2003.9.20
とりあえずV7で新しいページを作ってみた。
慣れないので変なものができそうである。
こんな風にどこにでも文字や画像を自由に入れられるのが特徴らしい。
そんなもんあたりまえと思う方のほうが多いかもしれないが、今まで使っていたのが2001という3年前のバージョンだったので、これは初体験である。
2003.9.21
いきなり問題発生である。どこにでも文字や画像を配置できるのはよいが、以前のように順番に上に新しいものを配置することができない。
以前は自動的に古いものは下に下がってくれたが、これは新しいデータが上にいくらでも重ねられるので、古いものを手動で下げないとスペースがつくれない。非常に面倒だ。
仕方が無い。読みにくいけどPart4に限って下に更新ということにする。
ここでやっと本日の話題であるが、アムクロン用のSPケーブルである。REFERENCETは何度も自慢しているようにダンピングファクターが20000以上という、非常識ともいえる程内部抵抗が限りなくゼロにちかいものだ。
ということはDFが3だとか100ぐらいのアンプに比べるとSPケーブルの直流抵抗の影響も結構あるはずである。それなら極太のケーブルをつかってやれば良い、ということになる。
だからといって別にmあたり何万もするような変態ケーブルは必要ない。プロの現場で定評あるカナレで十分だ。
そこで調べてみたのだが(ホントはHGさんのアドバイス)、4S18Fというのが一番太いようだ。導体抵抗が0.3Ω/100mと普通のサイズのもに比べて約1/10である。
もちろん、いくらこれを使ってもケーブルが長ければ抵抗は増えるし、バナナプラグの抵抗もバカにならないかもしれない。0.3Ωとかいう微小な領域だと案外ケーブル端末についたホコリとかの影響も大きいかも。神経質になって考えるほどの効果はないかもしれない。
それにカナレのHPによると、これは3000m(!)以上まとめてオーダーでの受注生産だと書いてある。ヒビノに頼めば譲ってくれるのかな?まあ、ものは試しである。なんとか入手して使ってみよう。
アナログに再度嵌っている。今日はBigBlock、A5ともに延々とアナログを聴き続けた。
ガラード401+ユートピアキャビ+オルトフォンRMA309+SPU-A+SME3012R+オルトフォンSPU
GOLD
この角度から見るとRMA309はホレボレするようなグッドプロポーションだ。もうこれだけで音などどうでも良いという気分になってくる。
昨日のカナレの4S18Fであるが、どうも需要があまりないようで手に入りそうにない。なんでも大規模な音響施設を建設するような時にしかオーダーが入らないという。どうりで「3000mから受注承ります」といっているわけだ。
その代わりU-Station21さんから2S14FGの在庫があるという連絡をいただいた。これは2芯でノイズキャンセル効果はないが、太さは問題ない。導体もOFCだしこれでいくことにした。
今晩は近所のしんたさんの二度目の訪問を受けた。ベリンガーのデジタルEQをわざわざ持ってきていただいたのである。すぐ帰るということであったが、それだけで終わるはずがない(爆)。今日はBigBlockの大アナログ大会になってしまった。
ロックバンドでボーカルを担当しているしんたさんのために「JOE WALSH」「FREE」「DEEP PURPLE」「JUDAS PRIEST」などをかけたのだった。いずれも秘蔵のお勧め盤である。
なぜだか自分でも良くわからないが、アナログをずーと聴いているとCDを聴く気がしなくなる。CDの方がノイズはないし、低域の力もある。高域も澄んでいるのに・・・。
だが、アナログの独特の音の出方には麻薬のような魅力があるのだ。とにかく聴いていて気持ちがいい。スクラッチノイズなど気にならない。それ以上にスムースな音の出方に、ついつい「今度はこれ」と聴きたくなるのである。
"FREE LIVE !" FREE "IN ROCK" DEEP PURPLE "YOU
CAN'T ARGUE WITH A SICK MIND" JOE WALSH
"TURBO" JUDAS PRIEST
2003.9.23
「ion MYST」というものを購入した。宣伝文句によると
「上部の蓋の内側にクレイツイオン加工を施していますので、イオン効果がミストとともにお部屋に広がります。
クレイツイオンは自然界の発生体を効果的に組み合わせ、独自の製造技術で様々な商品にイオン加工できるよう開発されたものです。
そのパワーの源はマイナスイオン・遠赤外線・波動の3つの相乗効果で、空気中・製品中に含まれた水の分子を1/50〜1/60に微分子化(クラスター化)し、水の持つエネルギーを増幅させる効果があります。
その機能は肌や髪などの代謝機能を促進し、美容効果を高める点で優れているだけでなく、抗菌効果、防腐効果があり、さらに脱臭作用も認められています。」
とある。効果の程はおいておくとして、インテリアとしてもまあまあのデザインである。
しょーもない雑誌の提灯記事みたいにマイナスイオンが音に影響するとは思えないが、健康に良いことは確かであろう。今ではマイナスイオン発生装置は珍しくはないが、今は昔、お茶の水「山の上ホテル」では全館マイナスイオン発生装置が据え付けられており、「あそこに泊まると固さが違う????」と密かに噂されたものであった(笑)。
ご覧のように下のガラスボールに水を満たすと、マイナスイオン発生装置が作動して水が霧状になる。ほんの僅かに「ブーン」という作動音が出るが気なるほどではない。イオン発生装置にランプが埋め込まれていて、色がピンクや紫やブルーに変化する。なかなか幻想的で、見ていて飽きない。
こちらはBigBlock用のNOTTINGHAM The Spacedeck+SME SiriesX。カートリッジはLYRA HELIKONとSHURE V15typeV。向こうに見えるのはAudion Silvernight 300B。2450J用。
夕方、ヒマなのでオーディオユニオンにいった。ROKSAN RADIUS5を試聴したのだ。残念ながらカートリッジがDENON 103だったので音は不満であった。SNはさすがROKSANといったところで、たいへん優秀であった。アクリルによる透明感を生かしたデザインは素晴らしいが、あいかわらずアームはチャチでガッカリさせられる。中古で10万以下なら欲しいと思った。
spacedeckで使用しているSHURE V15typeVであるが、やはりおせじにもいい音とはいえない。全域に渡って生ぬるい音で、50年代中盤ぐらいまでのJAZZぐらいしか聴けない。やはりキレのいいMCカートリッジには敵わないようだ。
これではせっかくのシリーズXもいかせないし、なにか面白いカートリッジはないか?と思っていた。だが、プリのC100Aはフォノ入力がMC、MMひとつづつなのでHelikon以外のMCだとトランスかヘッドアンプが必要になる。
前も一度トランスを介してMCカートリッジを鳴らしたことがあるが、ハムは出やすいし音もいまいちなのでやめてしまった。C100Aに内蔵のオルトフォンの銀線トランスに匹敵するようなものだと、それだけで結構な値段になってしまう。このBLACKBIRDは上から二番目の製品であるが、高出力モデルでは最上級だ。まだ現物は見ていないが写真ではなかなか精悍なスタイルをしている。
RADIUS5の代わりといってはなんだが、SUMIKO BLACKBIRDというMCカートリッジを買ってしまった。MCだが出力2.5.mvでMMポジションで使える。
2003.9.24
早速仕事場のALTEC409システムに組み込んでみた。プリメインのサンスイのVOLを全開にしてALT-10のVOLを使用する。サンスイは古いのでVOLにガリがある。ここで信号を絞るよりはいい音がするのではないか?と思ったが、正直なところこの程度の装置では違いはわからない。メリットはリモコンでVOL調節ができるようになったぐらいだ。
これは家に持ち帰ってA5に使ってみよう。実はA5の515B用のアンプを昨日PHONICに換えたのである。6月に買ってから惰眠を貪っているのがもったいないのでマッキンMC7270と交換してみたのだ。安くてもさすが600W×2である。ちょっと緩めではあるがドライブ力は結構ある。ただベースなどは太すぎるぐらいだ。
これはプリのLUX C9にも原因がある。これはバランス接続にすると低域がゴンゴンとくる。ピンにするととたんにおとなしくなる。これだけはっきり違うのも珍しい。PHONICとC9の相乗効果で低域過剰気味なのをALT-10がうまく抑えてくれるのではないか?
