なのだが、これはC100A内蔵のMCトランスとのマッチングに問題があるのかもしれない、という疑問があった。

C100AのMCトランスはオルトフォン製であるから当然オルトフォンのMCカートリッジに対応しているはずだ。ということはインピーダンスは3Ωぐらいか。一方VICTRY Hの方はインピーダンスが50Ωである。このインピーダンスアンマッチングは音のバランスを高域寄りにするはずだ。さて、どうしたものか?
ところが、VICTRY Hのマニュアル(ドイツ語である)を読んでいたら「MCトランスやヘッドアンプは音質を阻害するので使用しないように」と書いてあるではないか。出力が0.6mVもあるから、通常のプリアンプならヴォリュームを上げればMM入力でつかえるはずだ、と書いてある。
うーん、確かにそうだが、プリアンプのヴォリュームを目一杯上げるのはなんとなく精神衛生上良くない。この状態でプリ以前でショックノイズが出れば、スピーカーから盛大に音が出る。ユニットやパワーアンプを飛ばしそうでなんとなくコワイ。
だが、近い将来、ダブルアームにしてHELIKONが復活すれば、こっちがMC入力を占領する。どうせいつかはVICTRY Hの入力をどうするか考えなければならない問題だ。それにとりあえず、これで音が良くなればそれにこしたことはない、というわけでC100AのMM入力につなぎ換えてみた。

C100Aのヴォリューム表示が60%から93%になった。%であるから当然100がリミットである。もう少し大きな音で聴く時もあるからこれはギリギリである。CDの場合はDG38の出力が低いのでヴォリューム位置は80%前後である。しかし冷静に考えてみれば、BigBlockの能率は2231Hダブルで決まってくるから96dBぐらいはある。いや、2231Hは125Hz以下しか鳴らしていないから、この数字はあてにならない。ミッドバスのE110ダブルで決まるとすればもっと高能率のはずだ。いずれにせよ、決して低能率ではないのに普段からこんなにヴォリュームを上げて聴いている自分はもしかして難聴?なんて一瞬考えてしまった。

MM入力に入れたVICTRY Hの音だが、ちょっと聴いただけではたいした違いはなかった。相変わらず低域にちょっと腰がない。高域はシャリシャリしてソースによっては聴き苦しいところがある。やはりもとからこういう音なんであろう。それともアームのせいか?はやくSIRIESX+Hyperspaceの音を聴いてみたいものである。

VICTRY Hの輸入元であるハインツ&カンパニーに電話して問い合わせたところ、やはり50Ωなのでオルトフォンタイプのトランスはマズイということであった。勧められたのはEAR MC3である。

先日、教育的指導をお見舞いした、やたら「!!!!!」ばっかしのサイトがネチネチと鬱陶しい。自分ところのBBSで内輪でコソコソとお互いを慰めあっている。まるで犬の遠吠えである。「器がわかります」って、人との約束も守れないような人にそんなことを言われる筋合いはない。言っておくが、なんのこと?記憶にない、なんて言い訳は通じない。私はそういうことはしつこく覚えている。ホンネをヒタ隠しにしてHP上でいい人を繕っても、こうやってちょっと個人的に接触すればお里が知れるというものだ。
そういや、約束といえば毎日更新とか言ってた日記はどうなったの?(爆)

2004.4.8

秋葉原で真空管を購入してきた。行ったのはpippinechoesさんに教えてもらった「クラシック・コンポーネンツ」というお店。

秋葉原の真空管屋といえば、ガード下の怪しげな店で、無愛想な店主がいて、こっちが型番を指定すると奥からゴソゴソとモノを出してくるようなイメージがあるが、ここはちゃんとした店舗があって、綺麗にディスプレイされた真空管がずらっと並んでいる。

これなら私のような素人でも買いやすい。買ったのは Audion Silvernight 300B用の5687と6922である。
6922は独シーメンス製。ピンが金メッキされた高信頼、ローノイズ管である。6DJ8の高信頼管で、これに換えると鮮烈さが増すらしい。
5687はフィリップス製。なぜかmade in USAとなっている。こっちはこれ1種類しかなかった。
Audion Silvernight 300Bは、もともと少しハムノイズが少し出ていたのだが、最近は「ジー・・」という高域よりのノイズが出るようになってきた。能率が110dB以上あるJBL2450Jにダイレクトにつないでいるから多少のノイズは仕方がないが、音も心なしか歪っぽくなってきたような気がする。
新しい球に交換してやると、予想どおり高域よりのノイズは消え、低い「ブーン」というハムノイズが少し残るだけになった。
TU-873と比べればまだまだSNは悪いが、これ以上の調整は素人には無理である。今回は、これでまあ良しとしよう。2450Jとの相性ではこのアンプに勝るものはいまのところない。

2004.4.7

昨晩は仕事も早々に切り上げて、515Aに換装したA5を聴き込んだ。黒ポストさんが送ってくれた THE BALVENIE なんぞを飲みながら、気分はまるで70年代JAZZ喫茶である。

515Aも聴き慣れてくると、やはり悪くはない。ウッドベースの量感に少し不満があるが、軽くてふわっとしていながらしっかりとした芯のある音だ。ボーカルもずっと滑らかであるし、ピアノもまろやかである。サックスの生々しさは感動的でさえある。
昨日の繰り返しだが、これはクロス付近がきれいにブレンドされ、ウーファーとホーンがうまくつながっているからであろう。
久々に登場のガラード401。やはりRMA309+SPU-Aの組み合わせは最高だ。JAZZを聴くのにこれほどマッチする組み合わせもない。レンジは狭いが、MC型らしい程良い切れ込みがありながら中低域に格別の太さがある。

写真のHANK MOBLEY "dippin" には、恵太クンお気に入りの "The gift" が入っている。1965年録音で、当時の流行を反映してボサノバチューンのこの曲が選ばれたのであろう。MOBLEYはあいかわらずボソボソとやる気のないテナーを吹いているが、LEE MOGANが頑張っていて、なんとかサマになっている。このトランペットも輝かしい響きながら、まったく刺激的なところがない。派手さはないが、末長く聴いていくには515Aの方が良いのだろうか?

