<おことわり>
今日はぼくちゅう始まって以来、初めてくらいに重いテーマなので、先にクリックしておいてください。
7章[のぶくんの飛行機]第28話 ぼくたちの失敗(5)
釣りは、どんな獲物であってもポイント、というのがあります。
つまり、どこの場所で釣るかによって、成果は大きく違います。
当然ザリガニ池だって例外ではないわけですが、僕たちが「ポイント」とする場所は常に決まっていました。
「夕子ちゃんの対角線上最短距離」です。
なにしろ夕子ちゃん。こんなアウトドアな企画とは知らず、スカートはいてきてしまいました。
このため、夕子ちゃんの対角にゴロゴロと集まってしまう僕たちグループ。ああ、情けないったらありゃしない。
「なんだってお前ら、ここに集まって来んだよ!散らばんなきゃ釣れないだろ?」
「んー、ここが釣れそうに見える!絶対ここだよ、ここ」。
「バカ野郎!少しは離れろ!」
「お前こそ、あっちいけよ!」
わずかな「ポイント」を巡って、みにくい争いこの上ありません。
小春日和の午後。
時間は本当にゆっくりと流れていました。
のぶ君は、ミカちゃんと一緒に、釣りばかりではなく、いろんな話をしているようで、それははたから見ても実にほほえましいものがありました。
一時間も釣りを楽しんだ頃、向かいの「対角線上」で、夕子ちゃんが言いました。
「せんぱい〜。サンドイッチいります〜?あたしつくってきたの〜」。
あっと言うまに一斉移動。
は、速っ!!!
僕は少し遅れをとってしまい、たどりついた時には、すでにサンドイッチはひとかけらも残っていませんでした。
「え・・・ウソだろ?」
「あ・・・ごめんなさい。先輩・・・。今日、こんなに来てると思わなかったから・・」
はい。僕もこんなに来るとは思ってませんでした。
「え・・あ、ああ、いいよ。夕子ちゃん。だ、だ、だい、だいじょぶだから・・・」。
見るとひとりで3つくらいを一度にくわえているやつもいます。
くそ〜。
「要領悪いな〜、お前。これでも食ってろ」。
ザリガニのエサのスルメを渡す西条くん。
「なんで僕だけザリガニのエサなんだよっ!!」
あはははは。
これに、のぶ君もミカちゃんも大笑い。
よかった・・・。あんなに笑ってる。のぶ君。あんなに笑えるようになったんだ。
やがて釣りの成果のザリガニをバケツいっぱいに持って、僕たちは河野くんちの食堂「かなり屋」に移動することにしました。
のぶ君はミカちゃんと手をつないでの移動ですが、池に来る時とは少し様子が違っていました。
少しだけ、のぶ君がミカちゃんをリードしているように見えます。
「おばちゃん。ファンタ」。
「僕、コーラ」。
「俺、ミリンダ」。(ミリンダはペプしコーラが出していた”ファンタ”みたいな飲み物です)
「そんなメニューないよ!あんたは味醂ね」。
「おや、のぶ君、よく来たね。今日はおじょうちゃんづれかい?すみにおけないねぇ」。
「おばちゃん!こんにちは!」
やがて僕たちは、どういうわけか全員「スプライト」を飲みながら、しばらくザリガニの分け前などについて話し合っていました。
本当に楽しい午後。僕たちにも、ミカちゃんにも。そしてのぶ君にも。
しかし
「うそつき!」
ミカちゃんの叫んだその言葉が状況を一変しました。
??
「のぶ君のうそつき!」
「うそなんかついてないよ!」
2人が言い争いをはじめました。
どうしたと言うのでしょう?