ホントは電源を入れるとこんなにキレイ。
全然話は変わるが、このページの写真のほとんどは携帯のJ-PHONE SH53で撮影している。最初はイマイチかと思ったが、多少明るければ十分キレイに撮れる。
それに比べるとDOCOMO SONY SO505iはダメだ。屋外の本当に明るいところでないとマトモに撮影できない。それにコントラストが弱くて発色が悪い。ホワイトバランスやスポット測光などの機能はあるが、どうやってもうまく撮影できない。
携帯最大の130万画素やSONYやDOCOMOのブランドで結構ユーザーがいるようであるが、これは失敗作であろう。SH53の方がよっぽど出来がいい。
SO505iで撮影。これぐらい明るいとなんとか使える。
室内だと窓際でもこの程度。上の方のSH53
の画像と比べると違いは明らかだ。
2003.9.25
ZAOLLAやCLASSIC_PRO のケーブルなどでいつも利用している、サウンドハウスのショールームに行ってきた。我家からクルマで40分ぐらいである。
フロアの奥がステージになっていてPA用のSPや照明が展示されている。周りに小部屋が6部屋あり、それぞれエレキギター アンプ、レコーディング機器、スタジオモニター、ドラムス、照明、アコースティックギターの展示スペースになっている。
展示品はすべて自由気ままに触って遊んでも良い。店員さんは一人しかいないし、お客もほとんどいなかったのでいろいろ遊んでしまった。ドラムなんかも25年ぶりに叩いたりして(笑)。
今日のお目当て、dbx DriveRack PAを試す。これは一台でチャンデバ、EQ、ディレイ、コンプレッサーなどをこなすデジタルプロセッサーだ。
ベリンガーより使い方がやさしいとの説明であったが果たして・・・?
お土産に一台ゲットしたので後日また報告する。
2Wayのアンプ内蔵のパワードモニターが多数
展示されていたが、みんななかなかいい音をし
ていた。小型の筐体の中にわざわざ2台のアンプを内蔵してマルチ駆動している。
やはりネットワークは百害あって一利なしということだ。
お気に入りのES335をPEAVYのアンプで弾く。
京都のアルビンリーといわれたころが懐かしい(爆)。
帰宅後dbx DriveRack PAのセッティングを行った。ベリンガーよりは優しいらしいが、案の定、日本語マニュアルが非常にわかりづらくて苦労する。
言い忘れたが、これはF5の代わりに2WAYのチャンネルデバイダとして使いたいのである。100Hz、-24dB/oct、これだけ使えれば十分だ。
本来、このDriveRack PAはミキサー卓とパワーアンプの間に挿入して、EQ、デバイダ、ディレイ、アンチフィードバックなど、従来それぞれひとつひとつの装置が必要だったのをひとつにまとめたものらしい。
英文マニュアルと格闘する
今回はこの中のデバイダ機能だけを使う。後でEQも使えるかもしれないが・・・。
ところがマニュアルを読んでもデバイダ機能があります、と書いてあるだけで具体的な使用法についてはなんの記載もない。試しにXoverのボタンを押してみると3WAYのデバイダ機能が呼び出された。使いたい2WAYへの変更方法がわからない。
まったく面倒な機械である。こういうのは誰かに教えてもらうのが一番早いのだが、そういうわけにもいかない。
半分やる気を失いながらマニュアルをみていると「2×4クロスオーバー(プログラム#14)」なる項目があり、図を見ているとどうやら2WAYのセットらしい。
ここで気がついたのだが、このdbxはPAの現場で使われる代表的なSP、アンプの組み合わせに沿って、あらかじめプリセットされたプログラムがROMに内蔵されているのだ。
発見した「プログラム#14」もJBLMP412にサブウーファーMP4718を付け加えるためのクロスオーバーセッティングである。このプログラムをロードすると、クロスオーバー周波数、カットレベル、各アンプのレベルが自動的に設定される。アンプもクラウン(アムクロン)K2と指定されている。
とにかくこれをロードして2WAYデバイダ機能を呼び出し、後は周波数、レベルなどを手動で調整することによってやっと使えるようになった。仕組みがわかってくれば便利なのだろうが、毎日あれこれ触っていないととても使いこなせそうにない。
ようやくできたクロス100Hz、-24dB/octのセッティング。液晶画面はこんなにそっけない。
中央部の12個のボタン。XOVERでチャンデバ機能を呼び出す・・・はず。
2003.9.26
CANAREの2S14FGが届いた。ご覧のような極太ケーブルだが外皮が柔らかいので加工はやり易い。
今回は九州のU-STATION21さんに大変お世話になった。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
帰宅して早速ケーブルの交換を行った。太くて重いので取り回しが困難である。他のケーブルにのしかからないようにしないと重みで他が抜けてしまいそうである。REFERENCETのSP端子部分もバナナプラグが緩いので重みですぐ抜けそうだ。
5分ぐらいで余裕で終わるかと思ったが、やはり15分はかかってしまった。また汗だくだ。
結局、ゆっくり聴いている時間もないので、今日はちょいとレコード一枚聴いただけで終わってしまった。昨日近所のリサイクルショップで買ったEL&P「トリロジー」である。380円。国内盤で状態は非常に良い。
↑はSUMIKO BLACKBIRD.。テーブルの上で出番を待っているが、時間が無い。
2003.9.27