ところで、未だにこんなこと言ってる人がまだいるとは、ちょっと驚いた。ちなみにこれを言ってる人はちゃんと人並みの装置を持っていて、日頃、アナログはオリジナル盤じゃないとダメとかエラソウなことを言っているのだが。

「最近ちょっと気になっているのですが、SACD再生の際のスーパーツイーターの効果なのですが。
SACDは再生周波数が理論値では100khzまでカバーしているそうですからそれからすると必要性は大きいかなと思います。でも、一方では聴いているこちらがそこまで聴き取れるのかしら?という疑問もあるわけです。」

SACD=スーパーツイーターなんて話はとっくに廃れた話題である。SACDだからといってあらためてそんなものは必要ない、というのはもはや常識である。じゃ、あんたの立派なオリジナル盤はCDみたいに20KHzでスパッと切ってあるのか?アナログだって理論値は50KHzぐらいまでは伸びている。CD4が開発された時にそこまで伸びたのである。もちろんそこまで録音されているかどうかは別問題だが。
以前も書いたが、スーパーツイーターが効果らしきものがあるのは、なにも50KHzとか100KHzの音が出るからではなくて、普通のツイーターが大体10KHzからダラ下がりなのを10KHz−20KHzの間を補間してくれるからに過ぎない。その上の音が出るかどうかなんて大きな問題ではない。

それにしても雑誌の記事の表面だけを受け売りで理解したつもりになって、こういういい加減な話を吹聴する輩はいつまでたってもなくならない。

JBL43○○   →JAZZ最高
SACD      →スーパーツイーターが必要
モノラル盤    →モノラルカートリッジで聴くべし
オリジナル盤  →音が良い


この手の話はすべて眉唾ものである。バカ正直に真に受けてあちこちで吹聴してると、自分のレベルの低さを披露して回っているようなものだ。こういうのは、なんでも程度の問題であって、そりゃ、国産SPと比べたらJBL43○○の方がいいだろうし、スーパーツイーターがあった方がほんの少しは音は改善されるし、同じ装置ならモノラルカートリッジやオリジナル盤のご利益もあるかもしれない。だが世の中、上には上があって、JAZZを聴くには43○○よりいいのはいくらでもあるし、システム全体のグレードが上がればスーパーツイーターもモノカートリッジもオリジナル盤も必要ない。ハードオフで100円で買ってきたズタボロの国内盤でも十分いい音で聴けることを忘れてはならない。

iTunes 8456曲

2004.4.6

昨夜はついに515Bを515Aに換装した。部屋は結局かたづけないで、右側は箱を強引に倒して行い、左側は直前のソファが邪魔でまったく倒すことができず、箱を立てたまま気合いで取り替えたのであった。所要時間2時間以上、最近では一番疲れた作業になった。

三年ぶりに開けた箱。こうやって倒していると、まるで棺桶のようだ。さすが国産箱、つくりは非常に良い。吸音材もたっぷり入っている。この状態だとユニットの交換は容易であるが、もう片方は立てたままやったので非常に苦労した。
515Bと515Aを並べて記念撮影。
三年のお勤めを終えた515B。大変キレイで程度は非常に良い。新品かと見間違うほどだ。

誰に訊いてもこっちの方が断然良いという515Aである。後片付けもそこそこに、期待に胸を膨らませて早速音を出してみる。だが、いままでとは全然違う、やけに暗い大人しい音が出てきてちょっと焦った。もしかしたらこれは大失敗かもしれない、という不安が一瞬よぎる。しかし、しばらく聴いていると、どうも515Aの方がBに比べてレベルが高いようで、288-16Gのレベルを4dB上げてちょうどになった。これでバランスがとれて、随分と最初の違和感は消えた。これで一安心である。

結論を言えば、苦労の甲斐があったかというと、全面的に良くなったとは言い難い。エイフルで試聴したとおり515Aは中域が大人しい。ピアノやサックスが落ち着いた音になり、耳につくような刺激的な音がなくなった。クロス付近の音がスムースで、288-16Gとのつながりが良くなったのである。中庸を尊ぶ普通の人にとってはこっちの方がいいのだろう。反面、きらびやかなところがなくなって音が途切れ途切れのように聴こえる。余韻が減ったような感じだ。大袈裟にいうと、音がポツンポツンと独立して出てくる。低域もあっさりとしていて、515Bのような図太いところがない。

515B+288-16Gのような、豪華絢爛という音がなくなったのは、私のような派手好きの人間にとってはちょっとさみしい気もする。その日の気分やソースによって使い分けられたら最高だが、いちいちまた2時間もかけて交換する気はとても起きない。踏み出した道はもう引き返せないということだ。またしばらくいろいろ試行錯誤が続く。まあ、これが楽しいといえば楽しいのだが。


2004.4.5

今朝は昨日とはうって変わって、清々しい青空の広がるいい天気であった。昨夜は寒さにめげてA5に515Aを取り付ける気合いが入らなかった。今朝は気合いが充実しているので、今晩一気にやってしまおうと考えている。

A5のウーファーの交換は非常に面倒である。バッフルの裏からの取り付けであるから、背面の板をはずさなければならない。現状のままだとスペース的に苦しいから、上に乗っている311-90ホーンを降ろして箱を前倒しにしてやることになる。だが前倒しするにはA5の前面の床をまずかたづけてスペースを確保しなければならない。考えれてみれば311-90ホーンを置く場所もない。これだって結構大きいから相当のスペースがないと置けない。左右の間に置いているPhonic XP3000も邪魔なので移動が必要だ。
A5が我が家に出戻って3年近い。最後にこの部屋をかたづけたのは年賀状の写真を撮った2001年12月である。それから2年以上経って最近はご覧のようなありさまである。なんでもかんでも空いているところに物を置くから足の踏み場もない状態だ。

面倒だが、まずは部屋の掃除から始めることになるので今日中に終わるかどうかは未定である。


2004.4.4

小樽の黒ポストさんからシングルモルトスコッチウイスキーが送られてきた。お酒にはまったくの素人なのでよくわからないが、ラベルにはTHE BALVENIE SINGLE BARREL 15年ものと書いてある。

