2004.3.20 こっちはSpacedeckである。梱包のために解体した。今日は浜名湖のオコゼさんところにこれを納めに行くのである。オコゼさんところにはSPだけでも4355、パラゴン、L300、ガウス・クアトロウーファーの4WAYマルチなど、まあ、よく一部屋に収まっているもんだ、と思うほどのシステムがある。 オコゼさんの試聴記はpart10で書きたいと思う。 iTunes 8064曲 2004.3.19 導入したのが昨年11月19日であったから、ちょうど4ヵ月で604-8Hが去っていった。上の写真は運び出される直前の最後の雄姿をとらえたものだ。配線をはずしたので、もはやバスレフポートからSPケーブルは出ていない。今度は札幌で鳴らされることになった。次こそは新たな天地で末永く愛用されることを願うばかりだ。 今は元の409-8Eを鳴らしている。4ヵ月ぶりに聴く409-8Eだが、以前と違ってCDPがTL5100だし、604-8H用に購入した御影石のボードの上に設置しているので、なかなかいい音がする。スケール感や低域の量感では604にはまったく敵わないが、同軸配置されたコーンツイーターから出るシンバル音が、なぜかとても小気味良い。仕事をやりながら604のお守りをするのは、時間的に結構キツイところもあった。409-8Eなら気楽に鳴らせるからちょうどいいかもしれない。だいいちこっちではゆっくり聴いている時間がない。 604-8Hの総括であるが、総体的には未完成な部分のあるユニットだと言わざるを得ない。未完成というより、当初の設計に無理があったのではないか?15インチウーファーと1インチスロートドライバの同軸2WAYでは、やはりクロス近辺が苦しい。 既述のように、最後の方で604をウーファーとして使い、ガウスHF4000をミッドに使った。このときクロスを1KHzから2KHzまでちょっとづつ変えてウーファーだけを鳴らしてみたのだが、1KHzならなんとか聴けるが、2KHz近くなると歪みっぽくて音が非常に荒れてきた。当然ALTECでもこのことは承知だったのだろう。604-8Hのオリジナルのクロスは1.5KHzに設定してある。だがこれではこんどはドライバ側の低域が苦しくなってくる。 ウーファー部の低域は大変よかった。515B相当というから、A5のようにまったく重低音が出ないのかと思っていたが、適度に下まで伸び、なおかつハイスピードな腰のある、たいへん無理のない好ましい音の出方であった。もし、次期BigBlockを製作することがあったら、ウーファーは迷わず515Bか515Cを使いたいと思ったぐらいである。 1インチスロートドライバ+マンタレーホーンは残念ながら好みの音ではなかった。2インチスロートドライに比べてエネルギー感に劣るところに加えて、指向性の改善のために音を拡散させるマンタレーホーンでますますエネルギー感がない。個人で使うにはもっとストレートに音が飛んでくる古典的なホーンが好ましい。これはやはり誰でもそう思うようで、UREIは604-8Gのマルチセルラホーンをウレタンコートのもっとストレートなものに変更したし、日本では新井氏が同じような形状のホーンをカリン材で製作していた(これはガウスの同軸ユニット用だったが)。 いろいろ研究させてもらって604-8Hには感謝している。できればずっと持っていたかったぐらいである。コーンにコルゲーションのないスッキリしたウーファーに長方形のマンタレーホーンが突き出したデザインは非常に秀逸である。毎日飽きるほど眺めながら聴くのだから、ブサイクなユニットではダメだ。アルニコマグネットにこのデザインということで、604-8Hはやはり604ファミリーの中でも唯一のユニットである。 NAOKさんにお願いして、急遽100V→230Vの変圧器を作っていただいた。速攻製作なので、ご覧のようにシャーシーむき出し、先のコンセントもむき出しの超危険状態である。へたに触ると感電しそうだ(笑)。230VということでNAOKさんには200V用のコンセントをつけていただいたのだが、Hyperspaceの電源プラグは普通の100V用3Pプラグなので、余っていたPADのコンセントを自分で取り付けた。 