dbxのせいか?カナレのせいなのかか?今日は低域がやたらと元気がいい。だが、こう毎日のようにセッティングが変化していたら新しい装置の効果もどれほどのものか判断しづらい、というのが正直なところだ。
低域用のチャンデバにしてもこの一週間でベリンガーからF5、dbxと変更してしまった。いまだ3つとも手元にあるからつなぎ換えて比較すればよいのであるが、入出力がバランスのみ、アンバランスのみだとか、2231HとE110のレベル差の吸収をアンプ側でやったり、デバイダ側でやったりとかその場しのぎできているので単純につなぎ換えただけではすまなくなってしまっている。
だから音が変わったといってもただ単にレベルが変化しただけなのかもしれない。なにがなんだかわからなくなってきたような気がしてきた。
2003.9.28
SUMIKO BLACBIRDのセッティングをおこなった。ご覧の
ようなスケルトンモデルのため、装着は非常に神経を使う。
今回は、この機会にということでortofonの6N純銀リード線に交換した。今まではテクニカかなんかのシェルについていたリード線を取り外してシリーズXにつけていたのだ。
アームを購入した時、なぜかSME純正リード線が付属していなかったためである。
シェル一体型のシリーズXであるから、アームがターンテーブルにセットされたままカートリッジを装着しなければならない。スタイラスカバーもないし、配線もむき出しのBLACKBIRDを左手で支えながらボルトを回してアームに装着する。なんかの拍子に落としでもしたら一巻の終わりである。
まあ、仕事柄こういうのは馴れてはいるが神経を使うのは変わりは無い。別に力がいるわけではないが、やはり汗がだらだら出てくる。
ところがなんとか無事装着して期待に胸を膨らませて音だしをしたのだが、左chの音が出ない。リード線の接触不良かと思ったが再度付け直しても同じだ。フォノケーブルにも問題はない。先日までShure
V15Vでちゃんと音は出ていたのだ。
内部がどこか断線しているのだろう。仕方が無い、オーディオユニオンにもっていって交換してもらうことにしよう。
オーディオユニオンで検品の結果、やはり不良品ということで交換してもらうことになった。
ついでにバナナプラグの緩さを相談すると←のMONITER PCを紹介してくれたので購入してきた。
これはネジを締めていくと先がだんだん広がるようになっている。少し締めた状態で差し込み、あとで目一杯締めこむと抜けなくなるという優れものだ。
AUDIOTECHNICAのものは別に悪くはないが、カナレのケーブルだと重みで抜けそうになる。これで一安心である。
デジカメの電池切れでSH53で撮影。接写はさすがに無理
2003.9.29
昨日、オーディオユニオンでGASのAMPZILLAを初め
て見た。お客さんがオーバーホールをしたいと持ち込ん
できたものだった。
このアンプについては「故障率200%」だとか「SPを破壊
する」とか悪いウワサを山ほど聞く。
店長さんの話によると「突然、雷が落ちたようなバリバリドスーンというものすごい音が出てウーファーが飛ぶ」、とのことだった。おそらく直流全開の電流が流れるのだろう。聞けば聞くほど恐ろしいアンプである。、
ミッドバス用のアンプをヤマハB4からクレルKSA50に変更してみた。クロスが100Hzだとミッドバスも結構ボンボン響いている。やはりここはドライブ力のあるアンプの方が良いのではないかというのが理由だ。
KSA50は純A級50W×2(8Ω)にすぎないが、電源が強力なので4Ωで100W、2Ωで200W、BTLだと200W(8Ω)ときっちり理論どうり4倍の出力が保証されている。並のアンプとはモノが違うのである。
だが、アンプを代えるのは簡単だが、レベルを合わせるのは大変である。2450Jや2405だったら極端な話、好みで決めれば良い。だが100Hz-500Hzという重要な領域のレベルバランスはいい加減には決められない。
今回は助手(ヨメはんともいう)にデバイダのレベルを1.0dBごとに変えさせて聴感で男性ボーカルが一番いいところに決めた。結果はというと、やはり電源部の強力なKSA50だけあって一層ダンピングが利いた弾むようなベースが出てきた。ボーカルも一層キメ細やかになった。これはなかなか良い結果である。
もうひとつの改善点は残留ノイズが一層減少したことだ。B4はこの点かなり優秀だと思っていたのだが、KSA50にすると一層ノイズが減少した。いままではチャンデバが犯人だと誤解していたのだが、やはりパワーアンプに原因があったようだ。
それにしてもKSA50、KSA100、Silvernight300Bなどの出す熱は尋常ではない。まだまだエアコンなしではとても聴いていられない。
ご覧のような惨状を呈しつつある部屋。これを見てジンマシンの出た神経質なハイエンダーの方、ゴメンなさい(笑)
2003.9.30
仕事で使っているDAT用にTASCAM DA-20というのを購入した。これはパイオニアのOEMのようで、普段使用しているパイオニアD-05とそっくりだ。
D-05は三台持っていて、自宅での録音用、仕事での再生用、もう一台はバックアップで待機している。毎日使っていると二年に一度ぐらいヘッド交換の必要があるので、どうしても三台必要になってしまう。
今はMDでも4倍とかいって長時間録音可能だし、ハードディスクに入れるタイプだと結構大量の曲を録音できるようだ。だがいまさら貯め込んだ500本のDATを捨てるわけにもいかない。
2003.10.1
そういえば昨日はBigBlockの半年記念日だった。だが仕事で帰宅が遅かったので一瞥もせず、A5でアナログを聴いただけで終わってしまった。