お酒は弱くてあまり飲めないが、キライではない。中でも最高なのが、夏のゴルフ場でお昼に飲むキメの細かい泡についだ生ビールと、寒い季節に部屋を暖かくして飲むシングルモルトウイスキーだ。ワインや日本酒のような甘ったるいのは好きではない。あれは女子供の飲み物だと思っている。
封を切って中の壜を取り出すと、見慣れた国産ブレンドウイスキーとは違う、透きとおるような薄い飴色の液体が入っていた。

今日は曇り空で、いまにも雨が降り出そしそうな天気である。気温も上がらなくて寒々としている。行ったことがないので想像だが、窓から見るスコットランドの冬も荒涼として、きっとこんな感じなのであろう、などと少しセンチメンタルな気分の休日の昼下がりであった。

香港に派遣したエージェントが今日帰国したが、SME用のアームベースは入荷してなかったようだ。1日にイギリス発送ということだったので間に合うかと思ったのだが・・。届き次第日本に送るということなのだが、はたして大丈夫なのか?中国人が相手なので非常に不安である(笑)。

2004.4.3

今朝、携帯で撮影。昨日の風雨にも負けず、まだまだ元気である


ELEKIT TU-873をまたまた購入した。これでTU-873が二台、TU-8730が一台になった。もともと一台目のTU-873の予備としてTU-8730を購入したのだが、マルチで使うとなぜか音がイマイチである。288-16Gに使っているTU-873の予備にはやはり同じTU-873でないとダメだということで、今回また新たに購入したのであった。今度のは球もオリジナルのままのようで300Bも6SN7GTもまったく無印だ。いうまでもなくこれは中国製であろう。

最近仕事場で409-8E用に使っているTU-8730と聴き比べをしてみたが、フルレンジで聴くとほとんど違いがわからない。8730の方はチェコのJJ製300B(ベースが白いセラミックのもの)なのだが、多少中域が大人しいかな、という程度である。
真空管アンプの世界というのも不思議なものだ。同じ300Bシングルでもパーツや線材に凝ったものは100万以上するものもある。シングルアンプならどんなに凝った設計をしても回路自体はたいした違いなどないのにここまで価格が違うのである。だが物量を投入した他のジャンルのアンプなら別だが、しょせん300Bシングルアンプなど出てくる音にそんな違いなどあるはずがない。コンデンサ1個換えて音が変わったからといって大騒ぎする人がいるが、「木を見て森を見ず」のたとえどおり、枝葉末節に過ぎる。音が気に入らなければ他のアンプを探した方が早い。
私の選択基準は簡単で、要は安ければいいのである。マルチアンプのドライバに使う分にはパワーはいらないし、音は実際に組み込んで聴いてみなければわからない。今までの経験から直熱3極管のシングルアンプが比較的合うものが多いから、ここから探しているだけである。845でも300Bでも2A3でも音が気に入ればなんでも良い。たまたま一番よかったのが、一番安いTU-873であるというのも皮肉なものであるが、これは残留ノイズも皆無であるし、動作も安定している。これほどお買い得なアンプは他にはないだろう。

2004.4.2

数あるオーディオ製品の中では一番の「男前」である515A。まずプロポーションがよい。15インチの口径とアルニコマグネットによる大型磁気回路の奥行きとのバランスがたいへんよろしい。

コーンもコルゲーションがないスッキリとしたものだ。おまけに515Aは控えめなフィクストエッジなのでコーン紙の面積がその分大きく見える。これも「男前」に見える一因か。
インピーダンスは20Ω。ベークライト製のダンパーが特徴である。フィクストエッジのためf0は40Hzと高い。

製造されたのは1945年前後。今から60年前である。

今晩は気合いを入れて、「スッチーの勝利のH」こと CLEARAUDIO VICTORY H をHELIKONからつけかえて試聴した。


針カバーがない、ご覧のような状態であるから、アームをターンテーブルにつけたままではとても交換はできない。極細のシェルリード線が切れるか、カンチレバーを折るかがオチである。面倒だが仕方が無いのでアームを取り外し、慎重に交換を行った。所要時間15分、我ながら中々手際の良い作業で無事終了した。針圧は推奨2.2gだが、新品なのでちょっと重めの2.4gで試聴する。
一聴した印象は、HELIKONよりは高域寄りの音である。分解能やスピード感は互角。低域は柔らかいが適度に締まっている。HELIKON+Hyperspaceで気に入らなかった低域の膨らみはこっちでは気にならない。エネルギー感ではHELIKONより劣る、というかこれが妥当なレベルかもしれない。基本的には同じ傾向の音である。表現がムツカシイのでカンニングすれば

「一聴してただものではない音の凄さを予感する。ピンポイントで結ぶ厳格なステレオイメージと抜群のチャンネルセパレーション。そして現代広帯域カートリッジの典型のようなシャープで分解能の高い音楽描写は、回顧的アナログ信奉者には無縁な世界と言える。かといって古典をないがしろにするどころか、音溝を深く掘り下げながら新しい響きを提示する。そこが最大の魅力だ。」

ということになる。これはVICTORY HにもHELIKONにもあてはまる。どっちにしろCDなんか逆立ちしても敵わない高レベルの音である。とりあえずHyperspace純正アームではこっちの方が相性は良いのでHELIKONはSIRIESXが付くまでしばらくお休みということになった。

実は今日、香港に某エージェントを派遣したのである。SIRIESX用のアームベースの受け取りと、SIRIESXの予約をしてくる予定である。日曜日には日本に戻るはずなので、もう少しでSIRIESX+HELIKONが復活するかもしれない。

2004.4.1

埼玉県狭山市のエイフルというお店に行ってきた。目的はALTEC 515(A)である。515Aは正月明けにハーツフィールドのお宅に購入にいったのだが、諸般の事情で購入できなかった。ここにきてまたどうしても欲しくなり、自宅から一番近いという理由だけでエイフルまで行ったのである。それでも千葉から100km、都内を横切らなければならないので2時間コースである。