ミカちゃんが声を荒げます。いまにも泣き出しそうです。
「ウソだもん!ぜったい天国あるもん!」
「ないよ!天国なんか!神様も絶対いない!」
あ・・・・・。
どういうきっかけでそこに話が至ったのかわかりませんが、僕はこの言葉で、はじめて「失敗」に気づきました。
夕子ちゃんがとめにはいりましたが、どちらも譲りません。
しまった・・。僕がそこにいるべきだった。夕子ちゃんはのぶ君の事情についてはあまり知りません。
「神様いるもん!天国もあるって、お母さん言ってたもん!」
「天国なんかないーーーーーーーっ!」
「天国あるよ!ミカのお父さん、そこにいるんだもん!神様いるもん!リョウくん、助けてくれるんだって、看護婦さんも言ってたもん!」
そうです。ミカちゃんは「天国」を否定することはできません。
それはお父さんが帰って来ない事を「初めて認める」ことになるからです。
そしてそれはまた、弟リョウくんの病気を認めることでもあるわけです。
「神様なんているもんか!なんにも知らないくせに!」
「知ってるお!のぶ君のばかっ!」
ここまで言って、ミカちゃんがボロボロと涙をこぼし始めました。
しかしのぶ君はゆずるどころか、さらに声を荒げていました。
そして、その時のぶ君の言い出したことは、僕たちを驚かせました。
「神様なんか、神様なんかいないよ!神様がいるなら、どうして僕だけこんなめにあうわけ!?」
「天国なんかないよ!パパは少しも見守ってなんかくれていないよ!ごはんのひとつだってくれやしなかったもの!」
それはミカちゃんに向けて言っている言葉ではありませんでした。
今まで誰にも言わなかったことを、独白しているようでもありました。
「僕は・・僕は、給食の残飯あさってたんじゃない!妹が死んじゃうと困るから給食のおばさんに頼んで残りをわけてもらってたんだ!」
・・・!・・・・妹・・・?
「神様なんかいない!ぜったいに!いたら毎日毎日、どうしてひどい目にあうわけ?どうして毎日おなかすかせて歩いてるわけ?」
仲裁に入ろうとしたおばさんまでが、この言葉にたじろぎました。
ミカちゃんには、のぶ君の言っている意味がわかりません。
のぶ君の境遇も知らなければ、おそらく「おなかをすかせる」意味もとりちがえていることでしょう。
「天国あるよね?お父さん、天国から花火見たよね?」
「だから花火あげたんだねー?天国から見たっていったよねー?」
僕のほうを見ながら言いました。
一方のミカちゃんには、それが心の支えでしたから、絶対に認めらません。
「天国あるんだお!神様もいるもん!リョウくん、天国いくんだもん!」
「天国いいとこだって!お花いっぱいあるとこだって!お母さん言ってたもん!」
なんということでしょう。
そしてのぶ君にも、ミカちゃんの言っている意味は、おそらくまったくわかりません。
僕たちは、このあまりに境遇の違う2人を出会わせた作戦を、初めて悔やみました。
それぞれ兄弟がいて、そして同じような年齢で、それでいて歩み寄りようのない違い。
僕も西条くんも。そしてみんなが、黙りました。
のぶ君がさけびました。
「神様がいるなら、神様がいるなら・・・・・、神様はすごくいじわるだ!!!!」
それは、言葉ではなく、心の悲鳴のようでした。
「のぶ君のばか!のぶ君なんか大っきらいだお!!!!」
ミカちゃんが泣きながら飛び出します。
おいかける西条くんと夕子ちゃん。
「神様なんか・・・。いるもんか・・・・・・」。
7章-第29話へつづく
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おっ、久々の一番乗り?
でも浮かれていられない・・・重いですね・・・。
のぶ君に妹?
妹は、もっと過酷な状況というわけですか?