昨日聴いたのはThelonious Monkのコロンビア盤(題名忘れ)とCharie HeidenのClosenesの二枚だ。Monkが63年ごろ、Heidenは76年録音である。
何度も書いてはいるが、こういうのはBigBlockよりA5の方が遥かに音が良い。周波数レンジのバランスが取れているし、ベース、スネア、タムなどの低音が立ち上がりよく、、気持ちよく聴ける。これを聴いてしまうとJBL43○○なんてとても聴いてはいられない。ましてやドームツイーターに小口径でストロークを伸ばして低能率のウーファーを持った自称ハイエンドなど問題外である。
以前紹介したが、最近仕事場で昼休みにALTEC409を聴いている。当初はなかなか良いと思っていたが、やはり20cmフルレンジの限界か、だんだん不満が出てきた。A5と比べるとスケール感やシンバルのリアリティなどが相当劣る(あたりまえだが)。
A5だって実測すれば周波数レンジなどたいしたことはないだろう。公称(自称ではない)50Hz-15KHzだが、実測70Hz-12KHzぐらいか。これだけとれば409とさして変わりは無いはずだ。それでもいい音で聴けるところにオーディオの難しさがある。要は適材適所ということだ。
なにか話の要点がはっきりしなくなってきた。ちょっと今日は混乱気味ではある。今日は帰ったらBigBlockでアナログを聴くことにしようと思う。
最近デビューしたサイトである。JBL S5500をLUXMAN B10で駆動しているそうだ。
自慢はB10四台によるバイアンプだそうである。1インチの275Ndをわざわざネットワークを通してB10で駆動するというアホなことをやっている。そんなことをするぐらいなら四発のウーファーをそれぞれ四台のB10で鳴らして、275Ndは別のアンプで直結したほうがよっぽど良いだろうに。
理由を読むと、チャンネルデバイダのような異質のものを挿入したくなかった、とかなんとか書いてあった。まったく誰に教わったのか知らないが中途半端な道をえらんだものである。
どうせ将来完全マルチにしたくなるに決まっているし、そうすれば275Nd用のB10など無用の長物になる。1インチドライバをB10で鳴らしたってなんの得にもならない。出力などせいぜい0.5Wも出ればいいほうだ。500Wの大出力などなんのメリットもない。
というか、1インチドライバの275Ndを搭載したS5500など買ったこと自体が間違いである。ちょうどS4800とかいうお買い得モデルも出たことだ。この際買い換える方が良いのでは?3インチドライバとツイーターの3WAYであるS4800だとB10バイアンプも少しは意味があるというものだ。
4348からミッドバスを除いた構成のS4800.。
2003.10.2
新しいSUMIKO BLACKBIRDを貰ってきたので取り付けた。こんどはちゃんと両方の音が出る。一聴した感じでは低域の薄い、あっさりとした音のように聴こえる。高域もおとなしい。やはりHelikonのような凄みはない。これは失敗かもしれない。まあ、もうすこし聴きこんでから結論は出すことにしよう。
夕方、再度聴いてみた。今度はHelikonとBlackbird両方同時に針を降ろし、瞬間に切り替えて聞き比べてみた。トランスを介するHelokonの方が出力2.5mvのBlackbirdよりだいぶレベルが高いので、プリのC100Aの入力トリム機能を使ってレベルを揃えてある。
やはりHelokonと比べると低域、中域とも分解能が劣るようだ。ベースの音程がやや不明瞭になるし、テナーサックスのきめ細やかさもかなり違う。先日ロックフリークのしんたさんが「演奏は理解不能ですけど音は素晴らしい」と言っていたAlbert
Aylerの"Spiritual Unity"の凄みがなくなってしまう。
やはり値段が半分だとそれなりの音しか出ないのか?Shure V15Vよりは遥かにマシだがHelikonを一度聴いてしまうと、もう他は聴けない体質になってしまうようだ。
だが価格は高くても同じLyraでもパルナサスDCはダメだった。Helikonと比べると全体に音が甘ったるくてモヤモヤしていた。これならSPUの最新版とかの方がかえって潔くて良い。
2003.10.3
ここんところ忙しいのでシステムも停滞している。BigBlockもカナレとdbxで落ち着いてしまっている。アナログを聴くのは楽しいが、生来の無精者である私には、あのディスクをかけかえるというのがどうもメンドクサイ。
裏返すのも面倒なので片面を聴くと、仕方無しに立ち上がって針を上げ「はい、おしまい」で終わってしまう。その点A5の方は近くにターンテーブルがあるのでまだマシだ。
LEE MORGAN "Candy"をA5で聴いた。トランペットは音域が高いのでワンホーンではなかなか難しい。このCandyも所々苦しいところがあるが、選曲の妙とSonny Clark、Dug Watkinsで救われている。これでドラムがフィリージョーだったら最高だったろう。残念ながらこれはArt Taylerである。
お台場の東洋一かなんか忘れたが、やたらでかい観覧車に
乗ってきた(昨日)。風もなく安定していたが、それでも上まで
上がると結構怖い。高所恐怖症なのだ。
SO505iで撮影
2003.10.4
「・・・扉を開けて驚いた。こじんまりしたライブハウスに各界で活躍しているオーディオファイルの面々が勢揃いしていた・・・」
いやあ、いつも笑わせてくれます、ここは。各界ってどこですかねえ?霊界?活躍しているってなにが?ヒマを持て余していてあっちこっちにマメに顔を出すことかな?それともお店の売り上げに貢献していること?