いままでのオモチャのような変圧器に換えて、これを電源にすると文字通り「音が激変」する。低域のボンつきが相当改善され、中域のちょっとこもったようなところがなくなり、今まで中低域ばかりが強調されていたテナーサックスがバリバリ鳴るようになった。一音一音の余韻が長くなって、いままでは音がブツ切れだったのが伸びやかに出る。中域のダイナミックレンジが拡がったという表現が妥当だろうか。わかってはいたが、やはり電源の強化は回転系には非常に重要である。 これに加えて604で使っていたCSE R50を入れると、さらに音が変わる。シンバルに厚みが出てアナログらしい重厚感が出てくる。低域も一層締まった。もちろんHyperspaceの売りである中低域の厚みは不変である。音だしから5日、ここまで出れば90%は満足の音と言えるかもしれない。 2004.3.18 試行錯誤が続くHyperspaceだが、昨日ぐらいからなんとかマトモに鳴るようになってきた。もっとも単に耳が慣れて、以前の音を忘れつつあるだけかもしれないが。 現状ではSpacedeck+SERIESXと比べて一長一短である。重厚長大なプラッターのせいか、低域の太いピラミッド型バランスの音なのだが、その分キレに欠けるところがあるようだ。中低域がボワーンと響きすぎてベースの音程が不明瞭であるし、グングンと腰にくるグルーブ感がない。Spacedeck+SERIESXの方が量感では劣るが、聴いていて気持ちが良かった。 ピアノやボーカルの透明度は素晴らしい。立ち上がりも超ハイスピードである。だが、シンバルは分解能が良すぎてシンシンと薄め。はっきり言うと前の方が好みの音だ。もっとも、今は100V→230Vの変圧器もオモチャのような間に合わせであるし、軸受けとシャフトの馴染みもまだまだであろう。アームとカートリッジの相性もいいとはいえない。 回転系の慣らしや、しっかりとした変圧器の導入、SERIESXの追加など、これから音は少しずつ変化していくであろう。ここはじっと我慢の時だ。 2004.3.17
2004.3.16 昨夜はなんとかカートリッジを取り付けて音出しができた。結局現用のヘリコンを取り付けたのである。ところが出てきた音は「???」であった。
2004.3.15
2004.3.14 新しいアナログターンテーブル Nottingham Analogue Studio "Hyper Spacedeck"が届いた。香港直輸入、英国本国仕様である。いわゆる並行モンというやつだ。正規輸入品との違いは(おそらく)電源電圧が230Vであるというだけである。
ところで、このHyper Spacedeckであるが、現用のSpacedeckとの違いは、プラッターが重量10kgの特殊合金製。その上に乗るマットがわりのシート(?)が重量3kgのカーボングラファイト製というだけである。見る限りモーターも同じだし、アームも同じである。これで国内価格(Hyper120万 Spacedeck40万)の差だけの価値があるのか疑問だ。おそらく軸受けなんかの強度もだいぶ違うのだろう。このへんにコストがかかっているのだろうが、いずれにしても80万もの差があるとは思えない。これは国内価格が異常に高いために、上級機ほど割高になっているためである。本国価格ではこれほどまでの差はない。 もしかしたらアームパイプはカーボンファイバー製で、Spacedeckのもとは違うのかもしれない。だが形状は記憶にあるSpacedeckの純正アームとまったく同じである。これがまた、たいへん使いにくいシロモノで先が思いやられる。リード線は細くてすぐ切れそうだし、オーバーハングもカートリッジを直接シェル上で移動させて調整するタイプだし、針圧調整も動きの渋いウエイトを(回すのではなく)指で押したり引いたりして合わせなければならない。目盛りもないので針圧計は必携だ。インサイドフォースキャンセラーもあるが、これも聴感で決めろということなのか、なんの目盛りもない。ただ写真のようなN・A・Sのレーベル入りの無溝レコードが付属しているので、たぶんこれでインサイドフォースキャンセラーは調整するのだろう。