2003.4.22
1nですべてをまかなおうというのも無理がある。画像が多いのでファイルサイズが大きすぎる。ほかのサイトと同じなのは面白くないがトップページを表紙にしてあとは分割することにした。
というわけで続きはニューページで。
2003.4.21
BigBlockが来てからはじめてオーケストラものを聴いた。バーンスタインのマーラー1番。クラシックはマーラー、ブルックナーぐらいしか聴かない。クラシックもやっぱり大作が好きなのだ(笑)。
これがまたとんでもなく良い。こんなオーケストラを聴いたのはウチでは初めてだ。右chからでるコントラバスの動きが鮮明で地を這うような感じがちゃんと出ている。きつくなるかと心配していたバイオリンなどの弦も余裕のよっちゃんである。もちろんトランペットやトロンボーンなどの金管は得意中の得意だ。
これでわかったのだが、定位が予想以上に良いということだ。中域のホーンをインラインに配置したのが効を奏したのだろう。それに解像度も確かに良い。あきれるほど細かい音が聴き取れる。こうなればこれからはいろんなオーケストラを聴いてみたくなった。
SmallBlockでMC2600を使っていた時、マーラーなんかだとフォルテのティンパニ(か大太鼓?)の強打ででパワーガードのランプが点灯したものである。理屈では600W以上出ていたことになる。それともf0付近ではインピーダンスが急上昇するからそんなにはでていないのか?逆にウーファーからの逆起電力でインピーダンスが下がってアンプがついていけないのか?どうもこの辺の話は良くわからない。普通よりは相当デカイ音出してることは確かだが。
2003.4.20
サウンドハウスでちょこちょこ買い物をしてたらカタログを送ってきた。Eckler'sなどのアメリカのクルマのパーツ屋などでよくあるようなぺらぺらの紙でホッチキス留めのカラー版だ。
PAやスタジオ用の機材がメインだが、なかなか面白い。なによりもその価格の安さには感心する。なかでもPHONICというメーカーのパワーアンプが興味深かった。最上級機種のXP3000だとステレオ600W(8Ω)モノラル2200W(8Ω)でたったの69800円だ。
デザインも写真で見るかぎりなかなかしゃれている。プロ用ということでSNが心配だがウーファーに使う分にはたいした問題ではないだろう。ワングレード下のXP2000だとステレオ400W(8Ω)モノラル1400W(8Ω)で49800円だ。4Ωだとさらに恐ろしいパワーが出る。これはひとつ試してみる価値はあるかもしれない。
もちろんプロ用アンプの世界にもランク付けはあるようだ。海外製品ではアムクロンやクレストオーディオ、国産ではヤマハやアキュフェーズが主力らしい。しかし趣味のコンシュマー製品ではないからコストにたいする要望は強いはずだ。中国などで生産すればおそらく十分の一程度のコストで生産できるはずだ。
それとも10万円の100Wのプリメインと200万の200Wセパレートが全然違うように、厳然たる違いがあるのだろうか?
一週間ぶりにMC2600を鳴らしてみた。先週の日曜、8BALLさんとごーるでんBALLさんが来られたときにはずして以来である。
以前と同じようにF25のレベルを-6dBにして聴いたのだが、アムクロンの締まった低音に慣れてしまっているので、どうもブンブン響くのが気になって仕方がない。こんなのを二人に聴かせたのかと思うとちょっと恥ずかしい。-9dBまで絞ってなんとかバランスが取れた。
それでもバスドラなどの締まりがなく緩めだ。反面ボーカルなどは上とのつながりがスムースで良い。ボーカルが気持ちよく鳴っているところにドラムが入ってくると突然バランスが崩れる感じがする。150Hz以下で急にレベルが上がっているような感じである。
MC2600のモノラルをどうしても試したくなった。かといってもう一台気軽にお店から借りてこれるシロモノではない。なんせ60kg以上もあるのだ。二人いればなんとか運べるが、これだともってくるのはいいがダメだったときに返却するのが面倒だ。
そこでC100Aでモノラルにして片chだけで聴いてみることにした。MC2600の背面をみるとモノラルにはブリッジとパラレルの2モードある。パラレルとは管球アンプでよくやる+同士、-同士出力をつなぐものだろうか?ブリッジとはBTLのことか?もひとつよくわからないがとりあえずブリッジにしてみる。4Ωでブリッジ接続する場合は2ΩのSP端子につなぐように書いてあるが、面倒なので4Ω端子につなぐ。一応これだと8ΩのSP用だ。たいした違いはないはずだ。(本当か?)
レベルは3dBダウンでいいのか?この辺もどうもよくわからない。入力感度が同じで出力が倍ならゲインは3dB高いはずだが。
片chだけしか鳴っていないのでいつもと感じが異なるが、やたら太い音が出てきた。締まりも悪くは無い。ボワーンとひきずることはなくなったようだ。しかし十分とはいえない。ベースの低い方の音階などまだまだ不明瞭だ。やはりマッキンは大型SPには合わないかも。
アムクロンに戻す。F25を0dBにして聴くとこちらの方がレベルが高い。やはりMC2600は-6dBで正解だったのだ。ただ締まりがなく下の方のレベルが高めなせいでオーバーレベルのように聴こえていたのだろう。DG38で調整すればいいかもしれないが、これも面倒だ。しばらくアムクロンでいってみることにした。もしかしたらPHONICを入れるかもしれないが。
2003.4.19
上の写真はご存知ステレオサウンド創刊号である。これが今売りにでているのだ。お値段は未定。たぶん3万ぐらいか?欲しい、、、。
自慢じゃないが(自慢だが)ウチには3号から後は全巻揃っている。あとこの創刊号と2号が揃えばコンプリートだ。
GOLDEN CROSSはないが、KSA50のケーブルをQUADLINKから交換してみた。最初はbolice@○ビさんお勧めのZAOLLAという銀線ケーブルだ。スタジオユースのプロ向けケーブルである。KSA100Uに使おうと思っていたので3mもある。プラグはコレットチャックのなかなかしっかりしたものがついている。お値段は一本5000円也。
砲金ホーンのせいで以前よりちょっと甲高い音がしている2450Jだが、これに換えるとぐっと落ち着きがでてくる。しかし暗めではある。シンバルが遠く薄くなってしまう。それに3mもあるせいか「ジー」というハム状のノイズがすこし出るようになってしまった。これの0.9m@3000円ならいいかもしれない。
それにしてもコストパフォーマンスはバツグンだ。ピュアオーディオ用だったら40000円ぐらいふんだくられてもおかしくないクオリティは持っている。ケーブルにはこだわらず他で追い込みたい人にはお勧めです。
こんどはCARDAS CROSSだ。これはGOLDEN CROSSと構造は同じで線材が6Nではないだけ(のはず)だ。太くて乾いた低域が特徴で中高域はおとなしい。ちょっと中途半端は否めない。でも現状ではこれがちょうど良い。きつい高域が適度に押さえられてバランスがとれてくる。まあ、この辺の違いはチャンデバの調整しだいでなんとでもなりそうだが太めで存在感のあるCROSSの方が精神的には良い。せっかく持っているのだし。
どこかで読んだ記憶があるが、金属の直流抵抗は温度によって簡単に変化するらしい。室温が10℃ちがうだけで6Nと8Nの直流抵抗の差以上の変化があるそうだ。だから線材にこだわるのはナンセンスと書いてあった。でもGOLDEN
CROSSとCROSSの差は確かに存在する。
2003.4.18
マメな方ではまったくない。メンドウなことはなるだけパスする方だ。だからケーブルの交換は大嫌いである。アンプの後に回ってごそごそやるのは面倒じゃないですか?狭いし、不自然な姿勢で床の余ったケーブルを踏んずけながらケーブルをはずそうとして無理に踏ん張るとすぐ足が攣るし。
とはいうもののイヤイヤながらケーブルをひとつ交換した。DG38−C100A間をCARDAS
HEXLINK GOLDEN5cからCARDAS GOLDEN CROSSに換えた。両者は発売時期が異なるだけでどちらもトップモデルだったし、まあたいした違いはないだろうと勝手に解釈して機材をラックに入れた時、たまたま近くにあったHEXLINKを使っていたのだ。
音が大幅に変化した。やはりGOLDEN CROSSはいいケーブルである。昨夜気になっていたきつめのシンバルやピアノがしっとりと落ち着いた響きになった。低域もすこし柔らかいが、それでいて芯が無くなって腰砕けになることはない。
もともとプリ-チャンデバ間はGOLDEN CROSSを使っている。ここはいろんなケーブルを試したのでGOLDEN
CROSSの実力は十分わかっていたつもりであった。しかし今日の変化は想像以上であった。録音が悪いから、と思っていたマーキュリー盤「ヘレンメリル」のサ行のきついボーカルもなんとか聴けるようになったのは正直驚いた。
KSA50Uは今日二台ともそれぞれ新しいオーナーのもとへ旅立っていった。BTL接続できるKSA50Uが二台揃っているのは貴重だったが、いろんな事情があって仕方がなかった。新しいオーナーのもとで末永く愛用されることを祈る。
帰宅後、こんどは376用のKSA100のケーブルをQUADLINKからやはりGOLDEN
CROSSに換えた。50cmのRCAが一本余っていたのを思い出したのだ。50cmだとラックの上下のものしかつなげられない。いままでまともなラックを使っていなかったので50cmのケーブルの出番はなかったが現在は可能だ。
この効果も相当である。99年ごろ流行ったカサンドラウイルソンのCDで聴き比べるとボーカルのエネルギー感が圧倒的に違う。いままでなんとなくイヤな音が出そうで無意識に身構えていた部分もスーっとクリアする。四年にわたって何度も聴いたこのCDが初めていい音で鳴った。QUADLINKはお気に入りだったがこれでは元には戻れない。こうなれば2450J用のKSA50もGOLDEN
CROSSで鳴らしたくなった。そのうち1mのRCAを買ってこよう。こっちは隣のラックなので50cmでは足りない。
2003.4.17
アムクロンも寝起きが悪いが、どうもクレルもあまりいいほうではないようだ。さっきピアノトリオの結構キツイ録音のものを聴いていたのだが、最初キンキンいって耳がつぶれるかと思った。だがCDの終わりの方になるといつものバランスになって聴けるようになってくる。45分ぐらい音出ししないと本来の音にならないようである。
普段2時間ぐらいしか聴けないからこれはちょっとつらいものがある。これからは帰ったら速攻で音出しするようにしよう。
先日拙宅にこられた「ごーるでんBALL」さんが言っていたのだが、彼の使用するウイルソンシステム5.1だと我家で鳴らす音量でいうとC100Aのボリューム位置で70ぐらいが限界だそうだ。状況がわかりづらいかもしれない。
C100Aのボリューム表示は%とdBの切り替えができる。普段%表示にしている(下のほうの写真参照)。要するに「ごーるでんBALL」さんが拙宅でBigBlockを聴いたところ、C100Aの表示が70%ぐらいまで音量を上げた時のBigBlockの音量がウイルソンの出せる音量の限界という意味である。それ以上ボリュームを上げると音が崩れて汚くなって聴けないらしい。
私が普段聴くボリューム位置は75から90である。さすがに怖くていっぱいまでボリュームを上げたことはないが、%表示なのだから100までしかないのだろう。BigBlockは推定能率100dB/Wだから90%までボリュームを上げたら普通は耳がつぶれます。しかし、実はこれはDG38のアナログ出力が相当低いからだ。まあ、それでも相当な大音響であることには違いないのだが。いままでで負けたのは「赤塚スタジオ」でボリューム全開にして聴いた時だけだ。ああイカン、また自慢してしまった。
もひとつ余談を。昨日朝撮った部屋全景の写真(BigBlock写真集参照)をカラープリンタで印刷して、仕事場の女の子にみせて自慢していたら「これってふたつもあるんですかぁ」などといわれてしまった。どうもダブルウーファーがラジカセの二つのスピーカーに似てるものだから、これひとつで聴くものだと思っていたらしい。「ほならオレはこの前に正座して聴くんかい」と思わずツッコミをいれてしまった。
2003.4.16
これは史上最強のV8、クライスラー426Hemi
調子にのって「bigblock」で検索したら見事トップでこのHPが出た。なみいるアメリカ車関連サイトを差し置いてのトップである。ちょっといい気分だ。
そういえばDouble Woofer'sの会長より励まし(?)のメールをもらった。「、、、どうも連中のやっているような神経質なオーディオは好きになれません。男はやっぱりBigBlockと4350VTだよ。」というものである。
ホントそのとおり。やはり男たるもの、ミリ単位のセッティングがどうのとか、聴きに行けばかならず前回より音が良くなっているとか、倍音しか出てない低音を勘違いして解像度がいいとか、能率85dBぐらいでパワーも入らないのに「そこに歌手が立っているようだ」とか、そんな理屈に合わない甘言を弄してはいけない。
16cmのウーファーはいくら100万円のSPシステムに入っていても物理法則から逃れられない。ホントの低音が出るはずがない。能率85dBと100dBではやはり微小入力時のリニアリティーは全然違う。このあたりが自称ハイエンド(密かにショップのカモともいわれている)のわかっていないところだ。
2003.4.15
史上最強のドライバ ALTEC288-16G
とりあえず、昨日のセッティングのままKSA50Uで「THE
CARS」を聴く。昨日はずっと端で聴いていたので低音しか聴こえなかったが、きょうはど真ん中のポールポジションだ。ギターのカッティングが小気味良い。ベースもドラムスも適度に締まって気持ちがいい。こういう軽めの80年代サウンドを聴くにはKSA50UBTLも悪くはない。