自称「ハイエンド」と同じで自分達のことを「活躍している」なんてよく恥ずかしげも無く言えるものである。そこには「金をかけた方がエライ。オレはエグゼクティブやで」というオゴリの匂いがプンプンする。ハタからみればショップのカモでアホ丸出しなのにいつまで経ってもそれに気がつかない。まるで裸の王様である。
聴いている音楽だってそうである。供給側の「売らんかな」という意図にずっぽり嵌って「今度のこれはいい」とか「「録音が素晴らしい」とか表面的な話に終始している。聴こえてくる音の向こう側まで見ようとはしていない。おしゃれに酒を飲みながら聴くのがJAZZだと思っているような面々ばかりである。
以前「音の殺し屋店長」の音がヒドイと書いたら、「確かにあの音はヒドイが、なにかしら感動するものがあるから納得して帰ってくるのだ」という反論があった。「殺し屋店長」の出す音とウチとは正反対だが、DEEPにJAZZを掘り下げている点ではいい勝負だと思った。
残念ながら他にここまでJAZZを理解している人は知らない。女性白人ボーカルがJAZZだと言い張ったり、チャーリーパーカーをB&Wで聴いて「感動」するような輩ばかりである。この反論者もJAZZのことも「殺し屋店長」のことも何もわかってないくせに、周りの評判につられて「よいしょ」しているだけである。
ネットで書かれたものを読んでいると、底の浅い表面的な話が横行していて辟易させられる。もっと自分に正直になれっ、と私はいいたい。
John Coltrane "Selflessnes" こういうのを100回ぐらい聴いてから「JAZZとは・・・」とかいうべきだ。
これも某サイトより
「好きなアーティスト : 本田雅人、カシオペア、JIMSAKU、神保彰、T-SQUARE、則竹裕之、DIMENNTION、アキコ・グレース、akiko、綾戸智絵、ダイアナ・クラール、ジャシンタ、 フォープレイ、ノーマン・ブラウン 、ラリー・カールトン、デヴィット・サンボーン、マイケル・ブレッカー、
sade、ボブ・ジェームス、アール・クルー、ジョー・サンプル、山中千尋、村治佳織、チャック・ローブ、SPECIAL
EFX、ウエザーリポート、ビル・エバンス、 ジャコ・パストリアス、マーカス・ミラー、チック・コリア、村上秀一、インコグニート、ブライアン・ブロンバーグ、スティーブ・ガット、ハービー・メイスン、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、オフコース、小田和正、山下達郎、YMO、TOTO、GUNS N' ROSES、高中正義、ケイコ・リー 角松敏生(凍結までの期間のみ)、古内東子、今井優子、高橋真梨子、尾崎亜美、今井美樹、YUMING、 など他多数(順不同)」
2003.10.5
上のマイルスデイビスとジョンコルトレーンは是非削除してもらいたい(笑)。マトモに聴いてるわけないだろう、他のアーチストの名前からして。しかし、よくまあ、これだけ私のキライなものばかり集めてきたものである。ケンカ売ってるんかと言いたくなるほどである。ついでにタイトルの「ジムランとジャズ・フュージョンフリークの部屋」からジャズの文字を削除することをお勧めする。
Sunny Murray
"an even break"
2003.10.6
SUMIKO BLACKBIRDだが、我慢して使っていると多少は良くなってきた。中高域の固さがほぐれて瑞々しさが出てきたようだ。やはり機械もの、「馴らし」は必要のようである。
余談だが「エージング」などとよくいうが、これは正しくはagingであるから「老化」ということだ。「老朽化」といってもよい。
機械の馴らしには不適切な言葉であろう。
話が脱線したがBLACKBIRD、どうも低域の腰の弱さが致命的である。Helikonと比べるとここが不満である。ロック系だと逆に低域をタイトに引き締めてくれていい場合もあるが、JAZZには弱さを感じるのは否めない。
上の二冊の本だが、シボレーとモパー(クライスラーの愛称)のマッスルカーについて書かれたものだ。今日は久々にBigBlockのタイトルにふさわしいアメリカ車について語ろう。
アメリカ車の黄金時代は1960年から1973年ぐらいまでであった。V8フォーバレルキャブがあたりまえになり、排気量も最初は4600ccぐらいだったのが最後は7500ccまでエスカレートした。
もっとも排気量に関しては6600ccあたりがバランスのとれていたところなのだが、ハイカムやビッグバルブなどのチューニングが進むと、これでも低速トルクが不足してくる。そのために排気量の拡大が(市販車として)必要となってオーバー7リッターエンジンが生まれたのだ。
OHV、インラインバルブ、シングルキャブという基本スペックからするとなんの技術も入っていないような印象があるが、豊かなアメリカ社会を象徴するように、エンジンブロックにも良質の鋼材が使われており、今のエンジンよりは遥かに耐久力のあるものであった。
出力は公表値は7リッターで400psぐらいだが、実際は500psから600psぐらいあったものも存在したらしい。あまりに高出力だと自動車保険に差し障りがあったので、敢えて低い数値で出したともいわれる。
シボレー396cu.inch(6600cc)。これで360ps
1970 Chevelle SS エンジンは396と427(7000cc)
1966 Impala SS すでに396 427があった
1968 Dodge Charger RT 383 426Hemi 440の三種類
これらは日本でも馴染みの深い、カマロ、トランザム、マスタングなどよりひとまわり大きい、インターミディエイトサイズといわれたものだ。
日本でいえばカマロなどがカローラレビン、こっちはスカイラインといったところである。こういうのが$3000で買えたのだからいい時代であった。
こういうミッドサイズのツードア車にハイパワーエンジンを積んだものをマッスルカーと呼んだのである。元祖はポンティアックGTOであった。
最期は排ガス規制でパワーダウンを余儀なくされ、それを補うために455(7500cc)まで拡大したが、オイルショックで死に絶えた。まるで恐竜の最期のようなものであった。
これらのいわゆるBigBlockエンジンはもちろんカマロやファイアバードトランザム、バラクーダ、マスタングなどにも搭載された。だがこれらはマッスルカーとは呼ばない。ポニーカーと呼ばれた。
サイズ的にはマッスルカーが全長5.5m、幅2m。ポニーカーで全長4.9m、幅1.9mぐらいである。当時はグリップの良いラジアルタイヤなどなかったから、せいぜい205ぐらいのバイアスタイヤを最初から最期までホイールスピンさせながらゼロヨン12秒台なんかをさらりとマークしたものである。今の高性能タイヤを履かせれば11秒台も夢ではないだろう。
1970 Plymouth GTX 440 6-bbl or 426 Hemi