うーん、ちょっと読むのが辛くなりそうな・・・。
>琴音さん、おそくまですいませんね
キーボードを前に眠ってました。
ここ書くのいやだったんで、いっぱい前にちゃかし入れちゃいまして。
たぶん、後から少しずつ文章変わると思います。
目が〜目が〜
痛い・・・
眠気となみだで目がぐちゃぐちゃ。
今まで読んできた分
ミカちゃんのいいぶんがすごく分かるし
でも・・・
まだわからないけど、
のぶくん・・・
小学生なのに
言っていることが
悲しすぎる・・・
久々に世間一般と同じく、明日休みなので〜。
くろわっさんこそ、遅くまでご苦労さまです。
無理しないで下さいね。
おはようございます。
なぜ失敗なのかは読むまで遂に思い当たりませんでした。
これは悲しい溝ですね…。
妹の存在も予想外でした。きっとまだ幼いですよね。母親の状態も心配になります。
>kikuroさん
そうですね。ショッキングな話でした。
書くのやでしたけど。7章のメインテーマですね。
神様はいるのか?
>琴音さん
あー、そっかー。
でも休日。満喫されてくださいね。
ぼくちゅう、休みまへん。
>草二郎さん おはよーございます
>これは悲しい溝ですね…。
そうです。似ているようでいて、2人はまったく違いました。
これをひきあわせたのが、ぼくたちの失敗の2です。
しかもこれは後をひきます。
書ききれるだろうか?
もしいるのなら・・・
そう思ったことあります・・・
しんどいのに
つらいのに
書いてくれてありがとうございます。
つらいけど、のぶくんのことが知りたいです。
現在の ママチャリなら、ふたりを抱きしめてあげてくれますよね?
なるほど。これが「失敗」ですね。
確かに・・・。
あまりにちがう境遇?
深いですね。神様・・・。
おはようございます
登校です
世の中『公平』という文字はありません
不公平にできているんです
だから弱肉強食があり
弱いものが強いものの上に立つことは自然界ではありえません
では人間界ではどうでしょうか?
やっぱり不公平なんですよね・・・
まあ、不公平といっても個人個人で『不公平』と感じる理由は違ってくると思います
大切なのは自分の中でどう消化し
相手に対してどう接するか
こういう問題はとっても重いし
答えって出ないと思うんですよね・・・
そんな出口のない問題をのぶくんのような小さな肩に背負わせなければならないなんて正直読んでいてつらいです
『妹・・・』
また嫌な予感のする単語が出てきましたね
今日は眉根にどうしてもシワがよってしまいます
・・・・・・でもきっと、目をそらしてはいけないのでしょうね
追記・・うまいこと言葉が見つかりません
違う立場で「神様」の有無考えたことがあります
だから無宗教なのかも・・・
>kikuroさん
ザリガニ池からこのあたりまでがノンフィクションです。
これはねぇ。つらかったですね。
今のように「児童虐待」とか、まったく報道されていない時代のことでしたから。
はじめなにを言っているかわかりませんでした。
>2児の母さん (ネタバレあり)
>現在の ママチャリなら、ふたりを抱きしめてあげてくれますよね?
このあと、西条くんがミカちゃんを抱きしめるシーンがあります。
ここに3人、「お父さんがいない」ことに注目してください。
ただし、のぶ君の「お父さんがいない」は、まったく意味がちがいます。
>フェニかめさん おはよーございます
>こういう問題はとっても重いし
>答えって出ないと思うんですよね・・・
確かにそうなんですが、そこは「ぼくちゅう」なので、おバカな高校生は、おバカな高校生なりの答えを見つけます。
ただし、その前にもう一山。
7章、佳境です。
のぶ君、あまりに悲しいですね。神様を信じられない・・・・・きっと、大人も信じられないんでしょうね。
こうして誰も信じることの出来ない人が育っていくのでしょうか?