気持ちいいのでこのまま最後まで聴きたいのをぐっとこらえてKSA100Uと入れ替えた。F25のレベルはまたしても試行錯誤だ。アムクロンを0dBにあわせるとKSA50UBTLが-10dB、MC2600が-6dBである。KSA100Uは-4dBで落ち着いた。
音はちょっとキビシイところだ。緩くて軽くて重量感に欠ける。これでも普通のシステムなら問題はないだろうが、相手は豪腕のMC2600やアムクロンだ。力不足は明らかである。
電源タップをPADのものからレビントンのものに換えたり、必殺根岸ZAC1を持ち出したがもうひとつである。あとはピンコードにたよるしかない。
サウンドハウスにXLRメス-ピンオスの変換プラグを注文している。これが来るとMC2600やアムクロンに使っているアクロテック6N-2410が使えるようになる。これに期待するしかない。
今日googleでMC2600を検索していたら、なんと我がHPが三番目に出ていた。googleはリンクが多いページから順番に表示するはずだ。ウチにリンクを張ってくれているのは知る限りDouble
Woofer'sしかない。他にもリンク張ってくれているHPがあるのだろうか?それともあちこちのBBSで自分のULRを入れまくったのが功を奏したのか?どうもよくわからないがめでたいことである。
サウンドハウスよりXLRメス-ピンオスの変換プラグが届いたので早速KSA100Uをアクロテック6N-A2410に接続した。しかしやっぱりダメである。ビルブラフォード「サウンド オブ サプライズ」、超リアルなドラム録音のスタジオの空気感が出ない。直前に聴いたアムクロンにはまったく敵わない。ベースも「グアン、ゴン!」という立ち上がりが弱く「ボワーン」と風呂場で聴いているようになる。
しょうがない、これはKSA100、KSA50のバックアップ用に待機ということにしよう。
話が前後するがgoogleでMC2600を検索したのは、もう一台MC2600を入れてモノラルでやってみようか、という考えが突然浮かんできたからであった。アムクロンは悪くはない。MC2600一台でもいい時もある。しかしこれ以上やるとしたらMC2600二台しかないではないか。
2003.4.14
昨日は8BALLさんG.BALLさんが拙宅にこられた。MC2600、アムクロン、KSA50UBTLを切り替えて聴いてもらった。それぞれ好みのアンプが違ったようだ。自分でもどれが一番いいのかまだわからない。聴くソースによってコロコロかわる状態だ。
ものはついでとアルテックA5も聴いてもらった。というか無理やり聴かせたといったほうがよいか?JBL43シリーズの低音との違いがよくわかると思ったからだ。右の「愛聴盤」コーナーでえらそうなことをいつも書いているのが少しはわかってもらえたと思う。好き嫌いは個人の好みの問題だが。
誰が決めたのかは知らないが、JBLといえばJAZZ向きということになっている。しかしそれは130Aや375の時代までであって43シリーズは別にJAZZ向きでもなんでもない。高域がホーンでドームユニットのモデルよりちょっとはマシというのに過ぎない。特に2231や2235などはf0が低すぎて、こんなんでウッドベースがいい音なんて口が裂けても言えない。
知らないとは恐ろしいもので、日ごろこれがJAZZベースだ、なんて思い込んでいるものだから、どこかでアルテックやJBLでも130Aや2220Bなどを聴くと腰を抜かすことになる。ホントにいい音します、A5は。
KSA100U
昨夜は来客で疲れたのか夕食後寝てしまった。KSA100Uはいまだ聴かず、である。
2003.4.13
届いて二週間になるBigBlockだが、毎日眺めていると不満もでてくる。
まずはスタンドである。本体とツライチで姿にメリハリがない。せっかくの横長のグッドプロポーションが台無しだ。一体でみるとまるで妖怪「ぬりかべ」のようだ。サランネットをはずしてスタンドの前に置くと本体の横長が強調されてぐっとカッコよくなる。
次はウーファーだ。より強固な取り付けを期してMA15をやめてボルトによる8点留めにした。しかしこれもアクセントがなくてあっさりしすぎている。やはりMA15がついているほうがカッコいい。それにウーファーを気軽に取り外せるのはメリットである。ボルト8点留めだと取り付けは困難だ。計画ではMA15を6個ぐらいつけようと思っていたが、どうしても空気もれがあるような気がしてやめにした。ダミーでもいいからつければよかった。
KSA100Uはまだ聴いていない。つなぐにはKSA50Uをどかさなければならないが、今日8BALLさんとG.BALLさんのコンビが我家を訪れる予定なのでとりあえずそのままにしてある。
2003.4.12
タイガースが情けない。中日の大塚、岩瀬、ギャラードにひねられ、昨日は九回裏ツーアウトから6点差を追いつかれた。星野はなにやっとるんか?なんでバルデスをクビにした?バルデスさえいたら楽勝だったハズ。
というわけで、怒りに燃えながら(笑)BigBlockを聴いた。どうもウーファーの音がきまらない。ソースによって合うアンプが違うようだ。アムクロンでしばらく聴いたのだが、今日は音が硬すぎるように聴こえる。MC2600にしてみよう。
実はラックが来て整理したときにMC2600を移動したため、電源ケーブルの根岸ZAC1が使えなくなってしまった。自作オヤイデコタツケーブルで代用していたのだが、急遽ZAC1 3mを注文していた。それが昨日届いたのである。
お昼12時になって早速SISに電話する。KSA100Uは間違いなくおとつい発送したという。本当は昨日の午前中に届いているはずだ。今日は家は昼間誰もいないのでまた受け取れない。このままだと明日一日いつくるかわからないまま待たなければならない。
運送会社名と伝票番号を教えてもらい運送会社に電話する。今晩直接引き取りに行く旨話をつけた。
ついでにオーディオユニオンに電話してみるとC100Aの修理が終わっているという。これも今晩引取りだ。
まだらに映っているのはソファの柄
午後7時に仕事が終了し、オーディオユニオン、運送会社の順に回ってC100AとKSA100Uを回収してきた。KSA100Uも外観は綺麗で極上品である。パネルはやはりグレーでKSA50Uと同じだ。奥行きが長いのはオリジナルKSA100と同じ。しかし、事前の話どおりBTLの切り替えスイッチはない。浜名湖のオコゼさんところにあるKSA50Uもそんなスイッチは無いという。どうも途中から無くなったようである。トラブルが多かったのか、需要がなかったのかその辺のところは良くわからないが。
夕食後、まずプリアンプをC9からC100Aに交換した。やはりフルグラスパネルの美しさは格別である。ラックの最上段にこれが二つ並ぶと一気に高級感が増す。音がどうこう言う前にいい感じである。
音も最高だ。C9はやはりラックストーンというかすこし暗いところがあった。シンバルやトランペットの輝かしいきらめきがすこし後退する。低域を中心にどっしりした音造りである。それに比べるとC100Aは低域はさらに力強く、それの加えて中域が張り出してくる。スネアやベースのアタックが鋭く切れ込んでくる。セパレーションや分解能も一枚上手で左右からの細かい音もよく聴き取れるようになった。C40などの普及機は音の純度という点で不満があったが、さすがC100Aともなるとこの辺も問題ない。
C100Aも帰ってきたし、いよいよアナログも再開だ。C100Aには銀線で巻いたオルトフォンのMCステップアップトランスが内蔵されている。これだけで15万ぐらいの価値はある。フォノイコも優秀で中途半端な外部フォノイコなど必要ない。やはりJAZZはアナログが最高だ。デジタルだとどうしてもシンバルが不自然な薄っぺらい音になってしまう。サックスの厚みなども出にくい。
2003.4.11
KSA、KSAと毎日クレルが出てくるが、この辺でちょっと説明しておこう。
クレルだったらなんでも良いわけではない。私(およびその周辺)で盛り上がっているのはクレル創立時に販売された初期モデルだけである。KSA50、KSA100、KMA100、KMA200およびそれぞれのMarkUだ。ずっと後ででたKSA80、KSA150、KSA200などはまったく別モデルで、音もたいしたことが無いから間違えてはいけない。KSA50Sというのもあって紛らわしい。
いわゆるブランド化されたアンプはほかにも沢山ある。マークレビンソン、ゴールドムント、パスラボ、ジェフローランド、アキュフェーズ、チェロ、マッキントッシュなどがその代表だろう。いまは無いがカウンターポイントやスレッショルドなどもそうだった。それぞれコンセプトや音に特徴があり、音の好みの良し悪しはあってもどれを使っているかでその人の性格までわかるような気がするようだ。
その中でもクレルの初期モデルは別格の魅力がある。本来は低インピーダンス低能率の「ついたて型」スピーカーを鳴らすために設計されたのだが、結果的になぜか中高域に無類の瑞々しさが出た。濡れるような艶のある音がする。コンプレッションドライバ+ホーンを鳴らすには最高なのである。
低域は少し緩めで、ここは意見の分かれるところだがユニット、箱、部屋によって条件は変わるのでこれはあまり偉そうなことはいえない。
ナゾ男さんのところで聴いたJBL L300をKSA50一発で鳴らした音は最高だった。ネットワークの介在や床にじか置きなどのハンデをまったく感じさせないいい音だった。4WAYマルチで苦しんでいる自分がアホらしくなったものだ。
またまた昨日の写真を差し替えた。どうもホワイトバランスが狂っているようでPhotoshopで処理したらきれいな白色がでた。さすが高いソフトだけはある。
SISに頼んだKSA100Uがなぜか届いていない。明日は嫁ハンも留守だし受け取れない。どーなっているんだろう?
2003.4.10
昨夜ステレオサウンドで調べてみたが適当な記事が無い。そのかわりNo.76(1984年)にKSA50、KSA100、KMA100、KMA200の一揆試聴があった。それによるとKMAの方は最初からBTL対応だったようだ。KSAとKMAの違いはドライバ段の余裕(別電源化)のようで、この際反転アンプも組み込まれたらしい。KMA100四台によるBTL駆動の試聴記が載っていたが「音像の立体感がKMA200二台より一層増す」などと書いてある。
MarkUは1986年ごろ出たようだが、こちらは詳しい記事がなかった。SISのKSA100Uがどうなのか気になるところだ。
書き忘れたが、おとといからGAUSS1502をやめてJBL2405に換えた。どうもガラスを叩くような硬い音が気になってしかたがなかったのだ。2405はあまりにもあたりまえすぎて使いたくなかったのだが、やはり音には代えられない。これでだいぶ上が柔らかくなって聴きやすくなった。下の写真の077+砲金ホーンもそうだったが、どうも075系は私には合わないようだ。
1502は075と2405の中間的な音だがやはり私には硬すぎる音に聴こえた。落ち着いたらKSA50か300Bシングルなどつないで再度チャレンジしてみよう。
朝、スティリーダンの「ツー アゲンスト ネイテャー」を聴いた。エレキベースが適度に膨らんでなかなかいい感じである。しかしメルトーメを聴くとウッドベースに締まりが無くボワンボワンいう。イエスの「海洋地形学の物語」のクリススクワイアーの鋼のように硬質なリッケンバッガーベースでは力感に欠けるなど不満が出てきた。
やはり-10dBというのはレベルが低すぎる。しかしこれ以上レベルを上げると押さえが利かなくなってブーミーになってしまう。どちらかというと硬く締まった低音が好みである。やっぱりアムクロンの方が好みのようである。
アムクロンモノラル二台駆動に戻す。F25のレベルを0dBに戻すと少し大きめのレベルになるが、緩まず引き締まっているのでこれでちょうど良い。ただクロス付近にかけての中域に僅かに濁りのようなものが出て、その上のKSA100とのつながりが悪い。クラシックなどを聴くには気になるかもしれないが私が聴くようなジャンルでは許容範囲だ。
2003.4.9
問題の(?)KSA50が届いた。やはり予想どおりMarkUであった。しかし傷もなく程度は非常に良い。これは自分で二台とも引き取ってもいいかなとも思う。
オリジナルとMarkUは筐体は同じだが仕上げが異なる。フロントパネルがオリジナルはつるつるのバフ仕上げやヘアーライン仕上げなのにたいしてMarkUはグレーのちょっと変わった模様が入っている。ハンドルもメッキからアルマイトのような鈍い光沢のものになっている。
電動ファンに位置が変わって天板やサイドのパンチングが後に移動している。
正直なところオリジナルの方がカッコは良い。
BTL接続は背面のスイッチを水平にしてSP端子のマイナス同士をジャンパーでつなぐ。入力はRに入れる。SPは+がR(+)、−がL(+)だ。
KRELLがいっぱい
とりあえずBTL接続でガウス4583Aにつないでみようと思うが、考えてみれば長尺のピンプラグが無い。バランスケーブルならあるのだが、ピンは最長でも1.5mのものしかない。ラックに入れるわけにはいかないのではたして届くかどうか。
ところで今日SISに問い合わせてみたのだがKSA100UにはBTL用の切り替えスイッチが無いという。一体どうなっているんだろう?ステレオサウンドで調べてみよう。
11時過ぎになってようやく音だしをした。BTL接続のままでガウス4583Aにつないだ。ピンプラグはアクロテックの1.5mでなんとか届いた。どうやらMarkUになってリレーが追加されたようだ。「カチャリ」というリレーの音がして導通した。
ゲインがやたらに高い。F25のレベルをどんどん絞って、-10dBでやっとアムクロンとほぼ同じレベルになった。しかし10dBも違うというのはちょっと変な気もするが?