2003.10.9
最近はアナログしか聴いていないし、ちょっと前のようにアンプやデバイダのセッティングもしていない。どうやらこのプロジェクトもこの辺で収斂していくのかもしれない。
いつもはA5はガラード401+オルトフォンRMA309+SPU-Aで聴いている。サブのSME3012Rを使うことは滅多にない。アームが奥にあるし、ロックをがはずしにくいし、フォノイコの入力切替えが背面にあるので切り替えるのが面倒だからだ。
この3012Rには通常は右のSPUゴールドをシェルから出したものを装着している。オーディオクラフト製のアダプターを介してシェルに取り付けるのである。クラフトの説明ではSPUは純正のシェルから出した方が特有の鳴きがなくなっていい音がするという。アームの選択肢も広がるし。
だがA5で聴くかぎりでは、SPU-Aの方が格段にいい音である。中低域が太く、一音一音に実在感がある。SPUゴールドの方は繊細すぎて物足りない。高域はSPU-Aよりは伸びているが、低域は薄く、シンバルもシャンシャンと力がない。SPU-Aだと「チャリーン」とキレイに鳴るところが「シャーン」になってしまう。というわけでこっちはほとんど出番がない。ECM系のクリアな録音のものを聴くときにたまに使う程度だ。もっともこういうのはBigBlockで聴くことが多いのだが。
余談だが、このSPUゴールドは九州の「音のエジ損」とかいうショップから購入したが、購入後一週間で内部コイルが断線して音がでなくなってしまった。クレームをつけたら「到着時にちゃんと音が出ていたのだからあとは知らん」といって相手にしない。売ったものに責任をとろうとしない、その無責任な対応にはまったくあきれてしまった。
不良品まがいばかり販売しているのならまだしも、こうやってトラブルになるのは稀なことであろう。工業製品であるからには一定の割合で不良品が出てきて、不幸にしてそれが末端のユーザーまで届くことは仕方がない。だからマージンを取って販売するからにはこういうリスクを負う義務があるのではないか?たとえ責任がメーカーにあって販売店になくともそれが商売というものであろう。
こういうトラブルをきちんと処理すれば、たとえそれで儲けがふっとんだとしても長い目でみれば顧客の信用につながるし、お店の評判も上がっていく。「損して得を取れ」というではないか。「音のエジ損」は顧客をひとり失っただけでなく、こうやって日本全国で悪い評判が広がって将来の得べかりし利益も失ったのだ。自業自得とはまさしくこのことをいうのである。
後日、他の九州のオーディオ関係者(複数)にこのことを話題にしたところ、みんな口を揃えて「あそこは評判が悪くて有名。地元ではだれも相手にしない。」という返事が来た。最近では特許(申請中)とかいうインチキくさいモノラルカートリッジなどを販売してるようだが、みなさんも気をつけたほうが良い。
このSPUゴールドは結局「オーディオファブ」の古屋氏に頼んで修理してもらった。
2003.10.10
上の左はデンオンDL102、モノラルカートリッジである。音は最悪、ナローレンジのA5をもってしてもまったく使い物にならない。まるで288-16Gが壊れたかのようにこもった丸っこい音しかでない。
まったく、モノラルレコードはモノラル専用カートリッジで聴くべし、などと誰が言い出したのか?たしかに理屈ではそうなのだが、「管球王国」の新氏も言ってるように、よくできた最近のステレオカートリッジの方がよっぽどいい音である。SPU-MONOも所有していたことがあるが、SPU-Aの方がずっと良い音だったので早々に手放した。
そういえばHelikonにはモノラル版があった。これに管球イコライザなど組み合わせると面白いかもしれない。
仕事場のCDラックを漁っていたら懐かしいCDが出てきた。CHAINA CRISIS "FLAUNT
THE IMPERFECTION"「不完全を誇示する」。1984年。
STEELY DANのWALTER BECKERがプロデュースしたことで話題になったアルバムである。
WALTER BECKERという人は本来ベーシストなのだがギターも多少弾くし、ボーカルもやる。だが、ベースにしたってSTEELY
DANでは別人が弾いてる曲の方が多かったし、ギターもヘタだ。DONALD FAGENの影に隠れて地味な印象はまぬがれない。
だがこれを聴いてみるとSTEELY DANのあのハイセンスなアレンジは実はWALTER
BECKERのアイデアによるところが大きかったことがわかる。
この「不完全を誇示する」というタイトルも完全主義者のBECKERと不完全なCHAINA
CRISISのメンバーの対比を皮肉ったものらしい。STEELY DANは聴きすぎて飽きた、なにか新鮮なものはないか?と探しておられる方は聴いてみることをお勧めする。
2003.10.11
そろそろアナログでの充電期間も終わりにして再始動することにした。NAOKさんにお借りしている5N銀単線電源ケーブルである。これをプリアンプC100Aにつけて聴いてみることにした。とりあえず朝一に装着して通電する。試聴は夜だ。
自作の黒御影石タップ。レビントンのコンセント使用。白い太いのが普段C100Aに使用しているシナジックリサーチの電源ケーブル。インレットが緩くてケーブルが固くて重いので、ラックやケーブルにちょっとでも触れるとケーブルがゆるんでC100Aの電源が落ちる。恐ろしい電源ケーブルなのだ。音はいいのだが。
NAOKさんの単線ケーブルの構造はよくわからない。二本の単線を綿のようなもので巻いてあるようにみえるが詳細は不明だ。
単線といえば2.0ΦのFケーブルが有名だが、AA誌がいうほどたいした音ではなかった。やはり見た目からくる先入観なのか、荒々しい音がする。CDやプリアンプには不向きだと思った。かといって低域用のパワーアンプに使うと力不足である。どっちつかずの中途半端なのだ。
この単線ケーブルは銀線である。銀線特有の艶のある華麗な音がでるのだろうか?そういう意味では今夜の試聴が楽しみである。
世間一般では「インターナショナルオーディオショー」や「ハイエンドショー」などで盛り上がっているらしい。土日が混むからと、仕事もしないで昨日行って来た人もいるらしいし、わざわざ鹿児島くんだりから飛行機に乗ってやってくるヒマな人もいる。
私はそんなものにはまったく興味がないので当然行く気はない。かつてはモーターショーや仕事がらみの○○○○ショーなどに行ったことがあるが、やたら混んでるだけで満足に見ることもできないので、それ以来この手のショーには絶対行かないことにしている。必要なら地元の店に行けばなんとでもなるしね。まあ、ぼったくり輸入代理店のやつらがどんな顔してるのか一度見てみたい気もするけど(笑)。
だいたい、あんなところで聴いてもなにもわかりはしない。装置のスペックや能書きなど聞かされても「あー、そうですか。そりゃまた結構なことで」としかいいようがない。新しい機器など自宅に持ち込んで聴いてみなければいいか悪いかなんてわからない。