ママチャリたちとの出会いが、のぶ君を人を信じることの出来る子に変えてくれることを祈ってます。
>ナイアさん、遅くまでありがとうございました
ぼくちゅうは、根本的に前向きな話なんで、このままで終わるわけはありません。
ぼくちゅう流、楽しみにお待ちください。
これをテーマにしたくろわっさん、いえ、ママチャリの勇気をたたえます。
なんかどんどん深くなってますね。
ぼくちゅう。
人にすすめる甲斐があります。
>Blackyさん ナイスタイミング
いやぁ。やりたくないんですが、半フィクションなんでしょうがないですね。
でも、あとは名犬レフティのこと書けば、哀しい話は最終話だけ。
少し荷がおります。
もう少しがんばろ。
登校しました。
神様なんているもんか、いたとしたらなんて理不尽でわがままで残酷なフ○ックな奴なんだ。
自分ものぶくん位のときからずっと思ってきました。でも、人間ってつらいことを経験すると人の痛みがわかるようになるんですよね。そして、自分が嫌だったことやらないようにすればきっと世の中ってよくなるんじゃないかなぁ、って思ったんです。
虐待されて育った子供は親になると虐待してしまうと言います。また、おおかれ少なかれ人間って成長していく間、まわりからコンプレックスをあたえられて育ちます。そして、そのコンプレックスを自分の子供にもあたえてしまうといいます。
まず、のぶくんみたいな子供をなくしていくために、この負の連鎖をとめなきゃいけないと思うんです。まず、自分のコンプレックスに気付き、自分が嫌だったことやらない。そうすればわずかですけど世の中ってよくなるんじゃないないですかね。
コメント欄で長文失礼しました。申し訳ありません。
くろわっさんまだ宿題やってないです。
>なかまこさん
負の連鎖。
そうですね。実は他人にその時だけの「同情」でしかないのですが。
でも、高校生は時間とパワー持ってましたんで、挑戦するわけです。
あの・・・・実は私島流しになりまして。時差があるので遅くはないんです。今朝の8時50分です。
くろわっさんこそ遅くまでご苦労様です。お身体のためにも早くお休みになってください。
>ナイアさん
ひょっとしてドイツかどっか?
そうですね。その頃ってすごくパワーありますもんね。なおさらぼくちゅうメンバーですもんね。期待しています。
いえ、島流しですから・・・・大陸ではなく島です。
>なかまこさん
はい。期待うらぎりませんぜ。
>ナイアさん
失礼しまし〜。なんかドイツのかたが「ぼくちゅう紹介してくださってる」って話、聴いてたもんですから。そうですね。ドイツ、時差8時間くらいですよね。確か。
じゃぁ、時差時計ででも確認してみよ、って言っても、島だらけだからなぁ・・・。
あ。なぁんだ。ハワイかぁ。いい島流しですねぇ。
うーん。こないだはウクライナの人来たし、ヨーロッパのひと、けっこう多いし、ナイアさん、アメリカ合衆国。
世界的?ぼくちゅう(笑)。
そう、世界的に有名です、ぼくちゅう。ハワイでも広めるよう頑張ります。
>ナイアさん よろしくお願いいたします
Oh! ニホンジン スチューデンツ ごっつクレージー!!
くらい言われれば本望です。
おはようございます。
登校です。
上手く表現できませんが…
神様と天国を『信じてる』し『信じたい』ミカちゃん。
神様と天国を『信じたい』でも『信じれない』のぶ君。
そこに希望をもっているミカちゃん。
そこに希望をもてないほど追い詰められてるのぶ君。
どちらの意見も私たちが大人だから理解してあげられるんですよね。
まだ小さい二人が歩み寄ることができるのでしょうか?
心配です。
うわぁ・・
この現実に高校生にして出会うんですよね。
大人になった今の目線でなく、高校生時代の目線で今日の話を読むと混乱倍増ですね。
そして幼い二人が相容れない出会いになるなんて・・。
この重いテーマにどう立ち向かうのか?
すごく気になります。
>ししさん 登校確認〜(ネタバレあり)
そうですね。これほど重くなくとも、誰もが一度は疑問に思うものです。
のぶ君については、さらに深刻なことがわかっていきます。
なんとかなるのか?高校生!
>ガンさん いらっさい。
今のような「家庭における暴力」や「育児放棄」といったことがまったく報道されたことのない時代だったので、驚きはものすごいものがありました。
まだ一波乱あります。
さらに深刻ですか…
でもママチャリ軍団なら何とかしてくれると思います。。。
今までだって何とかしてきましたしね!!
