室蘭市は来年度、病後児保育制度を導入し、日鋼記念病院に事業委託する。市民ニーズが高かった事業なだけに、働くお母さんにとって心強い特別保育として期待されそうだ。実施時期は6月の予定。同制度の導入方針は、10日の室蘭市議会本会議一般質問で、立野了子議員(市政・創造21)の質問に市理事者が答えた。
病後児保育は、病気回復期に自宅療養する就学時前の児童を対象に、育児支援する子育て支援事業。実施基準は、子供の病状急変時の医療連携や看護師、専用スペースの確保など。市は保護者の安心感に考慮して医療機関での実現を目指し、協議を重ねてきた。
同病院によると、市からの委託がこのほど正式に決まった。詳細は市と同病院で詰めているが、定員は2人を想定。保育スペースなどの施設改修も必要なことから、実施は来年6月を予定している。運営費用は国の次世代育成支援対策ソフト交付金を活用する。
室蘭市は市民の保育ニーズに沿い、延長保育や障害児保育、乳児(産休明け)保育、一時保育、休日保育など、いわゆる特別保育メニューを年次的に整備、拡大してきた。病後児保育実施もこの一環。市次世代育成支援行動計画で「21年度までに」としていただけに"前倒し"の計画実現となる。
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