だが、どっちにしてもSME SERIESXのシステマティックな調整方法とは雲泥の差である。 これを使うには100V→230Vに変換する変圧器が必要だ。あたりまえだがカートリッジもいる。計画では現用のSERIESXを1本移植してダブルアームにしようと思っている。そのためにはHyperspace専用のSMEアームベースが必要だが、おそらく注文輸入になるので3ヶ月ぐらいかかるかもしれない。その間は、この使いにくいアーム1本でいかなければならない。カートリッジは結局ヘリコンしか使わないに決まっているので、今回はふたつともヘリコンというお馬鹿なことをやってみるつもりである。そうすれば、この出来損ないのアームの実力もはっきりとわかる。それにMCカートリッジは針交換ができないから、何年も経ってから針がダメになった時にヘリコンを製造してなかったらお手上げである。予備としてもうひとつ持っているにこしたことはない。 その時は「針交換価格」という市価より安い値段で新品と交換してくれるそうだが、いくら新品でもモデルチェンジしてしえばどんな音なのか信用できない。同じライラだからといってパルナサスD.C.ような失敗作もあるのだ。パルナサスD.C.はチタンボディでヘリコンより上級モデルだが、音は最悪である。甘ったるい人工的な音で、私は過去に購入して即日ヘリコンに交換してもらった経験がある。こういうものは製作者のその時の気分で音が決まるから、モデルチェンジすればもう同じ音は得られないと思って間違いはない。 まだ変圧器もないし、ヘリコンもないので今日は組み立てて写真を撮っただけである。明日からボチボチやっていこうと思っている。 2004.3.13
オークションにSME SERIESX(もちろん中古)が出ていたので、成り行きを見ていた。SERIESXの最終価格も気になるが、出品者が四国の業者で、過去に私がインチキをやられたことがあったからである。終了間際に自分の別IDで吊り上げをしてきたのであった。その別IDの評価を見ると、マヌケにも同じバックで撮った写真を使って出品しているので、すぐにわかって入札を降りた。結局吊り上げが行われる直前より5万円ほど値段が上がって終了した。ところがオークション終了5分後ヌケヌケと、 「キャンセルになりました。次点なので買ってください。」 とメールが来た。筋書きどおりである。私もとぼけて 「キャンセルした落札者が値段を上げなければ¥○○で落札できたはず。この値段なら買う」 と返事を出した。ここで向こうが了承すれば私も面倒だから穏便にすますつもりであった。そうすると、なんと 「¥△△でないと赤字になります。この値段で買ってください」 赤字になるかどうかなんてのはこっちには関係ない。それなら最初からその値段でスタートするべきである。入札を増やして注目を集めるために¥1000とかでスタートするからには、そのリスクも覚悟すべきであろう。ま、インチキ吊り上げをするような業者にはこんな常識も通用しないが。 だが今回は相手が悪かった。なんせ私はオークションのプロである(笑)。そこまでわけのわからないことを言うのなら、ハッキリ言うしかない。 「あんた、全部バレてますけど。このオトシマエどうつけてくれるん?今はインターネットの時代。こんなことネットでばらせば、あんたとこ商売上がったりでっせー。なんせ、こっちには500人からのオーディオ仲間が全国におるさかい」 というわけで、こっちの言い値で売らせて、その時は一件落着したわけであった。 今回のオークションを見ていると、やはり「新規」だとかの怪しげなIDが終了間際に乱入してきて、¥90000があっという間に¥250000になってしまった。いくら新品が¥44万だといってもSERIESXの中古が¥20万を超えたことはない。限りなく黒に近い灰色といったところであろう。 2004.3.12 突然ではあるが、604-8Hを手放すことになった。604-8Hがイヤになったわけでは決してない。新たな機器の購入のための資金作りである。再三書いているように、ALTECのウーファーをバスレフ箱に入れた時の低音は絶品である。できればもっとセッティングを煮詰めてみたかった、というのが正直なところだ。 