何とかしてください!!高校生!!
おはようございます
すごく重いテーマですが逃げちゃだめですよね。真剣に読ませていただきます。僕は本当に子供が大好きなので毎日のように報道されている子供が犠牲になってる事件に心が痛みます。
この時代って児童相談所とかはまだないですよね?
どうやって解決していくのかな。
現在ののぶくんや妹さん、ミカちゃんが希望に満ち溢れた幸せな生活を送ってくれていることを拙に願います。
実はいとこのお姉さんが幼い頃、こののぶ君に近い状況であったと打ち明けられた経験がありまして、もうとっくに成人していたのにひどく混乱したのを思い出しました。
彼女の場合は祖母が救いになるのですが、のぶ君にも救いが有る事を祈っています。
なにしろ自分の高校時代は何の悩みもなく、夕子ちゃんの対角線でザリガニ釣ってる様なガキでしたから。
ようやくこれで一つですね。もう一山超えるのかぁ。
今日はいつも以上に思うんですが、これ、ブログ小説じゃなかったら世に出てないですよね。
「作家くろわっさん」がホテルにカンズメでは書けない。ブログでコメントの後押しがあって初めて書けた話し。
いつもコメント欄でバカやってますけど、こんな形で応援出来る事をうれしく思ってます。
もっと宣伝しなくっちゃ!
おはよーございます。
ミリンダが懐かしいです。おばちゃんの「味醂でも・・」がちょいウケ!
「うそつき!」から先は重いですね。。
ミカちゃんにお母さんが教えた天国のおとうさんの話は、お母さん自身が常々自分自身の支えにしてがんばっている基礎で、ミカちゃんにとっては真実なんですね。
そしてのぶくん、もの心ついたころから肩に大きな荷物を背負わされていたのでしょう。神様も大人も助けてくれないことを、早くから悟ってしまったんですね。
ママチャリ軍団、試練のときです。さぁ、どう解決するのか・・
ごめんなさい、今は言葉がみつかりません・・・
とりあえず息子を抱きしめました。
任務は終了したけど。
言葉がありません。
神様は不公平です。のぶくん。。
なんだか涙がとまりません・・・
なんか切ないですね。
のぶくんはこんな年で割り切ってしまうんですから。
のぶくんはこれまで何を支えに生きてきたのかなぁと思いを巡らせてしまいました。
妹を思う兄の心?
ふたりにとって絶対的なものがすれ違ってしまいましたね。
ふたりがまた仲良くなってくれるといいなぁ。
>ししさん 再び〜 (ネタバレあり)
>でもママチャリ軍団なら何とかしてくれると思います。。。
>今までだって何とかしてきましたしね!!
はい〜。もちろんです。
>ブロンズさん (大ネタバレあり)
>この時代って児童相談所とかはまだないですよね?
>どうやって解決していくのかな。
児童相談所は県にひとつくらいはあったかも知れません。
が、この町にはありません。
でも。頼れる場所は1箇所あるでしょ?