関越自動車道川越インターで降りて、随所で満開の桜を横目で睨みながらエイフルに到着。お店というよりジャンク屋の倉庫のようなところである。いたるところにジャンクなのかマトモなのかよくわからないパーツやアンプやユニットがゴロゴロしている。要するに世界中から廃棄処分になったようなモノを輸入して修理販売しているらしい。ちょっと怪しげなところであった。だが社長の若林さんは、この手の業界人らしくない、愛想の良い親切な人である。試聴の用意ができるまでの最初の数10分のうちに、早くも同行した恵太クンの要望で試聴用のCDをCDRに焼いてくれるなど、なかなか気がきいている。
515Aをみせて欲しいと頼むと、どこに隠してあるのか4セットもの515を出してきて、裸のままであるがウエスタンのアンプにつないで聴かせてくれた。聴いたのは

@オリジナルコーン紙の515A
Aコーン紙を張り替えた515A
B515B用のコーン紙に張り替えられた515A
C515B

である。裸であるからレンジは200Hz〜2KHzといったところ。だが、これが見事に全部音が違う。BやCは低域はそこそこ出るが中域がきつくて音が濁っているし、色彩感に欠け音が単調である。Aはエッジがまだ硬いのか、鳴りが悪くてボソボソいっていた。それでも515B系のBやCよりはずいぶんと音は良かった。
@は鳴らしこんであるせいか文句なし。軽く弾むような低域としっとりとした落ち着いた中域が素晴らしい。515Bと515Aを聴き比べたのはもちろん初めてであるが、これほどまで音が違うとは思わなかった。

というわけで@を購入して帰ってきた。今度の日曜にでも早速A5の515Bと入れ替えることにしようと思っている。もちろん288-16Gとのつながりや、駆動するアンプとの相性もあるので、結果はやってみなければわからない。たのしみ半分、不安半分といったところである。

先日紹介したカートリッジ、CLEARAUDIOの VICTORY Hが届いたが、今日は帰宅が遅かったので聴けなかった。これは明日のお楽しみである。

2004.3.31

1歳の記念にちょっとお澄ましの写真を撮ってやった。1年経っても、まだまだエンクロージャーの色褪せもないし、砲金ホーンもピカピカである。515Bがなんとかつかないか、少し真剣に考えている。

黒ポストさんにお借りしているFAST C10UをA5に組み込んで試聴した。普段使っているのはLUXMAN C9である。

C9から換えてまず最初に感じたのはSNがたいへん良いということだ。電源が入っていないかと錯覚するほどノイズがない。現代のプリアンプでノイズの多少が気になるのか、と思われるかもしれないが、能率105dBのA5だと、この辺は非常にシビアに違いが出てくる。残念ながらFAST C10Uと比べるとLUXMAN C9はSNがあまり良くない。

一聴した感じでは、以前604-8Hで聴いたのと同じで、低域が太くて中高域が大人しい。ウッドベースは下しか出てなくて、弦をはじく時の細かな摩擦音などが聴こえない。ただブンブン響くだけである。サックスはまあまあ聴けるが、ピアノも丸まってコロコロした音になってしまう。
そこで288-16Gのレベルを2dBほど上げてみたが、シンバルはサラサラと粉っぽくて分解能が良すぎるという感じだ。LUXMAN C9が出してくる、艶やかで厚みのあるシンバルとはずいぶん表情が違う。サックスもやたらキレイに響くがJAZZらしい熱気が感じられない。なにか人工的な美音という感じで違和感を多いに感じた。

これはちょうどCDとアナログの違いに似ている。同じソースをCDとアナログで聴き比べると、いつもアナログの生々しさに感動するが、C9とC10Uの違いもそのようなもので、C9だと結構音に実在感があるが、C10Uはアナログの後に聴くCDのように味気がない。
これはクラシックなんかを聴けば最高かもしれない。スピーカーは最新のハイエンドが合う。デジタルオンリーで音がキレイであれば満足というような人向けだ。こういうホーンシステムでJAZZやROCKを聴くには向いていないような気がする、というのが少し聴いた第一印象である。

まあ、ちょい聴きで断定するのも早計にすぎるかも。これは、しばらく電源を入れたままにして再度聴いてみるつもりである。(続く・・・

2004.3.30

引っ越す前の昔の通勤路をわざわざ通って、桜を撮ってきた。

曇り空なので、桜の薄いピンク色を出すのはなかなか難しい。Photoshopで大幅補正してなんとか桜らしくなった。

実は今日はBigBlockの1歳の誕生日であった。昨日すこしチューンアップしてやったので、相変わらずいい音で鳴ってくれている。この先何年BigBlockを使うのか?と考えても現時点では見当もつかない。15インチダブルウーファーにミッドとハイを4インチドライバで鳴らすというコンセプトは永久に不変だと思う。

BigBlockのBirthdayプレゼントというわけではないが、Hyperspace用に新しいカートリッジを購入することにした。独CLEARAUDIO製 VICTORY H というモデルである。同社の創立者であるピーター・スッチーの設計による、記念モデルがベースとなったMC型だそうである。スッチーといえば日本ではスチュワーデス(死語?)を連想する(爆)、なかなか覚えやすい名前である。解説によると

「CLEARAUDIOの VICTORY H は、 ピーター・スッチーの20周年記念モデル、ザ・シグネチャーSをベースに設計、電磁的・機械的なあらゆるパラメーターを左右対称とする。コイルリードに24金を使用、マグネット4個による磁気回路に対称形のコイルを収めた独自の発電機構で0.6mVの出力を確保。ハウジングはアルミ/マグネシウムを採用する。」

となっている。音を聴いたわけではないのでエラソウなことは言えないが、現代カートリッジらしい高解像度系の音らしい。ということはHELIKONと同じということになるが、こればっかりは実際聴いてみなければなんとも言えない。ここまでくると値段などあってないようなものである。


2004.3.29

桜ではなくて梅(?)自宅にて。

今日はBigBlockの調整をいろいろやった。まず、604-8Hとの比較で気になっていた低域の締まりのなさを解消するため、2231Hのレベルを1.5dB程絞った。125Hz以下の2231Hの領域は聴感で適当に決めていたのだが、冷静になって聴くとやはりレベルが高すぎて上の領域にカブっている。これでだいぶスッキリとした音になった。