結局、あんなものにノコノコ行くのは、どうしようもない田舎モノか、仕事なんか休もうが誰にも必要とされていない閑職の人間か、とにかく人の集まるところには顔を出さないと気がすまないオメデタイ人間かのどれかである。大勢でつるまないとなにもできない人種ほど情けないものはない。
AMCRON STUDIO REFERENCETの端子回り。 CARDAS HEXLINK GOLDENをY-CABLEで
分岐している。CANARE 2S14FGはダブルの2231Hそれぞれにいっている。
帰宅後、NAOKケーブルを聴いてみた。試聴に
使ったのはULTRAVOX "LAMENT"、80年代初
頭のニューロマンティックスの名盤だ。
だが期待に反して、いきなり中高域のきつくて
荒い音が出てきた。反対に中低域が薄めであ
る。一音一音がパリパリしていてエコーなども伸
びがない。音数が一気に減って貧相な音になっ
てしまった。
やはり天下のシナジックリサーチか。これに戻す
といつものゴージャスな、部屋中が音に満ち溢
れるかのようなアナログサウンドが甦った。
、
残念ながらハイエンドであるシナジックリサーチの実力はなかなかのものであった。全体の音に占める割合は50%以上と思っているプリアンプには、やはりそれなりのケーブルは必要であるようだ。
2003.10.12
これが一番のお気に入り、Lyra Helikon。広大なダイナミックレンジ、透徹な空間再現、程よいワイドレンジなど完璧だ。特に感心するのは中域の密度の濃さ。これが再現するきめ細かい濃密なテナーサックスを聴いてしまうと、SPUはおろかCDなど聴く気がなくなってしまう。
SHURE V15TypeVとEMPIRE 4000DV。SHUREは今となっては甘さが耳について使い物にはならない。EMPIREは未聴。
2003.10.13
善良な国民である私は当然ただの連休であって、どっかのヤクザな会社のように四連休などというのはない。今朝は早起きをして、貴重な休みを活かしてまたひとつアナログシステムを組んだのであった。
二ヶ月ほど前、近所のリサイクルショップで2000円で買ったTechnics SL1300をAVシステムに組み込んだのである。動作未確認ということであったが、鳴らしてみると見事に完動品であった。
カートリッジは270CというMM型。交換針も付属していた。前オーナーは几帳面な人だったのだろう。傷や汚れもなく新品同様である。
これはフルオートプレーヤーだ。片面が終わると自動的にアームが戻って電源も切れる。昔はこれが当たり前だったのだが、久しぶりに目の当たりにしてちょっと感動してしまった。
驚くべきことに、AVアンプのYAMAHA DSP-A1092にはフォノ入力がついている。フォノからドルビーデジタルまでフル装備とはさすが国産品である。このパワーアンプ部も結構力があっていい音がする。やはりYAMAHAはあなどれないメーカーだ。
最初はこのフォノ入力で鳴らしてみた。スピーカーがALTEC409一発だから四の五のいわなければこれで十分である。カートリッジの270CだってTechnicsらしい普通の破綻の無い音だろうし。間違ってもShure
M44のような音が出てくるわけはない。
でも、やっぱり物足りない。YAMAHAもTechnicsも「無色透明」が売りのメーカーである。ここはもう一息ひねりが欲しい。そこで学生時代から使っているトリオKA-9300のフォノイコを流用してみた。これは以前海の端に住んでいたときにスイッチやボリュームがみんなやられて接触不良、ガリの塊である。パワーアンプ部は使えるので置いてあるのだ。
SL-1300からKA-9300のフォノ入力に入れ、ボリューム全開状態でプリアウトからYAMAHAのCD入力に入れてやった。普通はREC
OUTから出すのだが、出力インピーダンスが低いのか、これだとヒドイ音で使えないのである。プリアウトの方が格段にいい音がする。
最初はやはり接触不良で片chの音が出なかったが、バランスをグリグリ回してやるとちゃんと両方の音が出るようになった。やはりこの時代のアンプのフォノイコはいい音がする。プリ部の音色も混じっているせいかもしれないが、艶のある瑞々しい音だ。
実はKA-9300はもう一台ある。こっちはまったく問題なしの極上完動品である。私はこのKA-9300が大変気に入っているのでオークションで出物を狙っていたのだ。今度SME3012RにEmpire 4000D/Vをつけてみようと思っていたのだが、MMのフォノイコがなくて困っていた。これならガラードの3012RもKA-9300を使って鳴らせそうである。後で早速やってみよう。
歴戦の勇士TRIO KA-9300。昔はこういうスイッチの多いのに憧れた
午後からオーディオユニオンへ行く。シェルを購入してきた。Empire4000DVは構造上、ネジ穴が貫通しているシェルでないと装着しにくい。購入したのはPickering AS-2S(980円)。
DJ用というか要するに業務用であるが、A5だってそんなに繊細さを要するわけでもないからこれで十分であろう。たかがシェルに5000円も10000円もだすのはバカらしい。
ついでにアナログを10枚ほど購入してきた。マドンナ「レイオブライト」、ロイヘインズ「ウイスリー」、リーコニッツ「ベリークール」など、なかなか出物が多かったので満足。
2003.10.14
長年の懸案(?)であったEmpire 4000DVをSME3012Rに取り付けた。これはMI型(MM型の一種)という先入観からすると驚きの音であった。
SHURE V15Vとはまったく違う、切れ込みの鋭い輝かしい音である。粒立ちが滑らかで細かく、聴感上の周波数レスポンスが十分に伸び切っていながら、あまり中域が薄くならない。ヴォーカルはバックとのコントラストがナチョラルにつき、ピアノはまるやかで艶めいて響く。音場感は広い空間を感じさせるように広がり、パースペクティブな感じや、音像の立ちかたが自然だ。
RMA309+SPU-Aと比べるとシンバルが分厚くなり、サックスはきつくならない。ピアノはやはりまろやかでウッドベースは重心が一段低くなりながら一音一音がクリアである。まったく結構なカートリッジである。さすがに25年以上も前に58000円もしただけのことはある。なかなか素晴らしいと思った、これは。
2003.10.15
古いパソコンのファイルを漁っていたら、懐かしい写真が出てきた。AVシステムとJBL4312を中心としたシステム、それにギター一式である。暖炉の前のマーシャルはちゃんと管球式である。
なんでこんなものを引っ張り出してきたかというと、YAHOOオークションが4周年とかいうのをきいたからである。今にして思えば、この4312を売却するときに、引き取りに訪れた方からその存在を教えてもらったのがオークションを始めたきっかけであった。