新しく来ることになった機器については来週早々にも明らかにできると思う。今はまだちょっと中途半端な状態なので、公表は差し控えたい。 日本ゼネラルモーターズ株式会社から突然このような小冊子が送られてきた。どうやらコルベットとキャデラックの専門誌らしい。たいした内容はないが、新型次期コルベットC6の記事には興味を惹かれた。 スタイリングは現行のC5とあまり変わらないようであるが、リトラクタブルヘッドライトを廃して普通のライトになっているのが特徴だ。その分ノーズがややスマートさに欠けるような印象である。 エンジンは現行のLS1を拡大して6000ccにしたLS2。相変わらずのOHVであるが、なんとか400hpの大台には乗せてきた。コルベットがOHVに拘るのはDOHCなどのヘッドを開発する技術がないからではない。もちろん単なる懐古趣味でもない。カムシャフトがエンジンブロックの中にあるOHVだと、シリンダーヘッドがコンパクトに設計ができ、エンジン全高も低くできる。同時にエンジンの重心も低くできる。ボンネットもその分低く出来て空気抵抗にも有利である。長いプッシュロッドを介してバルブを駆動するから高回転向きではないが、その分を大排気量で補う。いかにも物量投入のアメリカンらしくて小気味良いではないか。 iTunes 7940曲 2004.3.11 そろそろ期限が迫ってきた。何が?って、確定申告である。「かくていしんこく」。例年のことであるが、これは3月の10日を過ぎないとやる気が起きない。締め切りが迫れば迫るほどやらねばならぬという強迫観念に、快感さえ覚える。きっとMなのであろう(笑)。自慢じゃないが、2月15日に一番乗りなどというのは、これから先も一生無いと断言できる。
2004.3.10
「音程」といえば、オーディオでは音の高さのことである。だが、本当の「音程」の意味は上のように、二つの♪間の音の離開度をいう。ちなみにこの音程名は「長3度」である。JAZZやROCKでも7thとか11thとかのコード名が出てくるが、その7とか11が音程にあたる。ま、こんなことがわかったからといって演奏技術が向上するわけではないが、何事も基礎が肝心、譜面も読めないようではいざというときに赤っ恥をかくことになる。 2004.3.9
3WAYマルチでいいところまでいった604-8Hだが、やんごとなき事情があって(今は内緒)、実は日曜日に解体してしまった。FAST C10Uを自宅で試聴するために、それまで使っていたCARDASのピンケーブル(CROSSとQUADLINK)もはずしてしまったのだが、月曜一日音なしで過ごすと、やはり音が出ないのは寂しい。そこで今日は久々にオリジナル2WAY(といってもマルチアンプだが)604-8Hの接続で聴いてみた。 だが、実はエアー・タイトのパッシブATTもすでに手元にはないので、プリはTRIO L-07CUである。チャンデバも以前のようにベリンガーとF20のダブルにするのは接続が面倒なのでベリンガー1本にした。L-07CUは低域が不満、ベリンガーは高域が荒い、というのが以前の印象だったが、この組み合わせだとなかなか良い。L-07CUのしっとりとした中高域とベリンガーのエネルギー感ある高域がうまくマッチして、ガウスコンビ(HF4000+1502)の中高域に迫る音を出してくる。そうなるとなぜか不満だったL-07CUの低域も悪くはない。もともと604の低域はJBLなんかのボワンボワンした、だらしのない緩い低域とは違って、気合いが入っているからこれなら不満もない。そろそろ遊びはやめて、この路線で固定するべきかもしれない。 これにも関係あるのだが、604-8Hの低域に馴れてくると、最近どうもBigBlockの低域に不満が出てきた。2231Hは下まで十分伸びているのだが、いかんせん反応が遅くて、音像が不鮮明になりがちである。2231Hは贅沢にもAMCRON2台で4発独立駆動しているので、世間一般の2231や2235よりはよっぽどマシではある。だが、それでも604-8Hの引き締まった反応の速い低域と比べると、どうしても少し不満が残る。 2231Hに換えて515Bなんかを入れれば最高に違いない。だが、ALTECの15インチウーファーは口径が大きくてBigBlockには入らない。後から手作業で口径を拡げるなんて、私のような素人には不可能である。新たにボルト穴も開けなおして鬼目ナットも打ち込まなければならない。到底不可能だ。 となると次善の策として、再びガウス4583Aが浮上してくる。4583Aから2231Hに交換して約半年、実体感の薄い人工的な低音に飽きてきたというのもある。ガウスの腰のある、あの暴力的ともいえる低域がそろそろ恋しくなってきた。 2004.3.8