音はぶ厚い、というのが第一印象だ。MC2600に似ている。しかしMC2600は中低域がぶ厚いのだが、クレルの場合はボトムエンドまで厚みが続いている。そしてやはり上に使っているKSA100やKSA50と音色が合うのかピアノがとてもスムースに聴こえる。悪くはない、これは。
しかし、四台のクレルが発生する熱は尋常ではない。ポロシャツ一枚しか着ていないのにジッと汗ばんでくる。真夏には使えないかも。
それに電源も心配だ。純A級だからレベルに関係なく消費電力は同じだったような気がするが、もっと音量を上げるとブレーカーが落ちないだろうか?とどうしても心配になる。それに電源タップが自作のいいかげんなものなので、なんとなく大電流だと火を吹きそうで怖い。はたして大丈夫なんだろうか?もう一台KSA100Uを入れようかなどと馬鹿なことを考えているのに。
2003.4.8
下の方になってしまったがALTEC N500Fの写真を入れ替えた。マッキンMC2600の写真もいまいちだったので三栄無線UV845シングルに入れ替えた。
077に砲金ホーン こんなのも過去には使った
BTL接続だが、4倍の出力、しかも4Ωだとさらに倍の出力が得られるのは魅力だ。クレルの場合ノーマルでたしか2Ωまで保証しているからBTLでも4Ωだと楽勝だ。ということはKSA100Uだと二台で800W×2(純A級 4Ω)という恐ろしいパワーが出せるということだ。KSA50でも400W×2である。
というのはタイミングよくKSA100UがSISに出てきたのである。将来もう一台KSA100Uが手に入ればこれが可能になる。
早速SISに電話してKSA100Uを押さえてもらった。
BTLについて調べていたらメジャグランがこんなのを出していた。BTL+。BTL接続に必要な位相反転をするためのアダプタだ。
これを使えば手持ちのKSA100とKSA100UでBTLができる。オリジナルKSA100とMarkUの音の違いには目をつぶるとしてだ。
ナゾ男さんの話ではオリジナルとMarkUではほとんど音の違いはないとのことである。同じ機種でも個体差はあるし、MarkUといっても中身はほとんど同じだそうだ。
こういう時は辛抱強くKSA100Uが二台揃うのを待つという方ではない。多少の違いより大局をすぐに見極めたい方である。これはいくしかないかな。
タイガース連日の敗戦。惜しい試合を落としている。これだと選手の疲れも倍増だろう。しかし中日のジャマ田監督も大人気ない。バルデスやクルーズなどというタイガースをお払い箱になった選手を集めてなにがうれしいのか。かつて阪急ブレーブスのファンでジャマ田や福本、加藤秀司、山口高志、ブーマー、佐藤義則などに声援を送ったものである。西宮球場にもよく行った。星野とジャマ田に中日でなにがあったのか?謎は深まるばかりである。
2003.4.7
昨日はガウス4583Aをオークションで落札したが、これは久々に会心のオークションであった。
ライバルがひとりいて二回ほど高値更新されたのだが、一回目は五日前で2分後、二回目は四日前で3分後に逆転できた。このライバルはomagi8*****といってしつこいので有名なのだが、さすがにこれにはまいったのかそれ以後入札はなかった。
すいません自慢でした。
しかし良いことばかりではない。土曜日に落としたKSA50がどうもMarkUらしいのである。「BTL接続してました」というのでどうやるのか聞いたところ「背面のスイッチで切り替えてました」というではないか!それはMarkUではあーりませんか?と思わず言ってしまいましたよ私は。
たしかKSA50や100はMrakUになって簡単にBTL接続できるように端子がついたはず。ウーン、もう発送したから確かめようがないというし、届いたら確認するしかない。私は別にMarkUでもかまわないが8BALLさんはダメだろう。まったく面倒な話である。
昨日アップした写真をすべてPhotoshopのものに差し替えた。だいぶきれいになった。
昨日かたづけたばかりなのにまたアムクロンを引っ張り出してきた。きょうはモノラル二台駆動だ。4Ωだと1220W!なわけないだとうけど。一応理論的にはそうなります。
部屋が片付いたのでセッティングはらくらく。これはなかなか良い。MC2600より引き締まって安定感がある。モノラル四発駆動とステレオ四発駆動の中間という感じで聴いてて気持ち良い。どうもインピーダンスが4Ωというのは気分的に嫌だが、音がよければそれはそれで文句はない。
KSA50だが、もしMkUだったら二台とも引き取ってBTLにしてみる手もある。50Wだといって馬鹿にしてはいけない。BTLだと2倍ではなく4倍の200Wになるのだ(8Ω)。これはクレルが理想的な電源を積んでいるからだ。純A級200W×2ならKMA200と同じではないか。
これはちょっと楽しみではある。早くKSA50来ないかな。
2003.4.6
昨日はとうとうBigBlockを聴けなかった。A5もC9プリがBigBlockにピンチヒッターで出ているため、もう一週間も聴いていない。まったく宝の持ち腐れとはこのことである。
修理にだしているマッキンC100Aのことでオーディオユニオンから連絡が来た。修理見積もりが約3万だという。実は連絡不行き届きでこれにはちゃんと保証がついている。2005年4月までだ。その旨伝えると保証書を持ってきてくれとのこと。先日のお礼もしなければならないから今日の午後にでも行ってこよう。
お昼12時、ラックが届いた。ラックが8個にキャスターベースが2個。ものすごい量の荷物である。梱包を解くのに30分もかかった。しかし、逆にこれを梱包する方がもっとたいへんだろう。いつも思うのだがみなさん体力も気力も凄いものをお持ちです。
夜8時、なんとかラックと装置のセッティングが完了した。結局ラックは6個しか使わなかった。4個づつ二列にしようと思っていたのだが背が高すぎて無理なのでやめにした。残りはA5用にしよう。
しかし、相変わらずケーブルの取り回しには困る。一体何本あるのか数えてみた。
電源ケーブル 12本
ラインケーブル 18本
SPケーブル 8本
デジタルケーブル 1本
合計39本である。しかもSPケーブルはそれぞれ4m、ラインも一組は5m、電源も長いのは4mだ。
これでもアムクロン四発をやめてMC2600一台にしているからまだ少ない方だ。
これだけのケーブルを交錯することなく綺麗に引き回すのは不可能に近い。まったく4WAYマルチともなると大変である。
写真を何枚か撮ったが相変わらずPhotoshopがないので綺麗に処理できない。明日仕事場で処理して差し替えよう。
LE85とHL92 そのうち試してみる積もり。これも極上品だ。
2003.4.5
今日は忙しくて朝からずっと仕事だ。さっき一時帰宅したが、いまからまた出かけなければならない。昨晩ガウス1502ツイーター用のピンのケーブルをカルダス QUADLOINKに変更した。それまでガラスを叩くような硬い音だったのがマイルドになってちょっと驚いた。やはりカルダスは良いケーブルだ。
実は今日オークションでクレルKSA50を二台落札した。ひとつはダブルウーファーズの8BALLさん用である。もうひとつは自分用だ。
これにはいろいろ汚い手も使ってしまって、DW’Sのリベロ@YAMさんに怒られてしまった。
反省してます。別口のKSA50の出品者の方、ご迷惑をおかけしました。この場を借りてお詫びさせていただきます。
タイガースは絶好調だ。昨日は予告どおり勝ち、今晩も大勝である。毎年のことながら6月ごろまではプロ野球もおもしろい。
今仕事から帰宅した。ラフトクラフトのSR-EXラックは結局今日は受け取れなかった。明日午前着なので明日は機器と部屋の整理だ。これでやっと部屋の全体像を公開できる(と思う)。乞うご期待である。
別口のKSA50を浜名湖のオコゼさんが落札した。結局4台KSA50が出ていてそのうち3台が内輪で落札である。なんともはやである。
2003.4.4
いやあ、最高である。なにがかというとマッキンMC2600である。SmallBlockではいまいちで、今年に入って休眠中でダ眠をむさぼっていたのであるが、昨夜あれから急に思い立ってガウスに接続してみた。
もちろん、ガウスはパラレル接続にしなければならない。しかし、あいかわらずジャンパーは二本しか見当たらない。仕方が無いのでそのへんに転がっているなにかのおまけのSPケーブルを切断して急遽もう二本ジャンパーを製作した。
MC2600+根岸通信ZAC1+アクロテック6N-A2410という黄金の組み合わせで試聴する。過去いろいろ試してみたがMC2600にはこの組み合わせが一番だ。図太いヤクザな低音を出したい方は一度試してみられることをお勧めする。
ゲイリーピーコックのベースのなんと生々しいことか。このディスクはいろんなところで何度も聴いてきたがこれほどの音はどこにも無かった。量感、締まり具合、ボトムエンドの伸び、音程の動きの明瞭度、すべてが完璧だ。ピアノももう一回りスケールが大きくなりKSA100とのつながりも全然悪くない。いつもは飛ばしてハイライトだけ聴くのだが、今回は感動のあまり最初から終わりまで聴いてしまった。
ラックもないし置く場所も限られるので、MC2600もKSA100もSPの直前に置いてある。ここまでくれば振動がどうの、インシュレーターがどうの、ケーブルの引き回しがどうのだのへったくれもない。全然関係ない次元である。いい加減そういう重箱の隅をつつく四畳半オーディオから脱却する時代ではないだろうか?この素晴らしい音を聴いてしみじみと考えを新たにした次第である。(ちょっと褒めすぎか)
昨夜は井川でタイガース完勝!アリアスも3ラン。浜ちゃんも今季1号ということなしの一日であった。さあ今日は大阪ドームでヤクルト一揆飲みだ。
2003.4.3
ホントは幅より奥行きが長い胴長
今日はいよいよKSA100の出番だ。さてどうなることやら。
ラフトクラフトからメールが来た。同時に注文していたラックが遅れて土曜日に届くという。これでグチャグチャの部屋や積み上げたアンプから解放される。いよいよプロジェクトの完了が近い。
ついにKSA100をひっぱりだしてきた。ガウス4583Aにつなぐつもりだったが、これには二個のユニットをパラレルにしなければならない。SPターミナルの−同士、+同士をジャンパーでつなげば良いのだが前述のとおり部屋がグチャグチャで二本しか見当たらないのでやめにした。
とりあえず376に使ってみよう。ノイズが消えているかの確認もしなければならないし。
376をそれまで使っていたヤマハB4からKSA100に換える。ゲインが高いようで3dBほど絞ってちょうどバランスがとれた。
電源からのノイズだが、これは完全に消失していた。もはや残留ノイズしか聴こえない。
音はやはり素晴らしい。500Hzから2.5KHzまでの狭い領域だがピアノなどの歪っぽさが消え、透き通るような透明感がある。もう少しレベルを上げてもよさそうな感じだ。ここのレベルを上げられると全体の分解能が向上して細かい音が聴き取れるようになる。いわゆるモニターサウンドである。
376+KSA100の結果は予想通り「大変良い」であった。しかし正直「もったいない」という気持ちもある。純A級100Wということは普通のB級だと400W相当の電源を背負っているわけだし、これをおそらく出力1Wにも満たない376に使うのは抵抗がある。ここはKSA50で十分だろう。
2003.4.2
朝いちでアムクロンの写真を取り直す。仕事場に持っていってPhotoshopで処理する。こんどはなかなか雰囲気のある写真になった。
帰宅後マッハで写真を差し替えた。今日一日これが気になってしかたがなかったのだ。
性懲りも無くアムクロン4発で聴く。マイルスの「ブラックビューティー」だ。やはりデイブホランドのエレキベースが硬い。ブーンと伸びずにブンっで終わってしまう。ダンピング利き過ぎである。どうやらこれは失敗のようだ。