>ガンさん 再び〜
>実はいとこのお姉さんが幼い頃、こののぶ君に近い状況であったと打ち明けられた経験がありまして、もうとっくに成人していたのにひどく混乱したのを思い出しました。
この事件後も、幾度かこういうことに出くわしましたから、必ずしもめずらしいことではなかったのだと思います。
『巨人の星』などが、「おやじは子供なぐってあたりまえ」な意識を植え付けていましたから、不介入だっただけみたいですね。
先日、和田アキ子さんの生い立ちをテレビで聴く機会がありまして、まったくもって世にありふれていたことを、あらためて思い知らされました。
見ないフリをしたものは見えない。
これが社会に蔓延し出す頃のことです。
はい、登校です。
涙で読むのに一苦労。
言葉がでてこない。。。。です。
>Goroさん おまたせ
>いつもコメント欄でバカやってますけど、こんな形で応援出来る事をうれしく思ってます。
そうですね。書籍では書かなかったと思います。
だいたいにおいて、「ぼくちゅう」は5章の次が最終話のつもりでしたから、6章と、この章はないはずでした。
それが5章最後のときのコメントで、「じゃ、6章続けるか」ってなって、6章最後でやはり後押ししてもらって、その日のうちに7章書き始めましたからね。
あと、小説部門で1位でなくなったら、そこが終わり、とも思っていましたので、クリックしてもらえたのもうれしかったですね。
いろんなインチキサイトともケンカしなくっちゃいけなくて大変でしたけど。
今後ともよろしくお願いいたします。
>じゃこさん 登校確認
>ママチャリ軍団、試練のときです。さぁ、どう解決するのか・・
僕たちは、はてしなくチャランポランでしたが、パワーと悪知恵だけは、どこの高校生にも負けなくらいありました。
期待、うらぎりません。
>レインビーさん、登校確認〜
のぶ君は、おそらく母親に抱きしめられたことはなかっただろうと思います。
ぬくもり。たいせつですよね。
>さっちゃんロマンスさん 登校〜
あ。さっちゃん、一昨日の【コメント大賞】ですよっ!明日から朝練にはいってくださいね。
>神様は不公平です。
はい。それは「神様がいた場合」ですね。
これです。重要なのは。
>ぺこらーさん、ひさびさ登校〜
だいじょぶです。ぼくちゅうですから。
ジャンルはメロドラマではありません。
>ぷにょんさん 登校確認
>ふたりにとって絶対的なものがすれ違ってしまいましたね。
そうです。「遊び相手がいない同士」という発想が、2番目の失敗だったわけです。
1番目は・・・・
>saineiさん 登校〜
ですが、今日は文化の日なので、遅刻とりません
はい。書いてて泣けるんですから、読んでも泣けると思います。
だけどだいじょうぶ。ぼくちゅうですから。
おはよ〜ごぜ〜やす。
待ちくたびれて、寝てしまいましたが、寝てしまってよかったようです。
寝る前に読んでいたら、多分眠れなくなっていたでしょうね。
子どもには、その時期にあった共通の夢とか信じるものがあるんですよね。
サンタクロースとか神様とか天国とか。
それがあるとか無いとかは違う次元のもので、子どもの心というものは、そういう過程を経て成長していくのだと思います。
そこが、ぽっかりと空いてしまったのぶ君の心。
埋められるものって、本当はお母さんなんでしょうけど、ママチャリ軍団の活躍期待してます。
今日の内容じゃ、おちゃらけなんて書けません。
妙に真面目になってしまいました。
>☆男さん
>子どもには、その時期にあった共通の夢とか信じるものがあるんですよね。
>サンタクロースとか神様とか天国とか。
え。サンタクロースはいますよ?
>今日の内容じゃ、おちゃらけなんて書けません。
妙に真面目になってしまいました。
そうですね。今日、おちゃらけたら出入り禁止になっちゃいますね。きっと。
んん・・花火の単語で「流星」の話を思い出し、今回のこの流れで泣いてしまいました。
深いですね。
のぶ君に幼い兄弟がいるのかな?という気はしてたんですけど、ミカちゃんの言葉を借りるとのぶ君のパパは「天国」にいるってことですか。
そして見守ってはくれていないと・・
せっかく仲良くなったミカちゃんとのぶ君。仲直りはできるのか。今後ののぶ君は一体・・・
こちらでは初登校になります。(が、違う名前で一度登校したこと、実はあります)
つい数年前、中学生が虐待を受け、衰弱死寸前で発見された事件、私はすでに大人でしたがとてもショックでやりきれませんでした。
あれを境にそれ以降、子供虐待や育児放棄のニュースをみかけるようになり、その頻度の高さといったら‥‥
そういう事件を聞くことに「慣れて」しまいたくないですよね。スルーしたくない。
のぶ君にもミカちゃんにも、あまりにもイタイ出会いでしたね。
二人がこれを乗り越えて、それでも未来に希望をもってくれることを祈るほかありません。
「ぼくちゅう」の“希望”、ママチャリ軍団(これ、集団ってのがまた心強いですよね♪)と、愛情あふれる大人?なちゅーざいさんの登場に期待します!!!