フルサイズホーンのよい点は、帯域内で平坦なエネルギーレスポンスが得られ、特性も滑らかなことである。音質上は厚みのある鳴りの良い音で雰囲気の再現に良い。ショートホーンも(条件次第で)小型の割に再生帯域が広く、位相特性も素直といった利点がある。ややハイ上がりとなるため、音質上も解像度の高いしっかりとした傾向がある。ただし使用するコンプレッションドライバが十分強力なことが前提である。 iPOD 7708曲 残り453.1MBである。 2004.3.7 今日は何の日かおわかりだろうか?何を隠そう、当HPの一周年記念日なのである。陳腐な言い方だが、一年の経つのは速いものであるし、我ながらよくここまで続いたもんだと感心している。 一年前の最初の書き出しを読むと、結構緊張してマジメに書いているので笑ってしまう。お察しのとおり、気の利いた文章など書く能力も才能もないが、ここは「ナニワのド根性」でなんとか続けてきた。基本的には大雑把で飽きっぽいくせに、妙なところでしつこい性格なのである。いろんな人に見られていると思うと、エエカッコをしたいという虚栄心が旺盛なのかもしれない。誰にも見せないようなDialyなど、きっと絶対に続かなかったに違いない。 というわけで、当分はこのHPも続く。実は別に一周年記念というわけでもないのだが、新しいProjectが密かに進行中なのである。近日中に詳細を公開できるかもしれない。
2004.3.6
もうひとつ試しに、このCDを自宅に持ち帰ってBigBlockで聴いてみた。こっちも低域から高域まで文句なくバランス良く鳴るが、声の質感という点ではC10U+604-8Hに軍配が上がる。ドラムも量感はBigBlockの方があるが、抜けのよさでは604-8Hだ。なんか日によって言ってることが違うような気もするが(笑)、ソースによって印象も違うし、604-8Hはほぼ毎日セッティングを変えているので仕方がない。だが、これでプリアンプさえきまれば604-8Hもなかなかイケルというのが見えてきた。 2004.3.5
2004.3.4 盟友、小樽の黒ポストさんから試聴用にFAST C10Uプリアンプを送っていただいた。初段に管球ECC83(5751)を使ったハイブリッドプリである。パワーアンプのM300とあまり変わらない堂々たる大きさの筐体だが、実は案外軽くて5kgしかない。これにはちょっと拍子抜けした。もうちょっとガッシリした筐体に入れて振動対策などをした方がいいと思うのだが。
iPOD 7573曲 2004.3.3 今日は気合を入れてツイーターの聴き比べをやった。GAUSS1502、JBL2405、604-8Hのドライバ(802-8G相当?)の三つである。 結論からいうと1502が一番良かった。これはちょっと予想と反するが、2405だと音が大人しく綺麗になり過ぎた。BigBlockの場合は2450Jとの組み合わせでお互いに歪みっぽくない美音系でまとまっていたが、HF4000の荒っぽい中高域には1502ぐらいの荒さが丁度良い。604-8Hのドライバ部も荒っぽいが、こっちはマンタレーホーンの影響か、どうしても音が薄っぺらくなってしまう。シンバルの厚みが出ない。 その点1502だと音が太くて「チャリチャリ」っとした音が出る。クラシックにはとても向かないが、JAZZ、ROCKにはこれが一番いいようだ。 ツイーターの調整過程で発見したのだが、DEQ2496のPEQで8KHzあたりから上をブーストしてやると、サックスやヴォーカルが生き生きとしてきた。クロスは変わらず9.3KHzである。HF4000は公称13KHzまで延びていることになっているが、おそらく5KHzぐらいからダラ下がりなのであろう。8KHzからブーストすることによって1502とのつながりも良くなるようだ。 だが、5KHzから上が苦しいからといってクロスを下げてはいけない。この手のホーンツイーターは7KHz近辺で汚い音を出すので、ここを避けるのがセオリーである。クロスは高いほどいい。できれば10KHz以上で使いたい。