二発に戻す。明日はKSA100を試してみよう。
2003.4.1
とうとう四月になった。これを機会にページを新しくしようかとも思ったが、時間も無いのでもうしばらくこの続きでいく。今日こそはアムクロンモノラル四台駆動に挑戦だ。
AMCRON DC300U小さくても力持ち
あいかわらず写真が汚くて申し訳ない。いよいよ四発の音出しだ。
ヒビノにねじ込んで入手した英文の説明書によるとステレオだと1.75Vで155W×2(8Ω)、モノラルだと310W(16Ω)となっている。モノラルの8Ω時の出力は書いていないが推定で620Wだろうか?入力感度はいずれも1.75Vだ。ということはモノラルの方が6dBレベルが高いはずだが?ちょっと不明。
とりあえず、ウーハーのレベルを6dB絞って聴く。アムクロンはウオームアップに比較的時間がかかる。30分ぐらいしないと本来の締まった低音が出てこない。最初はゆるゆるのなんとも情けない低音だ。
結論からいうと、モノラル620W×4はちょっとやりすぎかもしれない。ゴリゴリに引き締まって太い低音はもはや他の帯域と音色があわない。二台によるステレオの155W×4あたりのちょっと緩めの方がちょうど良い感じである。シンバルまで濁って聴こえるような気がする。ステレオ駆動でも十分引き締まっているからマッキンMC2600などと比べると悪くはない。どっちをとるか悩むところである。ついついハッタリの利く大げさな方を選んでしまう悪いクセがあるのだ。
他にも選択肢はある。ガウス4583Aをパラレル4Ωにしてアムクロンモノラル二台で駆動するやり方もある。噂によるとマッキンMC2600よりMC7270モノラル二台の方がいいという説もある。クレルKSA100も試してみるべきだろう。本命はKMA200だがこれはどこにも売っていないので仕方がない。
こんなプロバイダもあるのだ。 ちなみにBフレッツ対応コースは別名「ホームランコース」。いいですねえ、こういうシャレが通じるのは。みなさん、是非入会しましょう。タイガース余裕の首位ですし。
2003.3.31
昨日はあれからケーブルの接続をして、午後11時すぎにやっと音が出た。アナログはDG38を通さずに聴きたいので、まずDG38をパスして調整する。ソースはメルトーメ「スイングスシューバートアレイ」だ。マルチのセッティングはやはり男性ボーカルが良い。
まずF25の中高域と高域用のフィルターアンプユニットを少し引き抜いて2WAYにする。こうすればF25は簡単に2WAYになる。下から二番目の出力がクロスから上のすべての信号をだしてくるようになる。後ろの配線を変える必要はない。この瞬間にミュートがかかるのでアンプの電源もいれたままでOKだ。次のフィルターアンプユニットを差し込めば3WAY、最後のフィルターアンプユニットもいれれば4WAYだ。
この状態でガウス4583Aと376のレベルあわせをする。メルトーメの声が自然になるポイントだけをひたすら探すのである。このポイントがみつかったら今度は3WAYにしてシンバルが好みのレベルになるように調整する。最後はツイーターだが、これは適当である。
昨日聴いたSONYは2WAYで十分だったが、JBL376+ウッドホーンではやはり高域が足りない。シンバルが薄い。ベースも緩めでボワンボワンいう。これに2450Jを加えるとシンバルは勿論クリアにチンチン鳴るがベースも引き締まってくる。
仕事終了、さっき帰宅した。写真をPhotoshopで処理したものに差し替える。ちょっと綺麗になった。
これからまた調整だ。昨日は横着してアムクロン二台で駆動したが、今日はいよいよ四台でやってみよう。
とかなんとかいったものの、昨日のまま音だしをしたらこれが最高でついつい聴き込んでしまった。昨夜は調整でメルトーメしか聴かなかったが、今日は恐る恐るキースジャレットをかけてみた。
なんといっても2450J+砲金ホーンがいい。SmallBlockでは2450Jをアルミの2311もどきで鳴らしていたがやはり響きが全然違う。アンプがKSA50であるのもも相当利いているのだが、ますます濡れるような瑞々しい、しかも重量感のあるシンバルの響きだ。
昨日のSONYのドライバも歪がなく綺麗でいいと思ったが、これを聴くとこっちの方がいいとさえ思える。
ダブルウーファーもやはり良い。昨夜はちょっと失敗かも、と不安になったが、今日聴いてみるとスケールが一回り大きくなり、能率アップのせいで微小入力に対する反応も良くなったのだろう、ドライバのスピードに遅れが少なくなったような感じだ。
箱も十分大きくしたのでいやなボンつきもほとんど消えている。DG38でいくら補正してもやはり低域の定在波の影響は取り切れないのだろう。
KSA100もとっくに修理から帰ってきているが出番がない。376に使う予定だが置く場所がないし、重くて面倒なので梱包さえ解いていない。SR
POWERもほったらかしである。金曜あたりに新しいラックが大量に届く予定なのでそのとき一揆にセットするつもりだ。
2003.3.30
朝7時に起きて新宿に向かう。Double Woofer'sの面々と現地集合し、SONYのプロ用ユニットを使用したスタジオモニターを聴かせてもらう。
SONYの開発者の方もこられていて、いろいろ内輪話を聞くことができた。
SONY S氏入魂のユニット SUP−T11G バックカバーが異常にブ厚い
@アルニコウーファーは必ず減磁して能率が2dBは下がっている。それを防ぐにはなるだけ大きなマグネットを使うしかない。
ASONYではドライバのダイアフラムとボイスコイルを一体成型している。その間の接着剤が音に悪影響をあたえる。逆にエッジとフラムは特殊なロウ着。フラムはコンベンショナルなアルミ合金が良い。
Bユニット間のタイムアライメントにこだわるのはナンセンスである。顔が数センチ動けばアライメントはめちゃくちゃに乱れる。振動盤をだいたい揃えるぐらいで良い。
Cウーファーのエッジからの歪はとても多い。柔らかいゴム系が理想である。そのためにはダンパーを強化してエッジ無しでも使えるぐらいにしなければならない。
Dやはりネットワークはダメだ。マルチアンプが良い。
Eホーンの形状に理想形はまだ無い。聴感で良いものをカットアンドトライで決めるしかない。
驚いたのはホーンの短さである。普通のバスレフでウーファーと同じ位置にドライバがついている。ホーンは気持ち程度張り出しているだけである。これで800Hzから使っているという。よく聞いてみるとカットオフも800Hzだという。これで別にかまわないといっていた。
音は、CDPが普通のものだしパワーアンプもプロ用のあっさりしたもの(アキュフェーズとAMCRON)ということもあり低域がおとなしかった。
去年の暮れにいった別の某スタジオではボリューム全開の凄い低音が聴けたが今回はそこまでできずちょっと残念であった。
4時間かかってユニットがついた
そして午後三時、ついにBigBlockが到着した。年明けから構想を練って、三ヶ月かかってやっと完成した。感無量である。
第一印象はやはり「でかい」というものだ。はたしてこんな大きくて重いものをいれて床は大丈夫だろうか?すこし心配になる。
しかし、届いただけでは音は出せない。ユニット、ホーンを取り付けなければならない。特にウッドホーン+376は重くて難関だ。
案の定、ウッドホーンがうまく取り付けできない。ドライバが重くて後ろが下に下がってネジ留めができない。二時間ほど格闘したがダメである。ウーファーの穴から手を入れてドライバを支えながらホーンを挿入するがうまくいかない。
今日は朝、時間がなかったので昼にチキンラーメンを食べたきりである。空腹のせいもあり頭がクラクラしてきた。
どうするか?このまま永久につけられないような気がしてきた。しかたがない、オーディオユニオンに泣きつくことにしよう。
電話をかける。ありがたいことに力自慢の店員さんを派遣してくれるそうだ。早速店に迎えにいく。
家に戻ってこの店員さんと再度トライするがやはりダメである。作業を中断してしばし考える。ホーンに上下があるのではないか?そこでよくみるとホーンとエンクロージャーにマークが打ってある。どうやらこのマークどうしを合わせて装着するようだ。
結論からいうとホーンには左右、上下の区別がきっちりしてあった。現物あわせで最終的にボルト穴を掘っているのだろう。なるほど。
これでようやくウッドホーンの取り付けが終わる。あとは自分でやるつもりだったが、なんとなくこの店員さんがみんなやってくれた。やはりプロの手つきは違う。あっというまに2450Jもガウス4583Aも取り付けが終了した。ありがとうございます、オーディオユニオンさん。これからは浮気しません。
2450J+砲金製2311ホーン
GAUSS 1502+専用台
2003.3.29
いよいよ明日はBigBlockの到着だ。西濃運輸から確認の電話もきた。というわけで部屋のかたずけとSmallBlockの解体をしなければならない。
SmallBlockの方は結局、約一年の使用で終わった。もともとマルチの実験用に組んだシステムだった。適当なエンクロージャーが見つかれば早々にダブルウーファーに移行するつもりだったが、生来の無精者なのでズルズルとここまできたわけである。途中でアナログにのめりこんだりしたため資金不足に陥ったという事情もある。
明日は午後一時に届く予定だ。朝はDouble Woofer'sのOFF会で早稲田の録音スタジオの訪問に行く。今日中に解体を済ませないと時間がない。
午前0時、やっと受け入れ体制が整った。明日は一日忙しくなりそうだ。早めに寝るとしよう。今日はタイガース頑張りましたネ。
2003.3.28
昨夜の続きである。ベリンガーのレベルを18dBブーストした。ここまでやるとすこしは違いがでてくる(ような気がする)。
ジョンスコ「uberjam」のバスドラの立ち上りがあきらかに鋭くなった。ドンドンとくるたびに心臓がドキドキするほどだ。エレキベースもアタックが強まり、より実在感が増す。こういうノリのいいジャンルだとご機嫌に聴ける。ピアノもキラキラしてゴージャスになった。それでもきつくなったり歪んだりしない。
しかしP102はちょっと苦しいようだ。メーターがしばしば振り切れる。それでもES105もP102も特に不調にはならないようなのでまあいいだろう。アキュフェーズなら特にコメントしてなくても、過入力に対してなんらかの対策をしているかもしれないし。
いよいよ待ちに待ったプロ野球の開幕である。しかし、我が阪神タイガースは敗戦スタート。横浜なんぞに負けるかのう、トホホ。
きのうのセッティングで機嫌よく聴いていたら、なんと突然C100Aの電源が落ちた。振動で電源ケーブルが抜けたのかと思ったのだが、いくら差し込みなおしても復旧しない。これはついにインレットコネクタが壊れたようである。なんたることだろう。あさってにはBigBlockが完成するというのに(涙)。
去年からシナジックリサーチのリファレンスACマスターカプラーとかいう硬くて重い電源ケーブルを使っていたのだが、このコネクタとC100Aのコネクタの相性が悪く、ちょっとケーブルに触れただけではずれて電源が落ちるようになってはいた。指先でチョンと触っただけで落ちるのだ。ほかのケーブルを引き回すときなどこれに触れないように細心の注意が必要だった。
しかし、この電源ケーブルのせいで壊れたのではないだろう。何度もつけたりはずしたりしているうちにグラついて接触が悪くなったんだと思う。しかたがない、BigBlockのデビューはラックスC9ですることにしよう。これだって別に捨てたものではない。立派なプリアンプだし。
そうはいうもののやはり装置が故障すると気分が滅入る。しかたがないので傷心のままA5を聴くことにした。
TU-873とAudion Siver Night 300Bの聴き比べをする。288-16GをSilver
Nightにつなぎ代えた。
やはりゲインが高い。F25のレベルが同じだとSilver