次にC100A→F25のケーブルをCARDAS GOLDENCROSS RCA0.5mから同じGOLDENCROSSのバランス1.5mに交換した。長さの違いに特に意味はない。手持ちの長さがこれしかなかっただけである。ケーブル長の0.5mと1.5m程度の違いなら音にたいした違いはないが、アンプによってはバランス、アンバランスの違いは大変大きい場合がある。F25側は今までの経験からほとんど違いはないようだが、C100Aでこういう比較をするのは初めてである。結果はやはり低域がずいぶんと違う表情になった。バランスで送り出すと、中低域が一層締まってさらに太くなる。左右の音の拡がりも少し良くなってスッキリとした音場が形成される。SNが良くなったのかもしれない。

さらに、こんどはこれで余ったGOLDENCROSS RCA0.5mをミッドバス用のdbx→KSA50間に使ってみた。今まで使っていたのははQUADLINKである。0.5mだと使える場所は限られる。dbx→KSA50間もギリギリの長さであったが、dbxをラックの最後端に押し込んで無理やりなんとか接続させた。ここは125Hz〜500Hzという狭い領域なので、正直違いはほとんどわからない。どっちでも同じだと言ってもよいかも。まあ、0.5mのケーブルなど他に使いようがないから余らしても仕方が無いし、これはこれでいいだろう。

最後は604-8H用に購入した2405をパラレルに接続してツイーターをダブルにしてみた。両方とも16Ωだったのでこれで8Ωということになる。能率は倍である。ということはシングルの時と比べて4倍の音圧が出ているのだろうか?ダブルウーファーの時もいつもここでわけがわからなくなるのだが、インピーダンスが半分になるからパワーアンプの出力が倍、能率も倍であるから、入力レベルが同じなら4倍の音圧が出るはずだ。
ここは12.5KHz〜という超高域なので、レベルなど適当である。レベルが多少大きくても別に問題となるようなことはない。大体もともと2405は-12dBぐらいのカーブで20KHzまでダラ下がりである。たかが4倍のレベルになったからといって高域がキンキン耳につくようなことにはならない。今回も少し上のほうが華やかになったかな?という程度の違いはあるが、そんな目くじらをたてるような変化は出なかった。ま、これも使わずに置いておいても仕方ないし、デザイン的には凄みが出るからこのままでいこう。

iTunes 8301曲

2004.3.28

京都に花見に行ってきた、というのはウソで実は法事に行ってきたのである。

朝6時40分に自宅を出て、新幹線が7時50分。京都着が10時10分であった。ちょうど3時間半で着いたことになる。

いつものことだが、関西に帰るとホッとする。やはり生まれ育った街というものは特別なようである。今日の京都は気温も20℃を超え、春爛漫といった趣であった。残念ながら桜は満開とはいかず、五分咲き程度であったが、来週末が見ごろであろうか?
午後3時26分発の「のぞみ」で帰宅。京都駅も東京駅も行楽客で混雑していた。午後6時40分帰宅。ちょうど12時間の小旅行であった。

一昨日セッティングしたA5の515Bに接続したPhonic XP3000をようやく試聴した。ゲインが非常に高く、MC7270ブリッジと比べると16dBもの差がある。F25のHigh側を全開にして9dB上げ、Low側を7dB絞ってやっとレベルが合った。High側を9dB上げるとさすがに前段のプリアンプなどの残留ノイズも少し耳につく。それにエアコンもいらない今の時期だとXP3000のファンノイズも結構煩く感じられる。Amcron MA2402なんかよりは格段に静かだが、ファンレスのMC7270と比べると不利は否めない。
このレベル合わせはクロス付近の中域を基準に合わせたのだが、この状態だとMC7270ブリッジより明らかに低域に力があり、モリモリと音が迫ってくる。一聴すると非常に新鮮な印象である。だが、しばらく聴いていると、どうもクロス付近から上がよろしくない。中域が汚く濁っているのがハッキリとわかる。A5の美点であるテナーやシンバルの艶がなくなってしまった。
しばらく聴いた後MC7270ブリッジに戻すと、ベースの力強さは後退するが、中域の美しさは段違いで、テナーサックスはゴリゴリ前に張り出してくるし、シンバルは濡れてしたたるように艶やかである。288-16Gを鳴らしているTU-873とのつながりがたいへん良い。ヴォリュームを上げても少しも煩いとは感じないのである。やはりこっちの方が断然良い。
ここで微妙なのは、同じマッキンでもMC2600だとダメだし、MC7270ブリッジがいいからといって上下をMC7270ステレオで鳴らしてもダメなところである。今のMC7270ブリッジ+TU873という構成が唯一の聴ける選択なのである。

A5にかぎらずALTECなどの高能率SPは、パワーがいらないからといっていい加減なアンプで鳴らしても(私の要求する基準では)絶対にマトモには鳴らない。それほどアンプのわずかな違いにもシビアに反応するのである。ましてやネットワークなど通せば、もはや本来の用途である映画館用の単なる拡声器になってしまう。こういうところが理解されないのか、適当に鳴らしてみてうまく鳴らないからといって早々に手放したり、JBL43○○などの低レベル自己完結型SPに流れたりする場合が多い。当然、ユーザーが多ければ多数決の原理でそれが基準になってしまう。吊るしのJBL43○○でいい音がするとか、最高だとか言って満足しているのはそれ以上の音を聴く機会がないからであって、端から見れば児戯にも等しい低レベルの話である。
こんなことを書くと、またぞろ「本人が満足しているのだからゴチャゴチャ言うな」とか「JBLオリジナル以外は認めない」とか「JBL自身がこれで良いとアセンブリーしたのだから、なにがなんでもオリジナルが最高」とか「愛情を持って接すれば必ずいい音が出る」とか、精神論をふりかざして攻撃してくる輩が出てくる。まったく戦時中の大本営じゃないんだから、精神力だけでいい音が出るわけがない。こういうくだらない話はいい加減にしてもらいたいものである。

以前HGさんに借りてもらったAmcron MA2402は、低域は力があり、中域もMC7270と遜色がなく理想の音であった。だが、これは家庭で使うにはファンの音が大きすぎる。しつこく探せばMA2402のような音でファンのないパワーアンプもあるかもしれないが、現状でも十分満足しているので当分はこのままでいくことになるであろう。