iPOD 7485曲 2004.3.2 DW'Sで話題になっている、インターネットのスピードテストを自宅で行ったら14.96Mbpsしか出ない。同じBフレッツ・ベーシック(公称40Mbps)のところだと、同じ計測ソフトで測ったら33.18Mbps も出ているらしい。頭にきて、早速NTT113番に苦情の電話をいれた。PC周りの環境によって多少の違いは出るだろうが、15MbpsごときではADSLにもへたすると負けるではないか。これではわざわざ光ファイバーの、しかも最速のベーシックにした意味が全然ない。なんといってもベーシックは月額料金が高いのである。 電話による抗議の結果、インターネット一時ファイルが溜まりすぎているのではないか?ということで、これをクリアしてみた。やはり相当溜まっていたようで、クリアするのに10分ぐらいかかった。ISDNの遅い時代からの慣習で、キャッシュが多い方がアクセスがちょっとでも速いという固定観念に縛られていたせいである。一時ファイルに関する設定でファイルサイズを大きく取り過ぎていたのが原因であった。一時ファイルを削除した結果はというと、サイトを開くスピードが上がり、体感ではたしかに相当速くなったのがわかる。だが、再度計測してみたが、やはり15Mbps程度であった。 NTTに指定されたフレッツ・スクエアで計測すると25Mbpsぐらいは出ている。計測ツールで速度に差が出るのは仕方がないが、同じ条件で二倍も差があった上記の例はやはり納得がいかないところではある。
2004.3.1
iPOD 7401曲 2004.2.29
iPOD 7294曲 2004.2.28
2004.2.27 HL93が届いたので早速装着した。ホーン装着で能率が上がるので4dB程絞って丁度ぐらいの感じである。 音はというと、これが凄く悪くなった(爆)。トランペットやサックスが鋭くなって、体に突き刺さるような感じは増えたが、正直なところ極端なハイ上がりで、このままではマトモには聴けない。これはあたりまえで、604-8Hのマンタレーホーン用に調整したEQカーブの音が素直に音に出てきたにすぎない。 HL93は自宅で使った経験からいうと、中高域は特に補正の必要もないナチョラルな特性を持っている。ハイ下がりのマンタレーホーンとはだいぶ違う。逆にショートホーンの特徴で少しハイ上がり気味でさえある。ここはやはり再調整が必要だ。
2004.2.26 すっかり忘却のかなたに行ってしまっていたが、ウチにはGAUSS 1502ツイーターがあった。ラフトクラフト特注の立派なスタンド付きである。この威容なら、オークションに出せば10万はくだらないであろう(たぶん・・・)。 当初BigBlockのツイーターとして使うつもりであったが、残念ながら好みの音では鳴ってくれなかった。JBLで言えば2405よりも075系の荒っぽい音である。シャリシャリと、いかにもツイーターが鳴ってますという音なので、2405と聴き比べて即座にお蔵入りになってしまった。2405もけっして出来がいいとはいえないが、12.5KHz以上に限定することでなんとかうまく鳴ってくれている。 ここで(得意の)余談だが、075は大嫌いである。あんな下品な音は到底許せないと思う。075のシンバル音がいい、なんてのは本物を知らないド素人のたわ言である。一度でも2インチドライバの厚みのある音を聴けば、こんなチャチなツイーターの出す音など馬鹿らしくて聴いていられない。D130+075とか、075を7KHzぐらいから使ったりとか、こんなもので満足しているようでは、それは耳が悪い証拠である。 だから1502もあんまり(笑)好きではない。604のドライバ部に相当するALTEC802系もそうだ。JBLの2426とかも最低・・。いいのはJBLなら2450、ALTECなら288-16Gである。こういう美音系の2インチドライバ(288は1.5インチ)の出す厚みや押し出しのあるシンバル音こそ「最高」というものなのだ。ま、この辺も実際に聴いて体験した人は少数であろう。多くは075、4344の2426、604など止まりである。それを正直にヒドイと思った人はホーンをやめ、耳が悪い人や真実を直視できない思い込みの激しい人は、いつまでもそれが最高と思っている。