Nightのアッテネーターを半分ぐらいにしてちょうどである。SNもすこし悪いようだ。
この辺がローエンドでもきっちり作る日本製と、細かいことにはこだわらない海外製の違いだろう。実用には特に差し支えないが。
肝心の音であるが、Silver Nightの方がレンジが狭い。あまり高い方は伸びていない感じだ。ピアノなどちょっとピッチが下がったように感じるほどである。そのかわりシンバルは中域の厚みでカチンカチンと聴かせてくる。これはいい感じである。しかし直熱3極管らしいところがあまり感じられない。やはり独特の柔らかいふわっとしたところがないとダメである。まあ、これはもう少し聴きこんでみよう。
きょうはCARDAS QUADLINK 5Cをヤフオクで落札した。QUADLINKはCARDASのローエンドだが高域がきれいでホーンと相性が良い。CROSSよりは好きなケーブルである。
余談だがヤフオクで安く落札する極意を伝授しよう。
まず、絶対欲しいと思うものを見つけたら様子をみることなしに自分が出せる額の6掛けぐらいで入札する。当然そんなに高く入れてるわけではないからそのうち高値更新されます。しかし、ここがポイント。もし高値更新されたらすかさず入札し直して逆転する。これは早ければ早いほど良い。できれば5分以内が理想である。
終了間際ならいざ知らず、2、3日前にのんびり入札したのに速攻で逆転されれば相手はビビリます。これは尋常ならざる敵だと思ってここで降りてしまう。これが狙いである。
もちろんこのワザを使うためには常時なりゆきを監視していなければならない。私はヤフーからのメールを携帯に転送するようにして、もう一台の携帯から即時入札できるように体制を整えている。また仕事中はたえずPCをチェックしている。
こうやって敵をひとりひとりつぶしていけば終了間際での無益な争いもずいぶん減る。結果として安値で落札できるというわけである(ホンマかいな)。
2003.327
MURATA ES105 GAUSS1502 JBL2405
ポカポカ陽気でやっと春が来たという感じである。そこでいままで気になっていたバックを変更した。この壁紙もあんまり気に入っているわけではないが適当なものがない。
オーディオユニオンでムラタES105ツイーターを借りてきた。これはメカニカルにローカットするので既存のシステムとつながりが良いと評判のものある。
通常は既存のSPシステムに並列に接続すれば良いが、ウチはマルチアンプなので不可能である。ガウス1502とパラレルにしても能率が20dB以上も違うからさすがにダメだろう。考えた末、マッキンC100Aの別の出力からパワーアンプにアキュフェーズP102を介して接続した。
これだとC100Aのリモコンでこの出力のオン、オフが瞬時にできるので効果を確認するのにも都合が良い。
音だしをしてみる。ところがP102の出力メーターをみると完全に振り切っているではないか。あわてて入力アッテネーターで絞って調整した。ということは能率90dB以下の普通のSPシステムを普段聴くような音量で聴こうとすると50Wではとても足りないということだ。この先必要な出力は倍倍で増えていくから、やはり500Wぐらいはないと我家ではつかいものにならないということになる。
話が脱線したが、この状態でES105単体の音を聴いてみるとわずかに音が出ている。まったく聴こえないのかと思っていたが、やはりそんなことはない。
肝心の効果の程であるが、これがまったく変化がない。リモコンでオン、オフを繰り返したがどっちでもまったく変わらない。念のため単体でオン、オフで音が出たり、切れたりすることも確かめた。確かに音は出たり切れたりしている。しかし全体の音には微塵も変化がない。精神を最大限集中して聴いてみたがやはり同じである。
一体これはどうゆうことだろう?ES105のレベルが低すぎるのか?本体の能率は最低のガウス4583Aが97dBだから7dBの差がある。チャンネルデバイダF25で4583AのレベルはMAXだから正味7dBの差だ。勿論、アムクロンとP102のゲインも違うだろうから一概には言えないが。
ただP102にはC100Aから本体にいくのと同レベルのフルレンジの入力が来て、それがP102ではまかないきれない。先ほど書いたようにメーターを振り切ってしまう。本来、本体より7dB大きな出力がないとレベルが合わないところを逆に絞ってしまっているからES105はやはり音量レベルが小さいと考えられる。
そうは言ってもES105のレベルを上げるにはもっと大出力のパワーアンプを使うしかない。それも100Wや200WではP102とたいして違わないはずだ。計算上500Wぐらい必要になるが、なんか変な話である。もっとも15KHz以上の領域では能率など正確にはわからないという説もあるが。とりあえず休眠中のMC2600で鳴らしてみよう。これでダメならどうしようもない。
夕食後、MC2600に接続した。やはり計算どおりパワーはギリギリである、というかこれでも足りない。メーターの針は60Wから600Wの間をうろうろし、ちょっと大きな音になるとパワーガードのランプがチカチカつく状態である。はたしてこんなにパワーをぶち込んでES105は平気なのだろうか?単体でならしてもすこし聴こえるだけなのだが。
この状態だと少しは変化がある。バックで演奏しているウッドベースの動きがよくわかるようになった。ベースの音量も少し大きく聴こえる。シンバルは本当に少しだけ硬質な響きになる。あとは変化なしだ。
ウーン、どうしたものか?たしかにベースが改善されるのは魅力だが、このためだけにMC2600を使うのは抵抗がある。大体、いまでもパワーアンプは7台も使っているのだし、これに加えてMC2600を常時フル出力で使わなければならないのは精神安定上問題がある。これはボツにしよう。
ここまで書いていいことを思いついた。余っているチャンデバでローカットしてからパワーアンプに送り込めばパワーの節約になるのではないか?ベリンガーでローカットして(たとえば)7KHz以上だけにしてしまえばそんなにパワーはいらないような気もする。それともやはり能率の差は絶対なのだろうか?なんだか頭の中が混乱してきた。とりあずやってみよう。
C100Aの並列出力をベリンガーに入れる。これをこの装置の最高であるクロス9.3KHzでローカットする。レベルは一応計算上の+7dBだ。ベリンガーはレベルをマイナスだけでなくプラスにもできるのでこんなとき役に立つ。この出力をアキュフェーズP102に入力する。P102のアッテネーターは絞らない。
この状態だとP102のメーターは余裕で0dBの範囲に納まっている。成功だ。
しかし肝心の音はというとほとんど変化がない。かすかにピアノやシンバルがクリアになるような気がする。念のため素人の意見をも、と思って嫁ハンにも聴かせた。オン、オフの意味はもちろん知らせていない。C100Aの並列出力のパイロットランプがついている時か、消えている時かどっちがいいか聴かせたのである。結果は「同じ、違いはわからない」ということであった。
とりあえず、レベルを理屈であわせたのでは効果がないのがわかった。ベリンガーは各チャンネルごとに+-6dB、全体の入力を+-12dB調節できる。つまり最大18dBブーストできるのである。それなら+18dBでやってみよう。
2003.3.26
Photoshopが仕事場でしか使えないため、このHPのファイルをコピーして持って行き、仕事場のPCで更新をしてたらおかしくなってしまった。どうもこのソフト(IBMホームページビルダー2001)は信用できないところがある。さきほど帰宅してやっと復旧した。やれやれである。
アクシスからメールがきて修理が完了したという。明日ちょうど休みなので渋谷まで引き取りに行くことにした。しかし相変わらず愛想のない対応ではある。現行品のユーザーでもないし(ワディア21は持ってるが)、まあ仕方がないか。
驚いたのは担当の高橋氏がこのHPをしっかりチェックしていて前日の117Vの件でお叱りを受けたことである。ちゃんと100V仕様になっているそうだ。今は無きRFエンタープライゼスの名誉のために記しておく。
ヤフオクでJBL LE85 ワンオーナー極上品というのを落札した。1インチドライバにはあまり興味がなかったが、2450Jと一応比較してみようとの魂胆である。
理屈から言えば4KHzから10KHzあたりは1インチの方が有利に決まっている。しかしピュアオーディオは理屈では無い。いいか悪いか、好きか嫌いかである。やはり2インチドライバには男のロマンがある。2450Jは比較的高域も伸びているしKSA50とも相性が良い。これもどうころぶかわからないがやって確かめるしかない。
Audion Silver Night 300Bをもう一台発見した。実は懲りずにこれをパラレルモノにして515Bを鳴らそうかと考えているのだ。14W(8Ω)だといけるかもしれない。ホントはTU-873がもう一台あればこれを515B、Silver
Nightを288-16Gにした方が安くつく。しかしTU-873は限定発売だったそうで、今やレアものらしい。大して期待もせず購入したが、やはりこれは良い買い物であった。WE300Bでも奢ってやろうか。
2003.3.25
98年当時のシステムの一部。
あいかわらず忙しくてゆっくりオーディオにかまっていられない。それでもアクシスの高橋氏に電話してKSA100の修理を了解し、こんどは九州のU-STATION21の恩塚氏に電話する。修理費を折半することで話がついた。なにかの参考になるかと思うのでアクシスからのメールを転記しておこう。
お預かりしているKSA100ですが
いろいろ検証した結果、AC電源電圧が100Vをわずかでも下回るとご指摘のような不定期なノイズが発生するようです。
入力ステージの定電圧回路が減電圧時に不安定になるのが原因であると判明しました。
しかし、これは部品の劣化等から発生しているのではなく根本的に回路設計そのものが、減電圧時の動作を考慮に入れてなかったものと思われます。
これを回避するには、定電圧回路の安定度を高める必要がありそのためには、その回路にキャパシターを追加するのが最適であると考えます。
現在、片チャンネルのみにキャパシターを追加して比較検討していますが、AC電源電圧が95Vくらいまで低下しても安定しており、なおかつ、100V動作時でも、初期状態より約8dBのノイズレベルの低下を確認しています。
この状態で、ほんのわずかですが、ジィーという感じの一定レベルのノイズが残っていますがこれは、回路設計及び部品レイアウトから起因しているものでありこれ以上の改善は困難であると思われます。
また、ご指摘症状とは別件で電源スイッチ及びAC
MAINのFUSE HOLDERにスパーク痕があるため交換をしたほうがいいでしょう。
また、スパークの発生を抑えるためスパークキラー素子の追加もしたほうがいいと思います。
上記の処置をすべて行なうと、概算で6万円前後かかる見込みとなりますが、修理を進めても良いでしょうか?
なお、修理中止の場合は、検査手数料\8,000(税別)及び送料(実費)がかかります。
以上、ご検討の上、ご回答をよろしくお願いします。
アクシス 高橋敬三
といった内容である。まあ要するに当時の輸入元のRFエンタープライゼスが本国仕様の117Vのまま出荷していたのだろう。そうなら100V→117Vのステップアップトランスをかましてみればよかったかもしれない。
ラフトクラフトに電話する。製作中のBigBlockのエンクロージャーが30日についに届くという。今のシステム(SmallBlock)ともあと5日ほどの付き合いということだ。それで今晩はA5はパスしてこっちを聴いた。しばらくぶりに聴くと、A5に比べてどうもシンバルが控えめである。FASTで聴いたウエストミンスターロイヤルはピアノやシンバルがきついと思ったが、これではちょっと控えめすぎるか?
