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プーチン後継指名、有力者ら一斉に歓迎 ロシア

2007年12月11日10時51分

 ロシアのプーチン大統領が10日、自身の後継者としてメドベージェフ第1副首相を指名したことを受け、ロシア国内では各界の有力者らから歓迎の声が相次いでいる。

 インタファクス通信によると、後継指名の一報で、ロシアの株式市場は大幅に上昇。代表的な指標のロシア取引システム(RTS)などが過去最高を記録した。メドベージェフ氏が会長を務める天然ガス独占企業「ガスプロム」の株価も2.6%上がったという。

 エリツィン政権で副首相を務めたショーヒン氏は「取りざたされた後継候補の中では疑いなく最もリベラルな人物であり、経済界は歓迎している」と指摘した。

 プーチン大統領に近いサンクトペテルブルクのマトビエンコ市長は「決定はまったく予想通りで、もろ手をあげて支持する」と歓迎。ロシア正教会の報道担当官も「メドベージェフ氏は現代的で、知的でエネルギッシュな指導者だ」と評価した上で「正教の信者でもある」と言及した。

 メドベージェフ氏は10日、同氏の支持を決めた与党「統一ロシア」など4党の代表者と共にプーチン大統領と会談した際「(立候補に向けた)協議は前向きに進んでいる。今日も明日も協議を続ける」と報告した。

 プーチン大統領は同日、政府閣僚との会議で「あなた方の将来のポストは、これからの働きぶりにかかっている」とクギを刺し、後継指名後も政権内ににらみを利かせ、政局の主導権を握る姿勢を鮮明にした。

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