iPOD 7104曲 2004.2.25
2004.2.24
そこのリスニングルームで、このHF4000と同じように288-16Gを裸で鳴らしている2WAYシステムが鳴っていたのだ。ウーファーは30cmぐらいの見たこともないようなユニットであった。おそらくWEかなにかなのだろう。ソースはCDで、アンプは管球式。バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタがかかっていたのだが、あんなに妖艶で艶やかなヴァイオリンの音は後にも先にも聴いたことがない。30畳ぐらいの広い空間一杯にヴァイオリンの響きが広がり、ドアが開けっ放しの隣の部屋にいると、あたかもその部屋で実際に演奏されているかのようであった。ホーンは不可欠、それもでかいほど良いと思っていた当時は狐に包まれたような不思議な気がしたものである。 もちろんHF4000と288-16Gとでは特性も異なるし、当然音も違う。高域は288-16Gの方が圧倒的に伸びているはずだ。だが大型コンプレッションドライバに特有のあのエネルギー感では共通している。LE85などの1インチスロートドライバの方が高域に余裕があるといって、好んで使っている人も多いが、やはり10KHzあたりまでは大型ドライバで受け持たせてやった方がスケール感という点では圧倒的である。なによりも音がなんの抵抗もなくスーっと出てくる。そして音の通りが良い。同じ周波数で同じ音圧レベルが出ていてもなぜか違うのである。言葉で表現するのは難しいが、これは体験すれば誰にでもわかることである。 604-8H+HF4000などという組み合わせは変則もいいところだが、音が良ければ別にかまわない。ツイーターも今のところ欲しいとは思わない。一応HL93ホーンぐらいはつけてみようかとも思ってはいるが・・。理想をいえば288-16Gの方がいいかもしれないからそのうち出物があれば試してみるつもりである。 昨日の続きであるが、UREI MODEL6500はやはり片chが故障のようで音が出なかった。最初のスタンバイ状態から動作状態に変わらないのである。残念ながらNAOKさんに返却となった。 iPOD 7005曲 2004.2.23 NAOKさんに送っていただいたUREIのパワーアンプMODEL6500を持ち帰り、A5の515Bにつないで鳴らしてみることにした。だが、うっかりしていて、左右二つあるヒューズホルダーのひとつが脱落していたのを失念したままであった。ヒューズホルダーは仕事場に置いてきたままだ。このままでは片chしか音が出ないが、とりあえず音を出してみた。 このMODEL6500には輸入元としてオタリテックのシールが貼ってある。ということは80年代中盤の製造だろうか?噂によるとJBLのOEMだそうである。だが、JBLだって自分ところでパワーアンプまで製造できるとは思えないから、たぶんどこかの下請けの製造だと思う。デザインからするとSAEなんかに似ているが、これはまったくいい加減な想像である。 UREIを鳴らす前に、昨年末からA5もダブルチャンデバにしていたのをF25一台に戻した。604-8Hと同じようにベリンガーCX3400を低域用に使っていたのだが、UREIを接続するのにバランスケーブルをつなぎ直すのは面倒である。本体が軽いから、固いバランスコネクタを差し込むには両手でないとできない。片手だと本体が動いて力が入らないのである。ところがラックの裏側の狭いところでは両手を使うのは困難だ。重いF25なら片手でラクラクと差し込めるので、こっちに変更してしまった。 変更後であるが、F25の方が低域が締まっていいような気がする。ウッドベースがブルッと震える感じが良く出る。