しかし、A5だとすこしもきついと思わないがFASTで聴いたウエストミンスターロイヤルは鮮烈といっていい音だった。あれがホントの音かもしれないと思うようになってきた。
2003.324
連休明けで仕事が超多忙である。昨日書いたTU873とSilver
Night、ごんたさんに約束したSR POWER とKSA50の聴き比べなどやっているヒマがない。
それでも仕事場からPhotoshopのインストールファイルを持ち帰り、家のPCにインストールした。ところがデジカメ(ニコンクールピクス990)で撮影したファイルを開くとエラーが出る。どうやらファイルサイズが大きすぎるようだ。たしかに974KBもある。しかし、他のソフトや仕事場では問題なく開けるから不思議である。
そこでadobeのHPにアクセスしてみると、なんとPhotoshopはいまやバージョン7.0までいっている。私のは4.0である。まあ3年ほどPCには無頓着で過ごしてきたから仕方がない。WINDOWS
XPなどはサポートしていないようだ。
もともとこのPhotoshopはどこかの違法サイトからダウンロードしてきたものだ。5年ぐらい前だったと記憶している。29MBもあって当時の28.8Kモデムで長時間かかったのを覚えている。もういまなら時効だろうからここに書いても大丈夫だろう。
いろいろ考えてみたのだが、どうもXPのファイルシステムがNTFSで、4.0のスクラッチディスクがこれを読み書きできないのではないか?昔の記憶だが、Photoshopは確かシステムの仮想記憶とは別に独自の仮想記憶領域をつくるはずだったように記憶する。どこかにこれに対応できるよなパッチがあれば良いのだが。
2003.3.23
これもPhotoshopで処理しなおした。フロントパネル上縁のギザギザが消えた
Audion Slver Night 300Bが届いた。早速記念撮影。いまから515Bにつないでみる。
ここのところ寝不足が続いていたため夕方飲みすぎて寝てしまった。いまから更新である。
さて、288-16GにTU-873、515BにSilver Nightの組み合わせであるが、これは失敗であった。
やはり公称7Wでは515Bにはパワーが足りない。というか、入力感度が200mvという高感度のためか最近の録音のCDなどではベース、バスドラ、ピアノの左手などで音が割れる。入力オーバーが原因か、出力が足りないのかは不明であるがプリのボリュームを9時までしか上げられない。
その範囲で聴くかぎりではテナーサックスやボーカルなどの中域が高密度で、なんとも艶かしい妖しげな魅力がある。深夜ひっそり古いJAZZを聴く限りではこれが一番かもしれない。しかし昼間普段聴くようなノリが命のようなソースを大音量で聴こうとすると苦しいものがある。
結局515BはマッキンMC7270×2に戻した。やはり出力540W×2のこれなら安心して聴ける。しかたがないのでTU-873とSilver
Nightの288-16Gでの聴き比べでもしてみよう。
2003.3.22
スペースデッキにツインのシリーズX
右の「愛聴盤」も枚数が増えてだいぶ充実してきた。全部お読みになった方は薄々おわかりかと思うが好き嫌いが相当激しい方である。
面倒だからこの際、キライ盤をここにあげておこう。
綾戸智恵
ダイアナ クラール
キング クリムゾン(二枚目以降)
ローリングストーンズ
ウエザーリポート(というかジョーザビヌル)
エリック クラプトン(クリームは好き)
ジョン ウエットン
チャールス ロイド
フィルウッズ
以下、思い出したらそのつど順次追加していくつもりだ。
どうしてキライなのかといわれても返答に苦しむが、いわゆる評論家ふぜいが絶賛して、自分が聴いてツマランと思ったものはよけいキライになるようだ。我ながら屈折しているとは思うが、上記のものは実際何度聴いてもなんの感動も無いのだから仕方が無い。
某サイトで、写真はPhotoshopで処理した方が格段に綺麗、という情報を得た。そこで表題のCORVETTEと下のシリーズXをPhotoshopで圧縮したものに差し替えてみた。いかがだろう?しかしPhotoshopは仕事場の古い引退したPCにしかインストールされていない。このHPの更新は自宅でやるのがほとんどなので、そのためにはこのHPのファイルを仕事場に持参して、さらに古い引退したPCのPhotoshopで処理した画像を(仕事場の)新しいPCにLANで転送して、さらにコンパクトフラッシュにコピーして持ち帰る必要がある。非常にめんどくさい。もっともいままでのオーディオ関係の写真はほとんど仕事場のPCに入っているのでそのつど持ち帰る必要はあるのだが。
性懲りもなく、速攻でAudion Silver Night 300B をゲットした。これは長岡鉄男氏のD55というバックロードをパワフルに鳴らしたという。それなら515Bもいけるかもしれない。明日の朝届くので期待は高まる。
前にも書いたオーディオジャンク王さんがこのHPを紹介してくれた。ありがとうございます。
2003.3.21
先日ちょっと書いたエレキット TU-873であるが、これは良い買い物であった。
例によってA5の288-16Gに接続したのだが、金粉をちりばめたような微粒子サウンド。シンバルの美しさは一番である。ピアノのアタックはツルンと丸まってしまうが、個人的にはこの方が聴きやすくて良い。
845シングルもこんな音だったかもしれない。やはりNON
NFBの直熱3極管には独特の味わいがある。このTU-873は超廉価版であるから電源トランスも出力トランスも小さい。マルチの上に使うには案外この方が良いのかもしれない。どこかで読んだ記憶があるが、出力トランスはシーソーのようなもので低域を欲張って大型化すれば高域が苦しくなるという。
調子に乗って515BのアンプをマッキンMC7270×2からゴールドムントに換えてみる。これはダメであった。制動力がないのがモロに出て、締まりはないし膨らみも無い。
ステレオサウンドのムント派の某評論家の解説では、SR
POWERは軽快にリズムをスパンスパンと決めてくれるなんて書いてあるが大嘘である。その証拠に、かの評論家はウーファー用のパワーアンプだけは早々に(しれっと)MM28に変更していた。
ついでだから書くと、かの評論家はロックも聴くニューウエイブのオーディオライターだというが、これもハッタリだ。よく読んでみると彼が聴いているのは軟弱なボーカル物ばかりで、そんなどうでもいいようなモノに大層な理屈をつけてくる才能には呆れてものも言えない。
大体、ゴールドムントを筆頭にステラボックスジャパンの扱っている製品は内外価格差が大きすぎる。スイス本国やUSAの約二倍の値段をつけている。スイスで作ってアメリカで売るのと日本で売るのにコストにそんな差があるはずはない。それともアメリカではコスト削減のために保証なしで売っているのか?そんなはずはないだろう。
それを売りさばくためにステサンのこういうインチキ評論家を抱きこんでいかにも価格相応の価値があるように見せかけている。10年前ならいざしらず、今のインターネット時代、他国の価格などつつぬけであるのにいつまでこんな商売をするつもりなんだろう。さすがにNBSのケーブルなど100万円などというバカな値段をつけたため売れず、輸入元がセイバーに代わって半値になってしまった。
こうなれば300Bシングルをもうひとつ調達するか?そういえばAudion
Silver Night 300Bの出物がSISにあったはずだ。
2003.3.20
いきなり自慢で恐縮だが、我家のネット環境はNTT Bフレッツ ベーシックである。泣く子も黙る光ファイバーである。速度は60Mbps(実測)。12MとかいっているADSLが実際4Mbpsぐらいがいいとこだから、その差は圧倒的である。
Bフレッツには三種類あって、下からファミリー、ニューファミリー、ベーシック。なにが違うかというと、一本の光ファイバー(100Mbps)を何人で共用するかによって区別しているらしい。いまのところ回線が空いているのでウチでは理論値以上の速度が出るというわけだ。実際どれぐらい速いかというと、どんな重い写真ばっかりのページも一瞬で表示される。自分のPCのハードディスクから読み込むのとまったく変わらない。広告ばっかしのアダルトページも平気である(笑)。ここまでくるともう通信速度よりPC内部のバスのスピードの方がネックになっているようだ。
どうしてこんな話を始めたかというと、調子に乗ってバンバン写真をアップしたので普通の回線を使っている人には重過ぎるのではないか?と考えたからである。実は私の仕事場は田舎なので光ファイバーもADSLもない。ISDNである。ファイルをダウンロードしてみると3Kbyte/sなどという情けない状態だ。ここのPCからこのHPを読み込むとドえらい時間がかかる。これは非常にマズイのではないか?
今日FASTを聴いてきた。販売元の出水電器は大田区蒲田の下町にある。昔からある街の電気屋さんといった感じであった。「日立チェーンストア」なんて古い看板がかかったままである。以前は家電を販売していたのだろう。
その10畳ぐらいの元店舗だったと思われるところにタンノイ ウエストミンスターロイヤルが鎮座している。出水電器のHPの写真ではうまいことカットしてあるので室内に余裕があるように見えるが、実際はあの横は壁でほんとにぎりぎりのスペースである。
2mぐらいに近接して試聴、まず小手調べにキースジャレットをかける。アンプの電源は入れてあったがウオーミングアップされているのか不明。これは我家で二日に一回は聴いているソースなので音色は熟知している。
うーん、ピアノがキンキンいっている、中域がきつい。ホーンのクセがもろにでている感じだ。考えてみればマルチアンプでもないし、DG38なんかで補正しているわけでもない。ネットワークのアッテネ−ターで調節しているだけである。これではどんな優秀なアンプであろうと仕方が無いかもしれない。それこそウエストミンスター専用にチューニングしたアンプでないとダメだろう。
シンバルも硬い音色で、クレルで鳴らした時のような濡れるような瑞々しい美しい音とは正反対である。
ウエストミンスターをじっくり聴くのは勿論はじめてなので本来の低域についてはよくわからない。ホーンロードがかかったウーファーだからA5のような感じだろうとは予想していた。しかし、ゲイリーピーコックのベースはA5ともガウスとも違うなんとも言えない不思議な音である。ここは中域の張り出しがいい方に作用して弦をはじくアタックや指を動かすカチャカチャした細かい音まで良く再現されている。これは単に中域が張っているだけではないだろう。ここにきてアンプの解像度が異常に高い(書き忘れたがCDPはラックスD10)せいだと気がついた。
同軸ユニットの定位の良さもあってか、とにかく細かい音があきれるほど良くでる。ベーシストの指の動きが見えるようだ。これがアバロンのようなSPだったら驚くことでもないだろうが、古臭いタンノイのユニットから出るのはちょっとした驚きであった。
二曲目、右の愛聴盤でも紹介したジョンスコ「UBERJAM」。ぜんぜんタンノイとはイメージの違うソースだ。エレキベースやバスドラがブンブン入っている。これがタンノイでちゃんと鳴ればすごいアンプだといえる。出水電器の島元さんがあまりにも自信たっぷりなので「ホンマかいな?」という気持ちで持参したのである。
結果はまあ合格といったところ。やはり低域はちょっと苦しいところはある。それよりもこの手のソースは中高域がきついとやはり聴くのがつらい。それなりに中高域のあばれを抑えてやらないと、だんだん聴くのが嫌になってくるものだ。
2003.3.19
なかなかその全容が明らかにならない BigBlock
であるが(笑)、まあ、そんなにたいしたものではない。
Westlake TM3(600万円)が買えないので、それなら作ってしまえという話なのである。
モノが届いてから写真を公開すれば話は早いわけで、ここで細かく書いてもわかりにくいだけだろう。一応、予定では
ウーファー ガウス4583A×2
ミッド JBL 376+ラフトHD302EX
ミッドハイ JBL 2450J+特注砲金ホーン(JBL
HL93のコピー)
ハイ ガウス1502
エンクロージャー ラフト製 カバ(桜)合板 550リッター W1200×H850×D550
ウーハー、ホーンすべて内蔵。ツイーターは外置き。
CDT ワディア21
イコライザとDAC アキュフェーズDG38
プリアンプ マッキントッシュC100A
チャンネルデバイダ アキュフェーズF25
パワーアンプ アムクロンDC300U×4 クレルKSA100、クレルKSA50、ゴールドムントSR POWER
アナログ ノッティンガム スペースデッキ+SME シリーズX×2+ライラ ヘリコン+シュアーV15 TypeV
といったところである。 2本のウーファーの間にHL93を埋め込み、上にHD302EXを内蔵する。ガウス4583A四発は四台のアムクロンのモノラル接続(610W
8Ω)で独立駆動だ。
はじめはよくあるようにウーファーだけエンクロージャーに入れて、あとは適当に天板の上にならべるつもりだった。
しかし、古い「無線と実験」などを見ていると、どうもそうゆうバラックみたいなのはカッコ悪い。いかにもセンスが無い田舎くさい雰囲気がプンプンする。こういうのをやっている人は、どうも田舎で古い農家に住んでいて、、、みたいなパターンが多くて、和室に無理やりこんなシステムを入れて音が悪いなんてやっている。こういうのはゴメンだという気分になってきたのである。
それに比べるとTM3はカッコいい。ほれぼれする。レイオーディオなど足元にもおよばない。やはりMADE
IN USAである、センスがちゃいます(続く、、、)
アクシスの高橋氏より連絡あり。KSA100だが、電源電圧が100Vを下回ると症状が出るらしい。コンデンサーをかませたら治るようだ。やれやれひと安心である。
明日は休み。蒲田のFASTを訪問する予定。うわさのFASTアンプを試聴してくる。ついでに電源工事の相談もする。
FASTのお勧めは150Aにして専用分電盤を増設し、8回路を部屋までCV22という極太ケーブルでもってくるというものだ。8回路もあればパワーアンプに6回路ぐらい使える。これなら余裕だが問題は予算で、60万ほどかかるらしい。
2003.3.18
昨日の続きである。まあ要するに15インチダブルウーファーに4インチコンプレッションドライバの黄金の組み合わせが、個人的には7リッターV8の豪快さに通ずるところがあるのである。つまりベースがブルン、スネアがパコーン、シンバルがカツンといってくれないと困るわけで、流行りのハイエンドはおよびでないということである。
なんせハイエンドときたらベースぼそぼそ、スネアはトン、シンバルはシャンシャンであるから、いったいなにがうれしくてあんなものに大枚をはたいて悦に入っているのかと思ってしまう。
Westlake TM3 (69'CORVETTE 427と榎本加奈子とこのTM3は死ぬまでになんとかしたいと思っている)
さっきラフトクラフトに電話した。ローズウッドをやめてバーチにした。やはり無難なものを選んでしまった。
A5用のガラード SME3012R+オルトフォンRMA309
右の愛聴盤であるが、20番まできたのだが21を丸で囲んだフォントが無い。全部フォントを変更するのか?あーめんどくさい。
2003.3.17
このHPも誕生して10日程になる。オーディオ限定ではあるが、我ながら脈絡のない話ばかりでいささか散漫な調子は否めない。
このへんでタイトルである Project The BigBlock