2004.3.27

@604-8HでなかなかよかったPhonic XP3000ブリッジを、A5の515Bでも試してみようと思ってセッティングした。音出しは今夜である。

それにしても最近はHyperspaceに時間を取られて他がなにもできない。他に今考えているのは

ABigBlockの低域用チャンデバをDBXからベリンガーCX3400に変更。低域だけに限ればCX3400はたいへん良いので期待してる
BBigBlockのウーファーをGAUSS4583Aに戻す
C2405(16Ω)をパラレルでダブルにする
D黒ポストさんにお借りしているFAST C10Uの試聴
ENAOKさんにお借りしているプリアンプの試聴
大体こんなところである。このうち簡単にできそうなのはCぐらいで、あとは力仕事であったり、ケーブルや配置の問題でいろいろと面倒があったりでなかなかやる気がおこらない。@にしても、重いXP3000を二つも自宅に持ち帰り、二階に据え付けるのは、仕事が終わってからの身には結構な重労働であった。昨夜はこれだけでダウンしてHyperspaceでレコードを一枚聴いただけで終わってしまった。

2004.3.26

416-8Bが届いたので515Bと並べて記念撮影。両者の違いがわかるだろうか?こうやって並べると416-8Bの磁気回路が貧弱に見えるが、世間一般の常識ではこれが普通であって、515Bがやたらと大きいのである。
515Bに燦然と輝く”Lancing"のステッカー。
416-8B。こっちには”Lancing"のステッカーはない。
箱がないので、こうやって裸で416-8Bと515Bを鳴らしてみた。レンジは200Hz−2KHzといったところか。中域に限っていえば、やはり515Bの方がパワフルである。ベースもゴリゴリとリアルであるし、テナーやピアノもいかにもそれらしく鳴る。これはまるで2インチスロートと1インチスロートのドライバの違いのような差だ。

メインシステムで真剣に聴くには416ではいずれ不満が出そうだが、ここで使うにはたいしたアンプも無いからこれでも良い。いずれ515Bが大量に手に入ったらこっちも入れ替えればよいことだ。



久々に苦言をひとつ。「ちょっとクラシカル」とかいうサイト。画像転用を禁ずとかエラソウに書いてあるが、自分は他からバンバンCDジャケ写真とか転用しているんじゃないの?いちいち許可なんかとってるわけ?とってないでしょう?だいたい素人の撮った写真ごとき無断転用したからって何が問題なのか理解に苦しむ。ここだってそうだが、HPを公開するからには写真、文章など、どこに行こうがいちいち気にしてられない。だからウチは無断転用OK、他所からも無断転用やり放題である。どうしても気に入らなければ、マウス右クリックしてもポップアップメニューが出ないようにすれば良い。そんな技は知らない、でも転用されるのはどうしても気に食わない、なんて、そんな人にはHP公開する資格はない、とここで断言してしまおう。



iTunes 8252曲

2004.3.25

Hyperspaceで試行錯誤が続いている。当初の計画であった、純正アーム+SME SIRIESXによるダブルHELIKONのために注文した新しいHELIKONをオーディオユニオンで受け取ってきた。
だが、今ではもうHyperspaceの純正アームをこの先ずっと使い続ける気はない。一刻も早くダブルSME SIRIESXに移行したい。Hyperspace純正アーム+HELIKONはやはりどうもよろしくない。低域は甘く膨らむし、中域が賑やかでちょっとつまったようになる。いかにもアームの制御が足りないという感じである。極端に言えば、アームのいたるところで共振しているような感じだ。
ダブルSIRIESXにする準備は一応進んではいるが、SME用のアームベースが注文生産なのでいつ手に入れられるかわからない。SIRIESXも1本は手元にあるが、もう1本の手配がちょっと不確定要素をはらんでいる(意味不明?・・・笑)。
ダブルSIRIESXにしてしまえばアームにたいする不信感からは解放されるが、今度はもうひとつのカートリッジを何にするか?という問題が出てくる。無難なところでは最新型のSPUなんかが面白そうだとは思っているが、いまのところは未定である。


低域の甘さと中域の煩さをちょっとでも押さえようと無駄な努力をしてみた。東京防音のターンテーブルマットと、かの有名なレゾナンスチップ(爆)である。
このマットは「ハネナイト」という新素材のゴムでできているらしい。ブチルなんかよりも振動をよく吸収すると能書きには書いてある。Hyperspaceは重量10kgの特殊亜鉛合金プラッターと3kgのカーボングラファイトターンテーブルマットの組み合わせだから、プラッター部分には共振などあるわけはないが、これをひくと確かに音が変わる。最初は面倒なので、このマットの厚み分の4mmアームを持ち上げないで聴いたら低域がボンついてヒドイ音になったのだが、思いなおしてアーム高を調整しなおしたら見事に低域が締まって聴きやすくなった。シンバルも響きが硬質になりアナログらしくなってくる。
レゾナンスチップは写真のようにアームの付け根にひとつだけ貼り付けた。ヘッドシェルにも貼ろうかと思ったが、目立ちつぎてカッコ悪いのでやめにした。ここなら、アーム調整のネジか何かに見えないこともない。ついでにモーターのプーリーの頭にもひとつ貼ってやった。こっちはもともと真っ黒なので全然目立たない。
レゾナンスチップは直径が10mmで厚みが1.5mmの円形アルミチップの裏に、直径6mmで厚みが1mmの両面粘着テープつき軟質ゴムを貼ったものである。これはアルミチップを積極的に振動させてゴムを伸縮させ、ゴムの分子間摩擦で振動エネルギーを熱エネルギーに変換して、貼った面の振動を吸収するというものだ。これはどちらかというと中域や高域を艶やかで繊細にする傾向があるらしい。実際に貼り付けて聴いてみたが、誰もが予想する通り、効果のほどはさだかでない。
これは、まあ、おまじないのようなものだ。大体こんな軽くて小さいものが、巷で言われているような、盛大に振動するスピーカーユニットのフレームや壁に効果があるとは思えない。せいぜい、微小な振動に敏感に反応するアーム回りぐらいしか使って見る気にはなれないではないか。それも効果はマユツバものだが。まあ、貼っても害はなさそうなので、余ったのも全部適当に貼ってみようと思っている。



