草加市消防本部は先月28日、綾瀬川左岸広場で重傷症病者をドクターヘリで迅速に専門医療機関へ運ぶ、救急搬送訓練を行った。
ドクターヘリは救命率向上をめざし埼玉県が今年10月に導入、全国都道府県で11番目。川越市の埼玉医科大学総合医療センターを基地病院として、各自治体の消防署からの要請を受け県内各地の現場に最大で20分程度で到着できる。
ドクターヘリの要請はシミュレーションを実施しないとできないことから、草加市では万が一に備え訓練を行った。この日は市内で起きた交通事故による重症者を想定、近隣病院では処置できないと判断、消防署が要請し左岸広場でドクターヘリに引き継ぐまでを救急隊、救助隊、ポンプ隊、指揮隊から約30人が参加して訓練した。着陸の誘導員配置、ブレードによりほこりの巻き上げ発生抑制のための消防車による散水など行った。訓練では要請後15分でヘリが到着、医療センターには8分ほどで到着した。
加藤昇消防長は「訓練を受け、草加でもドクターヘリの要請がいつでもできるようになった。重傷者を速やかにヘリに引継ぎ、救命率を上げたい」と話していた。
ドクターヘリにはパイロット、救急専門医、看護婦、整備士の4人が乗り込んでいる。毎日8時30分から日没まで要請に応じて、天候不順を除き飛ぶ。草加市では通常はそうか公園、綾瀬川左岸広場の2か所で引継ぎ対応する。大規模災害時には小中高校の校庭など含め着陸搬送する。
|
|