の話でもしてみよう。
BigBlockとは現在製作中のダブルウーファーシステムにつけた名前である。由来は60年代アメリカ車のオーバー7リッターエンジン。正確には排気量383cu.inch、約6300cc以上をbigblockといった。もちろんV8だけである。
当時はアメリカ車の黄金期で、毎年のように「フル」モデルチェンジをしていた。このころになるとメーカーはいわゆるビッグ3に絞られていたが、GMだけでもキャデラック、シボレー、オールズモビル、ビュイック、ポンティアック、GMC。クライスラーもクライスラー、ダッジ、プリムス。フォードはリンカーン、フォード、マーキュリーなどのブランドを抱え、それぞれが独自にV8エンジンを開発するという驚くべき状況であった。
アメリカンV8といえばなんの変哲もないOHVというイメージがあるが、実際はOHVは共通でも中身はさまざまで、ビッグバルブにしてみたり、クロスフローのもの(クライスラー426HEMI)、ハイカム、ショートストローク、ボアアップ、トリプルキャブなどすべてメーカーがチューナー顔負けのチューニングを施していた。だからこの当時のV8といってもシングル2バレルキャブ、インラインバルブのノーマルヘッドのものからカリカリチューンの600psというものまで存在していたのである。
まあ標準的なものは427cu.inch(7000cc)ぐらいでシングル4バレルキャブ、カムはちょっとハイカムで400psといったところであった。余談だが、カマロ、トランザム、バラクーダ、チャレンジャー、マスタングなんてのは免許取立てのお子ちゃまグルマで大のオトナは決して乗ッてはいけない。オトナのアメ車はコーベット、シェベル、オールズ442、チャージャーなどなどである。(つづく、、、)
1968 Dodge Charger
ラフトクラフトより仕上げのサンプルが届いた。ローズウッドにチークオイル仕上げ。バーチにクリアラッカー仕上げの二つ。どっちも捨てがたい。どうしよう。
ローズウッド かなり濃いこげ茶 最高級品である |
バーチ 実物はもうすこし薄い。きれいなキツネ色 |
またまたアンプを購入してしまった。オマエはオーディオジャンク王かという声がきこえてきそうである(苦笑)
TU-873 300Bシングル
2003.3.16
MIMESIS SR POWER到着。朝8時に届いた。昨夜は確定申告の仕上げで寝たのが5時。眠い、、、、
MIMESIS SR POWERとトリオKA9300
うれしい誤算がひとつ。かつてステラボックスジャパンの修理を一手に引き受けていたという「安田オーディオラボ」(通称Dr.Y)のシールが底面に貼ってあった。単なる修理メンテナンスでシールを貼らないだろうから、これにはDr.Yのチューニングが入っているかもしれない。
テストをかねてA5の288-16Gにつないでみる。普段は上の写真のトリオKA9300のパワー部を使っている。これは大学生の時に新品を購入してずっと使ってきた。日本初のDCプリメインアンプとして発売された。これは以前、徳島県鳴門市の海のそばで一年半ほど暮らしていたときにすっかりサビにやられてしまって今はパワーアンプ部分しか使えない。プリ部分の接点がみんな接触不良をおこしてしまった。
マルチをはじめた時にパワーアンプが足りなくて、これを流用してビックリしたものである。
低音はダメだが中高域になんともいえない艶と厚みがある。セパレーシュンも優秀、空間の余韻もきれいに出る。はっきり言って50万クラスのアンプに引けをとらない。
もう26年ぐらい前のモデルだがヤフオクで極上品が出ていたのをもう一台ゲットした。傷もサビもない超極上品。もう二度と手に入らないだろう。
さてMIMESIS SR POWERであるが、さすがに評判どおりの音である。トリオと遜色がない。いまどきどんなアンプであっても20KHzまでフラットに保証されているし、マルチの高域で使う限りみな同じはずである。しかし、実際は相当違う音がする。シンバルなど最初にスティックがあたる「カツン」というアタックが出ずに「シャンシャン」いうだけのものはダメである。
ページの右に新たなフレームを追加した。「愛聴盤」コーナーであるが、これを追加するのにえらい苦労した。フレームだとかサイトだとかフォルダだとかページだとかの概念がちゃんと理解できないと訳がわからなくなってしまう。このページが突然なくなっていたらそれは操作ミスで消えてしまったということです。
2003.315
突然だがA5用のF25が帰ってきた。修理箇所は無し、つまり一時的に左chから音が出なかっただけのようである。帰宅後早速つなぎ変え音だしする。
やはり圧倒的なクオリティの差である。まずSNが抜群に良い。もはや残留ノイズはほとんど聴き取れない。前回メジャグランはSNが良いと書いたが、F25と比べると一桁は違う。
次にワイドレンジ、特に高域の伸びが素晴らしい。公称15KHzまでのA5でもその違いははっきりわかる。古い録音のJAZZでもシンバルやピアノの余韻がはっきり再現される。
これでメジャグランやベリンガーやN500Fは無用の長物と化したかといえばそうでもない。今回いろいろ組み合わせてみて新たにわかったこともある。
クロスのスロープは12dBぐらいが適当のようだ。いままではせっかくのマルチだからといって18dBに固執してきた。でも12dBのメジャグランやN500Fのマイルドなところも捨てがたい。
シンプルな2Wayだからであるが515B、288-16Gともに長い歴史の中で音色を揃えるべくチューニングが重ねられてきたのだろう。両者を適度にブレンドした方がいいこともあるようだ。
またまた突然だがGOLDMUND MIMESIS SR POWERを購入してしまった。SISに入ってきていたのをタイミングよくゲットしたのである。
50W×2のシンプルなパワーアンプ。ガウス1502に使ってみようと思う。
SISはなかなかいいお店です。今日のお昼に電話すると速攻で送ってくれるという。入金もしていないのにである。多少は私にも信用があるということだろうか?
しかもなにも言わないのに送料、消費税込みで二万円ほど値引きしてくれるという。もともとそんなに高価なものでもないので逆にこちらが恐縮してしまった。明日の朝一に届くので楽しみである。
これでガウス1502用のアンプの候補は@ヤマハB4AアキュフェーズP102BテクニクスSE-A1010CSR POWERになった。いまのところはヤマハB4が一番いいが、さてどうなることやら。
アクシスの高橋氏よりメールがきた。KSA100の症状を確認したので修理に時間が欲しいとのことである。やはり永瀬先生の名前が効いているのか。
これを早速U-STATION21の恩塚氏に転送する。
こんどはラフトクラフトよりメール。ローズウッドにチークオイル仕上げをすると相当濃い色の仕上がりになるという。心配なのでサンプルをこちらに送ったらしい。もともと思いっきり濃い色がよくてローズウッドに決めたのだが、はたしてどんなものなんだろう?
2003.3.14
またまた物欲を刺激するものがでてきた。その名は「ハイパースペースデッキ」、ノッティンガム
アナログ スタジオのアナログプレーヤーである。某オーディオショップで中古をみつけた。現在は同じノッティンガムの「スペースデッキ」にSMEシリーズXを2本つけて使用している。カートリッジはライラ ヘリコンとSPU GOLDをシェルからだしたもの、シュアーV15TypeVなどを使っている。これはこれでは十分満足している。特にシンバルの厚みはCDなどのデジタルフォーマットがどう逆立ちしてもかなわない。中域の厚みもいい。よく低音が弱いといわれるが聴感ではまったくCDに遜色はない。
ノッティンガム ハイパースペースデッキ このターンテーブルのブ厚さがいい
ノッティンガムのアームは好きではない。デザインが悪いし、だいいち使いにくい。針圧の調整はやりにくいし、インサイドフォースキャンセラーは聴感できめるなんて精神衛生上良くない。スペースデッキでは一週間で純正アームはお払い箱にしてしまった。やはりアームはSMEである。その中でもシリーズXは素晴らしい。音がどうのこうのという前にそのメカニカルな機能美にシビレテしまう。
SME SeriesV
恐怖の確定申告の締め切りが近づいている。毎年のことだが最後の二三日になって一年分をいっきにやってしまう。というよりコツコツやるのが苦手なのだ。というわけできょうの更新はおしまい。
2003.3.13
さて、メジャグラン#172である。A5に接続して試聴。アンプの電源を一週間ほど落としていたので最初は極薄の和風サウンドであった。これはダメかな、、、と思ったが30分程聞き込むとA5本来のサウンドになってきた。
A5の部屋はエアコンが弱くて、夏冬ともに苦手である。したがってこれを聴くのはどうしてもタマになってしまう。そのせいかいつも最初はガックリするような音を出してくる。
今晩も小一時間ほどでなかなか良い音になってきた。これはいけそうだ。C9+F25と比べると明らかにレンジは狭いが中域に独特の艶がありサックスやトランペットが張り出してくる。
だがシンバルは薄めでここがつらいところではある。C9+F25+MC7270で鳴らす288-16Gサウンドに似ている。
これは高域のレベルを上げても解決されない。中域が持ち上がってきつくなるだけだ。なんせ高域といっても500Hzからだから。
SNは優秀、デバイダからのノイズは聴き取れなかった。
しかしこれにはボリュームがついているのだが、深夜でそれほど大音量でもないのにボリュームの位置は2時から3時である。能率100dB以上のA5でもってしてこれである。やはりゲイン0では苦しいのではないか?もっともいまどきマルチアンプなんぞをやっている人間はコンプレッションドライバにしか興味はないから大丈夫か。
昨日アクシスにKSA100を送った。ちゃんと治るか心配。以前KST100がやはりハムに悩まされアクシスに出したことがある。結果は異常なしで返ってきた。そりゃアバロンやティールじゃ大丈夫だろう。ところがこちらは能率110dBである。ノイズも20dB以上大きく聞こえるのである。これだからハイエンド専門はキライだ。このときは購入したオーディオユニオンにワガママをいって返品した。
夜、ベリンガーCX3400を聴く。ラックスC9のバランス出力からカルダス ゴールデンクロスで接続。やはりC9のバランス出力は強力で低域の力強さがメジャグランとは違う。ただこれはレベルが上下それぞれ±6dBしか調整できず、低域を+6dB、高域を-6dBにしてもまだ高域が勝っている。あと2dBぐらいは絞りたい気分だ。
それにSNがやはりちょっと悪い。まあ15800円だからあまり贅沢はいえない。5月発売のデジタル版に期待しよう。
きょうはヤフオクでガウス1502を落札した。ペアだが片方が断線している(格安)。スペアにちょうど良かった。これだからオークションはやめられない(苦笑)。
2003.3.12
ところでオマエはどんな音楽を聴いているんか?なんて思ったかもしれない?まあ、A5を持っているからにはJAZZがメインである。
でもホントはロックが好き。しかしジャンルが限定されている。プログレ、ブルース系、ファンク、これ以外はダメである。YES、
ジェネシス、ジミヘン、エレクトリックマイルス、テンイヤーズアフター、フリー、アベレージホワイトバンドなどなど、あげればキリがないが。
JAZZは一時こればっかし、という時期があったが、最近は飽きてきてあんまり聴いていない。ハードバップなんてどれもみな同じ。
しかし、昨年入手したアナログだがこれは気に入った。
SAHIB SHIHAB and THE DANISH RADIO JAZZ GROUP (澤野商会)
|
![]() |
録音良し、ジャケット良し、アレンジ良し、曲良し、演奏も満点の稀有な一枚。デンマークのラジオ局の録音スタジオ11時40分、これは昼間だろううか?夜中だろうか?大勢の仲間が集まってひとつのプロジェクトを遂行するのはなんとも言えず楽しいものである。ここにも演奏者が12名、プロデューサー、エンジニアなどワイワイ言いながらやっているのだろう。
高校時代、文化祭の準備でみんなで夜遅くまで学校に残って頑張った時のことを彷彿させる。「おう、おまえもまだ残っていたんか。なにやっとるんや?」なんて。
アムクロンDC300U 大阪の井上音響というPA屋さんから四台購入した。610W(8Ω)モノラル。BigBlockではガウス四発を四台のアムクロンで駆動する予定。ダンピングが非常に利いて締まった重量感のある低音。しかしこんなジャンクばっかしでハイエンドとは程遠い。でも音は負けない(つもり)
メジャグラン#172が手元に来た。写真のとうりのちょっとな情けない姿ではある。超軽量級でおそらく3kgぐらいしかないだろう。これでラックスC9+アキュフェーズF25を凌ぐ音がでるのだろうか?楽しみである。ベリンガーCX3400も自宅に届いていた。でもこれはバランスーピン変換コネクタがないので明日までお預けだ。サウンドハウスに急遽注文してある。明日の朝届く予定。
夕方、ラフトクラフトに電話した。ローズウッドのツキ板サンプル(浜松のオコゼさん提供)をこちらから送ったのである。同じローズウッドといってもいろんな模様やグレードがあるだろう。オコゼさんにもらったローズウッドは枯れた感じの渋いものだった。是非こんな感じで仕上げをしたい。でもいつものことだが自分の思ったとおりにはなかなかいかない。
2003.3.11
五日目、、、ラフトクラフトには結局ローズウッドで依頼した。大失敗かもしれない。大成功かもしれない。心配で夜も眠れない(ウソ)
奇跡的に綺麗なN500F
今日はアルテックのA5用ネットワークN500Fが届いた。クロス500Hz、16Ωである。ただこれは4dBしか上を絞れないのであまり家庭では使い物にならない。
エレクトリがアルテックの代理店だった時はこれを改造して10dBの可変アッテネーターをつけていた(N500FA)。
どうしてこんなものを買った(ヤフオクで落札)かというと、安かったのとF25が故障したからである。A5用のF25は周波数ボードを500Hzと650Hzに切り替え実験中に片chの音がでなくなった。フィルターアンプユニットをガチャンガチャンと乱暴に入れ替えていたらついに壊れたのである。
これがないとまったく音が出せない。次の日速攻でオーディオユニオンに修理に出したがいつ帰ってくるか不明である。
余談だが中古の機材は半分がオーディオユニオン、ヤフオク三割、Hi-Fi堂二割、たまにSIS、あとは日本全国津々浦々といったところである。
各店の特徴は
オーディオユニオン アンプなどはメーカーに点検に出してから販売しているので安心して購入できる。地元なので多少無理が利くのもやはり良い。
ヤフオク たまに掘り出し物が市価の六掛けぐらいでゲットできる。幸い詐欺まがいにあったことは一度もない。でも売るほうがメリットが大きいかな。
Hi−Fi堂 なんでも売物にしてくるので不良品率は高い。でも店員がフレンドリーで返品クレームがよくきく。日本橋店、大須本店、秋葉原店すべてなじみになってしまった。
SIS ここはハイエンド中心なので敷居が高い。お得意さん優先なので一見さんにはちょっと冷たいところがある。だれか顧客の紹介でいけば扱いが違います。
今日はチャンデバをひとつ注文した。SUPER-X PRO CX3400 、ベリンガーというドイツのメーカー製である。なんと15800円。
3WAYステレオ、4WAYモノである。聞くところによるとクレルKBXからこれにかえたJBL K2ユーザーがいるらしい。ホンマかいな?