それ以来3年と8ヶ月、ずいぶんいろんなものを売り買いしてきた。だが、いまでも愛用しているものは案外少ない。ほとんど買値で売れると思うと、気軽に購入して気軽に売却する悪いクセがついてしまった。中には一日で見切りをつけて早々に手放したものも多い。
今でも愛用しているものはというと、A5一式(515B、288-16G、311-90、エンクロージャー)、BigBlockのE110、376、2231H、ガラードのRMA309、3012R、UTCトランス、CEC
TL51、CARDASのケーブルぐらいしかない。あとは結局お店からの購入である。
それにしてもYAHOOオークションにはお世話になったものである。なんせ4344、4355までこれで売却したのだから。便利な世の中になったものである。
というわけで?またまたオークションで購入。AUDIO CRAFTのフォノケーブルとCSE電源コンディショナー。ケーブルはSUMIKO用。CSEはスペースデッキ用である。
2003.10.16
今日は一日ヤボ用で更新できそうにないので日付の変わった今書いておくことにする。
上のフォノケーブルとCSEであるが、SUMIKOのケーブル(マイクロ製であった)をAUDIO
CRAFTに交換したところ、まずノイズが激減してビックリさせられた。いままではプリの入力セレクターをフォノにすると明らかにノイズレベルが上がったものであったが、これに代えるとCDとかとほとんど同じ無音状態になった。さすが、シールドに拘っているAUDIO
CRAFTだけのことはある。
音は大人しい。特にシンバルが滑らかになったのが印象的であった。まあ、可もなく不可もなくといったところである。
次にCSEの電源コンディショナーをスペースデッキにつなぐ。アナログプレーヤーの電源は結構重要なようで、古くはYAMAHA
GT2000にもオプションで強化電源ユニットがあったし、LINN LP12
にもある。最近ではノッティンガムもDAIS用に強化電源を出してきている。これをスペースデッキに使っても効果があったという。
これらは「強化」というより、電源波形を安定させ、ターンテーブルの回転を滑らかにするだけのもののようである。それならCSEの電源コンディショナーで十分ではないか、というのが今回の考えだ。
実際聴いてみての感想は、効果の程はよくわからない、というところだ。多少高域がきらびやかになって、低域にすこし力がでたかな、という程度である。無くても一向に困らない程度の差である。カートリッジの違いによる音の差から比べたら1/100ぐらいの差でしかない。それこそチャンデバのつまみを0.5dBぐらい変化させたのと同じようなものである。
まあ、入れても別に害はなさそうだから、もうしばらくこのまま使ってみよう。精神安定剤にはなるだろうし。
例の(?)鹿児島くんだりからIASを見学にきたヒマ人のHPを見ていたら、これまた例の小学校教師の自称「ハイエンダー」が登場していたので、久々にそっちのサイトも覗いてみた。
やはりというか、ますますバ○に磨きがかかってきたというか、予想どおりIASで「大活躍」のご様子であった。まったく、こういうイベントになるとじっとしていられない、そのお気楽さにはあきれてしまう。ご本人はあちこちのブースに行ったことで、いかに自分が業界の「顔」であるかを自慢したいのだろうが、端から見ればこれは典型的な業界のカモにすぎない。
それにしても最近のアクシスや大場商事はやりすぎである。たかがオーディオ製品なのに何百万、何千万の製品を販売してなんとも思わないのだろうか?本国価格の倍以上の価格で販売していることなどもうとっくにバレているのに、ごく一部の不労所得者相手に殿様商売をしている。クルマ業界だってこんな慣習はとっくに廃れてしまっている。あのヤナセだって今は本国価格とそう変わらない値段で販売しているのである。
2003.10.17
今度はSAECのフォノケーブルを購入した。ご覧のように何の変哲もない、昔はどこにでも転がっていたようなケーブルである。先日AUDIO
CRAFTの代わりに取り外したマイクロのケーブルとそっくりである。おそらく70年代中期の製品であろう。
というのは、付属の説明書に「本ケーブルはCD-4にも対応しています」などと書いてあるのだ。CD-4なんて70年ぐらいの話である。しばらくそれ用の需要があっただろうから、これは0年代中期ではないだろうか?
これはまあ、なんとなく買ってしまった。特に期待しているわけではない。SAEC同好会というのがあって、SAECのアナログ製品のファンが集まっているのだが、これだって立派なSAECアナログ製品である。これを持ってたら私もシャレでSAEC同好会入れてもらえるかな?というのがホントの購入動機であった(爆)。
SH53に接写モードがあるのを発見
フォノケーブルを買いまくっている。MICROのOFCフォノケーブルとメーカー不明のOFC(低抵抗極太芯線、単線にしてφ1.2)この3点は偶然今日同時に届いた。
2003.10.18
一昨日導入したCSE電源コンディショナーだが、今日あらためてじっくり聴いてみた。ところが、いろんなLPを聴いたがどうもみんな良くない。いつも、LPをかけるとハッとするような音の出方に感動を新たにするのだが、今日はなにを聴いてもイマイチである。あまりいい音にどうしても聴こえない。
試しにCSEをはずしてみるとやはりだいぶ違う。ヴォーカルも滑らかだし、低音も柔らかくつまったような濁ったような感じがない。これはどう贔屓目に見てもCSEを通さない方がいい。
CSEは導入後24時間以上通電していたので、そろそろ安定してその実力を発揮してくれるかと思ったが結果はNGであった。理屈では壁コンセントに来ている汚れた波形の電流をきれいな正弦波に造り替えてくれるありがたい装置のはずなのだが、結果は失敗である。仕方が無いのでこんどはCDPに使ってみようと思う。これでダメならオークション行きである。
試聴に使った、マドンナ「レイ オブ ライト」とCSE R100.。このアルバムは打ち込み系やシンセベースの超重低音が入っている。CDだと余裕だがアナログだとカッティングやトレースに相当の実力が必要とされる。
スペースデッキはなんの問題も無く再生した。
2003.10.19
懲りずにCSEをガラードに使ってみた。やはり中
高域が派手になり、低域が固く詰まったようにな
るのは同じだ。
だが、A5にはこれがなかなか合うのである。中域
が張り出してテナ−サックスがバリバリと出てくる。
エネルギーが3割り増しぐらいになったような印象
である。もちろんこれはチャンデバのレベルを上げ
ても同じといえば同じである。だが、チャンデバのレ
ベルを上げるとキツクて耳がつぶれそうになる。CS
Eで得られる中域のエネルギー感はこれとは違う。
スムースにスーっと音が出てくるので耳に突き刺さら
ないのだ。
久々にSO505iで撮影してみた。画質は相変わらず
Part5はこっちから
Part5はこっちから