オコゼさんや黒ポストさんがアナログを買い漁っているらしい。今日は何枚買いました、とかいうメールが毎日来る。こっちも負けてはいられないというわけで、ブルーノート65周年記念とかいうアナログディスクがオーディオユニオンに大量にあったので、定番の6枚を購入してきた。

ルディ・ヴァン・ゲルダーのリマスター、日本ビクター小鉄徹氏のカッティング、ビニールコーティングジャケット、180g重量盤と、いかにも日本人好みの企画モノである。だいたいアナログなのにリマスターって何やったわけ?ってツッコミを入れたくなるが、この中で一番録音の悪いと思われるハービー・ハンコック「処女航海」を聴くと、音に芯があり、中域の張り出したなかなかいい音をしている。SACDなんかクソ食らえの豪快な音である。やはりJAZZはアナログに限る、ということだ。



2004.3.23

604-8Hを手放したばかりだというのに、またぞろALTECのユニットを買ってしまった。今度は416-8Bである。
オークションでALTECカテゴリーとウーファー・カテゴリーの二ヶ所に同じようなのが出てたのだが、ウーファー・カテゴリーの方は誰も気がつかないのか一向に入札がない。ところが一方、ALTECカテゴリーの方はやたら値段が上がって最終的には倍ぐらいになってしまった。
というわけで、私はウーファー・カテゴリーに出ていた安い方をこっそりゲットしたのであった。
604-8Hを620Bの箱に入れた低音がどうしても忘れがたいのである。古い録音のJAZZだとA5だし、BigBlockの量感たっぷりの低音も悪くはないが、A5に近いキレとそこそこの量感を併せ持ったALTEC+バスレフという組み合わせがすっかり気に入ってしまったようだ。
416は515の磁気回路を少し弱くしたものだ。コーンやフレームなどは共通である。本気で鳴らせば515の敵ではないが、適当に鳴らす分にはかえって低音が出やすくて使いやすいといわれている。これを適当な箱にいれてHF4000や2405でマルチを組もうなんて性懲りもなく考えている。

問題は入れる箱だが、20年ほど前に流行ったオンケンタイプというのが面白そうである。バッフルの両サイドに長方形のバスレフのダクトがズラーっと並んだ例のヤツである。当時の「無線と実験」を見ると、この組み合わせがやたら多い。その上はやはりオンケン製のバカでかい木製砂入りマルチセルラホーンを天井から吊り下げたりするのが定番だったようだ。

「シンクロニシティ」という言葉が好きである。こうやって欲しいと念じていると、なぜかそれがうまいこと手に入るというものだ。オンケンタイプの箱もそのうち手ごろなのがきっと手に入るであろう。


2004.3.22


千葉からちょうど西へ300km、浜松の「浜名湖のオコゼ」さんところに行ってきた。前回訪問したのは一昨年のお盆であったから、今回は一年半ぶりということになる。その間に部屋が14畳から24畳に拡大され、メインシステムの4WAYマルチはウーファーがダブルからクアトロに、ドライバもシングルからダブルになっている。


@メインシステムの構成は

SP ウーファー ガウス4583A×4
   ミッドバス ゴトードライバSG555+ホーン
   ミッドハイ ガウスHF4000×2 JBL2350ホーン
   ハイ    TAD TD2001×2 フォステクスウッドホーン

CDT アキュフェーズ DP-100

プリアンプ アキュフェーズ DC330
チャンデバ アキュフェーズ DF35

パワーアンプ ウーファー マークレヴィンソン No.333L
         ミッドバス クレル KSA50U
         ミッドハイ スレッショルド 4000カスタム
         ハイ    スレッショルド SA3.9

クロス周波数は224Hz、1120Hz、5000Hz。

この他

ASP JBL4355
 チャンデバ アキュフェーズF25(290Hz)
 パワーアンプ ウーファー カウンターポイントSA4×4 マークレヴィンソンNo.20.6×2を適時切り替えて使用
          ミッドバス以上 クレル KSA250(近々KSA100も加わる予定)

@AのCDP、プリアンプは共通である。

BSP JBLパラゴン(LE15 375 075)
 CDP カウンターポイント DA11+DA11UA
 プリ カウンターポイント SA5.1
 パワーアンプ 三栄無線 845シングル

CSP JBL L300(フロント左右) 
    JBL A500(センター) 
    フォステクスFW800(スーパーウーファー) 
    JBL 123A+LE85+N502(リア)
 SACD DVDマルチプレーヤー マランツDV8400
 プリ アキュフェーズ VX700
 パワーアンプ フロント クレルKSA50U
          リア マッキントッシュMC7270
          センター スーパーウーファー デンオンPOA8000



Dアナログプレーヤーは

 マイクロ 1500
 SAEC WE308N+シュアーV15typeXx
 オーディオクラフト AC3000+SPU-G

これに、今回私が持参した
 
 ノッティンガム スペースデッキ
 SME シリーズX
 SUMIKO BLACKBIRD
 
とにかくこれだけあれば、どれから聴かせてもらったら良いか迷ってしまう。とりあえずスペースデッキのセッティングを行い、リファレンスになりそうな4355で鳴らしてもらった。
ところがチャンデバのレベル調整がまったくなされていないようで、高域の足りないブカブカの音である。どうやら部屋を改築して搬入はしたが、いろいろ忙しくて調整をするヒマもやる気も起きなかったらしい。最近よくあることなのだが、4350や4355を鳴らされているところに行くと、上下のレベル調整の適当さに呆れてしまう。平気でへんなバランスで鳴らされていて唖然とするのである。
オコゼさんところの4355も一聴しておかしな音だったので、遠慮なくF25のレベルコントロールを回して自分の好みのバランスにした。だが、セッティングが悪いのか(床からもっと上げたい)、ウーファー用のアンプであるカウンターポイントSA4の性格なのか、低域がモヤついて抜けきらない。オコゼさん自身もも、SA4と切り替えて使っているマークレヴィンソンNo.20.6の方が低域が締まって力があるとおっしゃっていた。残念ながら、当日はNo.20.6が不調で聴けなかったので仕方がない。