これがよければ5月発売のデジタルチャンデバULTRA-DRIVE PRO DCX2496 を買ってみようと思う。やはり位相の回転がないのとディレイをかけられるのは魅力である。
ベリンガーSUPER-X PRO CX3400、サウンドハウスで入手できる
実は性懲りもなくチャンデバはもうひとつ手配している。メジャグランの#172である。これはプリアンプを兼ねたデバイダだ。
入力セレクター、ボリューム、バランスまで備えている。定価150000円だがヤフオクで格安でゲットした(落札価格はヒミチュ)
これはどうもゲイン0のパッシブプリのようだ。いわゆるアッテネーターのたぐいはあんまり好きではないがメジャグランの考え方には共感するものがあるので期待している。(両方とも明日届く予定)
メジャグラン#172(上のベリンガーと比べるといかにも下町くさいデザインが泣ける)
2003.3.10
四日目である。我ながら上出来。
さてKSA100であるが、初期クレル愛好家の集まりであるDouble Woofer'sの会長である永瀬先生に相談してアクシスの高橋さんを紹介してもらった。
早速アクシスに電話して修理を依頼する。ちょっと煮え切らない対応ではあったが、まあエンジニアはみんなこんなもんでしょう。
クレル初期モデルについて(アクシスのHPより)
クレルの軌跡
●創立からデビューへ
1979年創立。
1980年1月、処女作KSA-100をラスベガスのウインターCEショーに出品してデビューを飾りました。そのステレオ・パワーアンプは、手加工ならではの味わいをもったシルキーホワイトのアルマイト仕上げパネルに金メッキ仕立ての止めビスを配するという、それまでにない瀟洒なデザインと、そして、緻密な再現性とエネルギー感を両立させた自然で温かい肌合いをもつ音で、瞬く間に世界のオーディオファイルの心をとらえました。
創立者、そして設計者であるダニエル・ダゴスティーノ氏は大学時代に電子工学を専攻、その後海軍で高周波関連に従事。除隊してからはフリーのエンジニアとしてオーディオのアンプからスピーカーまでの設計、測定、クリニックまでの仕事に携わり、70年からはカナダのデイトンライト社で主導的な立場でエレクトロ・スタティック・スピーカーの開発に関わったり、スレッショルド社でエレクトロニクスに携わります。
75年からはイギリスのゲイル社、77年からグレート・ホワイト・ホエール社でアンプの開発を担当した後、独立します。
そして十数ヵ月の間、ピュアA級アンプの研究開発に没頭。79年秋に最初の製品試作機が完成し、コネチカットの工場でクレル社の第一歩がスタート。33歳の年でした。
現クレル社社長(ダゴスティーノ氏夫人)のロンディーとたった二人で完成品を組み上げ翌年の1月のCESにはるばる持ち込んだ記念すべき第一号機、ピュアA級パワーアンプKSA-100はまさに大センセーションを巻き起こしたのでした。
オーディオブランドとしては一風変わった<KRELL=クレル>というネーミングは、彼が以前から温めていたもので、少年時代に観て感動したSF映画の傑作「禁断の惑星」(1956年・アメリカ)に登場する惑星の偉大な先住者の名「クレル」に由来します。「クレル」は惑星の地下にほぼ無限のエネルギーを蓄え、高度な文明を築き上げていた。・・・と言う物語に、のちにオーディオの仕事に就きアンプ設計者として苦労を重ねて興した自分の会社と設計するアンプのコンセプトへのイメージをダブらせました。それは揺るぎないエネルギーを生み出す強大な電源をもつ品位の高いA級ハイパワー機の創造だったのです。完成した自らのアンプをまえにして彼は、映画を思い出しながら<クレル>と名付けたのでした。
KSA-100は純A級で100W+100Wの出力を有し、あらゆる出力状態での完全なA級動作を誇りました。負荷インピーダンス対出力特性のリニアリティーの良さは抜群で、2?負荷で380Wを保証するというパワー能力は当時に於いて驚異的。また、電源トランスから独立した完全デュアルモノ・コンストラクション、スペースを十分にとったレイアウト、パワーTRを常時70°Cに保つためのローノイズファン・クーラーの採用、そして厳選したパーツを使用したシンプルなピュア・コンプリメンタリー回路など、粋を凝らした設計でオーディオファイルを魅了しました。
●デビューに続くクレル第一世代
KSA-100に次いで発表されたのは、独立した電源でボリウムまで別々の完全デュアルモノのプリアンプPAM-2。極力単純化したシグナルパス、ハイグレード部品でかためた最高水準のS/Nを誇る高級機です。
ハイエンドのオーディオァイルのみを対象に絞った超高級アイテム・クレルのラインナップがいよいよ始動します。
1986年までの数年間、パワーアンプではKSA-100をベースにしたバリエーションモデルを展開。同一構成で50W+50WのKSA-50、さらには、モノラルタイプのKMA-100,200及びそれぞれのMK2バージョンです。「KMA」タイプは「KSA」の内容をパラレルにして、2Ω負荷でもまさに完璧な安定したパワーリニアリティーを実現しています。
KSAに比べて、全体に音の立上がりがよりシャープになり低域もさらに締まってエネルギー感が加わり、しかもローレベルでの敏感な反応ぶりで当代最高のクオリティーを備えたパワーアンプの一つと讚えられ、<クレル>ブランドを不動のものとしました。
さきほどラフトクラフトから電話がきた。頼んでいるダブルウーファー用のエンクロージャーの納期が23日あたりになるとのこと。ついにBigBlockの完成が近づいた。
実は箱の仕上げが決まらない。ウォールナット、チーク、オーク、ローズウッドの中から決めようと思っているのだがどれも決定打にかける。そろそろ決めないと間に合わないしなあ。どうしよう。本命はローズウッドなのだがどうなることやら
KSA100、KSA50も同じデザイン、でも奥行きはだいぶ違う
2003.3.9
ついに三日目に突入。今日はKSA100が来る日だ。
これは福岡のU-STATION21というショップから購入した。電話で問い合わせたところ「ノイズが出るかもしれない」とのこと。
すぐあとでメールでやはりドライバに直結するとすこしハムが出るという。
午前9時過ぎに到着、早速梱包をといてセッティングした。重くて(50kg)でかい(奥行き60cm)。
とりあえずガウス4583Aに接続してみる。DG38で補正しているので当然そのままでは合うはずがない。それでも面倒なので(^0^*そのまま試聴する。レベルが違っても音の傾向はわかるだろう。
うーん、あんまりよくない。MC2600にも似た緩めの低音でちょっと締まりが足りない。ウーハーの高さなどセッティングをつめればなんとかなるかもしれないが、今日はそこまでやる時間も気力もないので断念。
早々にあきらめて376に接続してみる。ノイズの状況をチェックするためである。事前の電話の話では「ホーンに耳を近づけると聴こえるぐらいのノイズがでる。以前の代理店であるラックスに修理に出したが許容範囲ということで戻ってきた。110dB以上の高能率だとある程度は仕方ないでしょう」ということであった。
ところが電源を入れてみるとビックリ、とてもそんな程度ではない。右chから「ジリジリ、ブーン」というかなり大きな音量でノイズが出る。普段聴く音量だと(相当でかい)なんとかマスクされるが、ちょっと静かな部分だと聴こえる。
しばらく電源をいれていたら安定してくるかもしれないと思って外出。夕方帰宅すると相変わらずである(×_×;
ところが暗くなってきたので電灯(電球×4)をつけるとノイズが左chに移動するではないか。右のノイズはほぼ消失。なんじゃこれはどうやら電源関係のノイズのようである。
そこで電源をとるコンセントをもうひとつの壁コンからに変更してみる。おっ、ノイズが出ない。しかし、しばらくするとまた左だけ出るようになった。
こんどはダウンライトをつけてみる。調光器で徐々に光量を上げていくとノイズ消失。やれやれこれでなんとか使い物になる。
夜U-STATION21の恩塚さんより電話あり。ノイズのことを言うとアクシスに出して欲しい、費用は相談にのりますとのことであった。この人は異常に面倒見が良い。普通九州から関東に売ればここまで気を使ってはくれませんよ。皆さんここはお勧めです。
2003.3.8
めでたく(?)第二日目である。いつまで続くことやら。
下の方の写真はメインシステムである。ガウス4583Aウーファー、JBL376ドライバ(ラフトクラフトHD302ホーン)、JBL2450Jドライバ(2311ホーン)、ガウス1502ツイータによる4ウエイマルチ。
クロスは500Hz、2.5KHz、12.5KHzで落ち着いている。ツイーターのクロスを下げると音が荒れるので結局ここに落ち着いた。
現在アンプは写真と異なりアムクロンDC300U(モノ)×2、ベルウッドランシング102×2、クレルKSA50、アキュフェーズP102である。
明日クレルKSA100が届くので376もしくはガウス4583Aに使ってみようと思っている。
P102とKSA50の相性はいまひとつ。アキュフェーズの冷徹なトーンとクレルのヒューマンなトーンがどうも合わない。
三栄無線UV845シングル
2003.3.7
今日から私のオーディオについて少し書いてみようと思う。
このホームページを立ち上げて丸三年、まったく更新しなかった。興味が別のところにいってしまった為である。我ながらこの飽きっぽい性格にはあきれる。
上が2001年12月、下が2002年12月撮影。共に年賀状に使う為に撮影した。
アルテックの方は現在パワーアンプがマッキントッシュMC7270×2(515B)、トリオKA9300のパワー部(288-16G)になっている。
写真当時は三栄無線製の845シングル二台でマルチをやっていた。音は悪くなかった(というより素晴らしいものっだった)が、いつも本調子なのか素人にはわからず他に資金が必要だったとき売却してしまった。
515Bは非常に難物で現代のパワーアンプではダンピングが利きすぎてうまく鳴ってくれない。845シングルだと適度に膨らみのあるゆるめにゆったり鳴った。
マッキンは真空管アンプに通じるものがあるといわれているが、特定の周波数でボンつきがありモノラルにしてやっとまともに鳴ってくれた。下のMC2600も試してみたがやはりステレオだとダメだった。
288-16Gも2002年2月断線したので修理後、(外観が)程度の良いものに替えた。このあたりになるとダイヤフラムがどれがオリジナルなのかさっぱりわからない。
トスカニーニのマークが入っているものだという人もいるし、ボイスコイル引き出し線がひらべったいものだという人もいる。ちなみに最初のものは後者、今のものは前者である。音は正直最初の方がよかった。
でも修理でダイヤフラムを交換したので別のものに交換してしまった。ちょっと後悔している。
288-16G用のアンプも苦労する。1Kzから8Kzあたりの輝かしさがこのドライバの命(このあたりはJBL375をしのぐものがある)なのだが、これを生かすものがなかなかない。
やはり845シングルが良かった。ヘンなアンプをつなぐとみな音が暗くなってしまう。今はクレルKSA50を狙っている。
288-16Gの前に使っていた288C。グレーのハンマートーンが美しい。1950年代の製造と思われる。中域のブ厚いサウンド。ツイーターがないと聴けないが。