丹波
丹波市外への救急搬送4割 柏原病院の受け入れ減
丹波市内から市外の病院に救急搬送される患者数が、本年度に入って全体の四割近くを占めるまでに増加している。医師不足が深刻な県立柏原病院の受け入れが減り続け、現在は三人に一人程度しか収容できていないことが大きな要因。さらに、市外搬送患者の八割以上が、篠山市を含めた「丹波医療圏域」の外へ収容されている。(小林良多)
丹波市消防本部によると、市外搬送の割合は昨年平均で19%だったが、今年五月に30%を超え、六、九、十一月は40%台に達した。
市外搬送の増加の背景には、丹波地域の拠点病院に位置づけられている県立柏原病院の医師不足がある。あらゆる診療科の医師と連携する内科医が減り、同病院の河本英作内科部長は、「入院や外来を対応するのに精一杯の人数。輪番日以外の救急を継続すれば、医師が疲弊していなくなってしまう」と話す。
同病院では二年前までは市内の約60%の救急患者を収容していたが、昨年は40%、今年は十一月までで30%に落ち込んだ。篠山市消防本部によると、同市内から同病院への搬送も三年間で三分の一に減った。同病院の脳外科は、医師の転任で十月から手術ができなくなり、収容率の低下に拍車が掛かった。
丹波市内から市外搬送される患者のうち、最も多いのは大山病院(西脇市黒田庄町)。福知山市民病院が続き、丹波医療圏域外への搬送が82%を占めている。一方、篠山市は75%を市内で収容しており、市外では三田市民病院に運ぶケースが多い。
(12/11 12:23)
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