温暖化 全国の果樹に悪影響か
茨城県つくば市にある果樹研究所は、全国の都道府県の農業試験場などに地球温暖化による果樹への影響の有無をアンケートで尋ねました。その結果、すべての都道府県から温暖化が原因とみられる現象として、収穫量の減少や見た目や味といった品質の低下などが報告されたことがわかりました。このうち九州などからは、ぶどうやみかんなどがしっかり色づかなかったり、甘みや酸味が不足するといった現象が報告されました。また東北地方からは、りんごや梨の開花時期が早まったことで、農家の授粉作業が間に合わず、収穫量が減ってしまったケースが報告されたということです。これについて果樹研究所の杉浦俊彦上席研究員は「果樹はほかの農作物に比べて、栽培に適した温度の範囲が狭く温暖化の影響が出やすい。品種を改良するなど待ったなしの対応が求められている」と話しています。この調査結果は、11日東京で開かれる農業環境シンポジウムで発表されることになっています。 |
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