スペースデッキの音であるが、SNの良さ、透明感、中高域の厚みとヌケの良さにたいへん驚かれたようだった。いつも聴かれているディスクも明らかにスクラッチノイズが少なく、低域の押し出しも違うという。我家でもHyperspaceよりいい音がするSpacedeck+シリーズXの組み合わせだからこれは当然である。マイクロ+SAECなんかの旧式とはレベルが違うのである。
だが問題もある。プリアンプがDC330であるからアナログもここでデジタル変換されてしまう。我家でもDG38にアナログ入力ボードをつけて、DG38を通してアナログディスクの再生をしたことがあったが、二度と聴きたくないと思うほどヒドイ音であった。DC330も同じ様なオプションボードを背面のスロットに挿入する様になっているから条件は同じである。マイクロと比べる分には同条件であるから両者の違いははっきりわかったが、アナログ再生は本来こんなレベルではない。
オコゼさんところには現在使っていないアキュフェーズC275Vがあるから、アナログ再生にはこっちを使うことを強くお勧めしておいた。C290VとかC275Vは低域が薄くて私の好みではないが、DC330よりはマシであろう。

ここで夕食タイム。浜松といえばウナギである。「新角」という地元では一番うまいというウナギ屋さんに行って、うな重とウナギの柳川を食べた。ウナギの蒲焼は、関東で食べると味付けが濃くて辟易させられるが、この店の蒲焼は薄くもなく濃くもなくちょうど良い。浜松が地元だから無条件においしいというわけではなくて、関東と関西のちょうど真ん中で味付けも中間なのか?、店が多いから競争が激しくて自然においしくなるのか?おそらくその両方なのだろう。だがオコゼさんや同席されていた友人の「とんべ」さんにとっては、ウナギなど機会があるごとにイヤというほど食べられているにちがいない。浜松だからウナギ、という当方の単純思考に無条件におつきあい頂いて感謝であった。なんせ、全員うな重と柳川の二人前食べたのだから。

食事が終わって再びオコゼさん宅に戻り、いよいよガウスクワトロウーファーの4WAYマルチを聴かせていただいた。
このシステムは以前はダブルウーファーにシングルドライバの普通のマルチアンプだったのだが、ゴトーのホーンが加わり、HF4000もTD2001もダブルスロートを介してダブル化されてしまっている。
以前訪問した時はゴトーが入った直後で、正直まったく音になっていなかった。JBLやガウスにまじると、ゴトーはとても音に違和感があって、これは使い物にならないな、というのが偽ざる感想であった。

だから、今回も実はこのマルチアンプシステムはあんまり期待していなかったのだ。ユニットはこれでもか、と物量投入に極致であるが、まとめるのは至難の技である。それにオコゼさんが好んで聴くのはスローからミディアムテンポのJAZZばかりなので、ベースやドラムなどはあんまり関係ないから余計チューニングは進まないのである。
ところが今回は違った。これがダブルドライバの威力なのか、シンバルが濡れるような厚みがある。ソースはCDだったが、CDでこれだけ厚みのあるシンバル音を聴いたのは初めてだ。これだけでこのシステムが気に入ってしまった。曲は相変わらずスローなJAZZで音量も小さい。はっきり言って、この大袈裟なシステムにはまったく不釣合いな音楽ばかりである。だが、ゴトーホーンの違和感は今回はまったくなかった。
途中でゴトーをはずして4583Aを500Hz、HF4000を500Hz〜5KHzという3WAYに変更してもらって聴いたが、これだと中低域に濁りがありシンバルまで薄っぺらくなってしまう。ゴトーを224Hz〜1120Hzまで入れた方が透明感があって好ましかった。
このクロス周波数は、オコゼさんも相当聴きこんで決めたようで、これを変更してしまうと、どこにクロスを持ってきても上述のシンバルの輝きが消えてしまう。2350ホーンをわざわざ1KHz以上で使ったり、ゴトーホーンを224Hzから使うのは理屈ではちょっとおかしいが、このラインナップでは最良のセッティングのようであった。
クアトロウーファーの威力は選曲が前述のようなものばかりなので、実はよくわからない(笑)。オコゼさんのセッティングでは、やはり低音不足に思えたので、勝手にDF35のレベルを2.5dB上げただけである。
クアトロウーファーといえばアキュフェーズの春日会長が有名だが、その春日氏によると@同じ音量だと一個あたりのストローク量が減り歪が減少するA振動板面積が大きく、実物楽器の大きさに近い方が低音楽器のスケール感が出やすい、などのメリットがあるらしい。

最後にJBL L300を中心とした5.1chも聴かせていただいたが、パーカッションがリアから出るなど不自然さが目立っただけであった。この辺は30年前の4ch時代からまったく進歩していない。相変わらず子供だましの安直なソフト制作をしているようである。だいたい2つでも始末に困るのに、5つもスピーカーを揃えなければならないような面倒なものが普及するわけがない。おそらく5年後にはSACDもDVDAも跡形もなく消え去っていることであろう。

オコゼさんは面白い人である。私なんか足元にも及ばない人格者である反面、子供のように装置を次から次へと導入しては一喜一憂されている。一部のヴィンテージヲタクのように、わかってもいないのに特定の機種に対する偏執的なコダワリがないのもけれん味がなくてよろしい。いいと聞けば、どんな装置でも偏見なく試してみるという姿勢には清々しささえ感じられる。
そして、この超ど級ガウスシステムからは誰も想像できないような超小音量でスローなJAZZを聴かれる、そのギャップも面白い。次回訪問する時は、今度は私がいつも聴いているようなドッスン、バッコンというソースを是非聴かせてもらいたいと思った。

翌日は浜名湖畔でウナギの白焼きを食べた。タレをつけずに炭火で焼き、ワサビ醤油などをつけて食べる。こっちはあっさりして関西風。浜松では蒲焼、浜名湖では白焼きが主流のように感じたが、この辺が関東と関西の境なのかもしれない。