CX3400だと音が太くなりすぎてボワーンとした感じになってしまう。もっともたいした違いはないが・・。左右のセパレーションも多少良いようだ。A5に関しては敢えてCX3400を使うメリットはないようである。 UREIの電源を入れてみると、最初に内蔵冷却ファンが回る。だが、これはテスト回転のようで、しばらく回るとすぐ止まった。ところがファンの音が消えても同じような音が聞こえる。515Bから残留ノイズが盛大に出ているのだ。盛大といったら語弊があるかもしれない。FMの局間ノイズのようーな「ザー」という音が結構な音量で出る。これはパワーアンプのATTを最大にしても変わらない。幸い、普通聴く音量だと楽音にマスクされてほとんど気にならないレベルである。 片chしか音が出ないのでモノラル録音のCDを聴いてみた。常用のマッキンMC7270ブリッジと比べると柔らかくて弾力のある低音である。ただ、下の方はスパッと切られているようでレンジは狭い。フムフム、なかなか面白い音であるな、と思っていたら5分ぐらいで突然音が出なくなってしまった。電源は入っている。5分ぐらいしか聴いていないのにすでに冷却ファンが再び回り出している。このファンの音が結構うるさくて、先ほどの残留ノイズがまだ出ているのかわからない。ウーファーが飛んだのか?とあせってマッキンにつなぎかえたらちゃんと音は出た。やはりUREIが不調なようである。 どうも原因がよくわからないが、今日は時間切れだ。今晩ヒューズを持ち帰ってステレオで再度聴いてみることにしようと思っている。
DCX2496のEQカーブも604-8H用のままであるし、チャンデバのレベルも全然触っていないのだが、偶然にも違和感のない音が出てきた。ピアノやヴォーカルがずいぶん滑らかになった。シンバルも当然厚みが増して音に甘みが出る。不思議なことに、10KHz以上が出ていないという感じはあまりしない。 ホーン無しのスロートだけだし、ホントは多少バッフル板もないと低い方は苦しいはずだ。だがおそらく超強力な磁気回路のせいだろう、普通の音量程度だと結構マトモに聴ける。やはり4インチダイアフラムを持つだけあって、オリジナル604-8Hのドライバ部(802-8D相当)よりはいい。 2004.2.22 ここのところワンパターンの感は否めないが、とりあえずpart9はこんな感じにしてみた。例によって当初は頻繁にデザイン変更があると思う。 さて、懸案の(?)エレクトリックマイルスである(笑)。前回は定義とメンバー表で終わってしまった。いちいちpart8まで見に行くのも面倒なので、ここに再掲することにしよう(・・ホントは余りの力作なのでこのまま埋もれさすのにしのびないのである)。 誤解してはいけないのだが、この当時のマイルスに正統派メインストリームJAZZや軟弱フュージョンを期待してはいけない。1968年のメンバーを見て、後年のVSOPクインテットを連想したり、チック・コリアやキース・ジャレットからリタン・トゥ・フォーエバーやスタンダーズ・トリオのような美しいサウンドを連想していると、ことごとく裏切られることになる。 エレクトリック・マイルスの根底にあるのは、R&Bやファンクである。それにフリーJAZZの要素を詰め込んで、すべて即興で仕上げたものと言って良い。だからチックもキースも(マクラフリンも)ここではひたすらメロディ不在のリズムオンリーの演奏に徹している。そこにあるのは黒人の体内に遺伝子として残ってるリズムやグルーヴ感を極限まで昇華させたものなのだ。
ここで1968年〜1975年まで個々のグループについて詳細に書いていたら、いくら字数があっても足りない。ここは岩浪洋三風に私個人が好きななアルバムについて手抜き解説をすることにする。実際どんな音なのかはご想像にお任せする。
これ以外、世間の評価の高い"Miles Davis At Fillmore"、"Pangaea"、"Filles De Kilimanjaro"、"In A Silent Way"などもあるが、個人的にはあんまり好きではない。 今日一日だけでファイルサイズが17KBにもなってしまった。すでに90KBまで1/5近くを消費したことになる。part9は短命に終わるかも・・・。 |