おはようございます。
同じくらいの年頃で、
まだ小さな子供で、
まったく違う境遇。
お互いの主張がすれ違うどころか真っ向からぶつかりあってしまうのは、仕方のないこととはいえ、特に子供には辛いことですね。
のぶ君もミカちゃんも、
たとえ神様がいてもいなくても、
もっと身近に温かい存在がいるんだということに気付いたら、何かが変わるかもしれません。
のぶくんと妹の心が救われること祈ってます。
ミカちゃんとも仲直りできるといいなぁ。
おはようございます。
私も「神様はいない」って思ってた子供でしたね。
食べ物の苦労はさせられませんでしたが、親父にはなぐられてましたから……
無邪気に「神様はいる!」って信じてる友達とかになんとも複雑ないや〜な感情を抱いてました。
…まあ、「ぼくちゅう」のミカちゃんは単純に無邪気にそう言っている状況ではないわけですが、子供にはお互いの深い部分の事情なんざわからないわけで。
のぶ君のことは、ママチャリたちがなんとかしてくれるんですよね。
自分が子供の頃にも、身近なところにママチャリくんたちのような人たちがいたらなあ、と思わずにいられません。
子供は、自分のおかれた状況に「それ、おかしいって!」と言ってもらえるだけでも楽になるもんですから。
私のように「神様なんていないんだよ。けっ!」と思ったままの大人にならないように、世の中すべての子供にママチャリたちのような存在がいてほしいと願います。
テーマがテーマなので、ついつい自分語りしてしまいました。今後の展開に期待してます。
仕事しながら、一日この事、考えてました。
重いけど、今日、今までで一番、ぼくちゅう読んでいて良かったと思いました。
で、ですね、最初に本編を読んだ時はズシーンと来たけど涙は出ませんでした。その後、コメント読んで、ブロンズさんへの大ネタバレ読んで、そしたら困りましたよ。涙が止まらなくて。現場なのに…。
いまだかつて、「あの方」の登場にこんなに期待したことはありません。多分みんなもそうだと思うけど。
ママチャリ軍団と駐在さんで世の中を変えるのは無理でしょう。みんながたとえすべてを投げ打って戦っても、幼い子供たった一人の人生さえ救えない。それはぼくちゅうの中でも、今のそれぞれの人生でも一緒。残念だけど。
でも読んでる人達の心をとんでもなく動かして、その人達の行動だけでも変えられるというのはとても、とても素晴らしい。
物語の中でのみんなの活躍と、くろわっさんの努力が報われる事を願ってやみません。
今までで一番、更新が楽しみだけど、案外その前にクミコさんとのデートではぐらかされちゃったりするのかなぁ…。
と、なんだかまとまらない乱文で大変失礼しました。
遅刻しました。すみません。
ある程度の予測はついていたとはいえ、やはりか・・という展開にため息しか出ません。
今でも社会現象になりつつある虐待ですものね・・。
子を持つ親として、これだけは許せないものがあります。
のぶくん、がんばれ。
>あとむさん 登校〜
>のぶ君のパパは「天国」にいるってことですか。
>そして見守ってはくれていないと・・
そうとも限りません。これもちょっぴり深いです。
そう言えば、あとむさん、昨日の【コメント大賞】です。
おめでとうございます〜。
>tamazouさん、ようこそ〜
>あれを境にそれ以降、子供虐待や育児放棄のニュースを>みかけるようになり、その頻度の高さといったら‥‥
>そういう事件を聞くことに「慣れて」しまいたくないですよね。スルーしたくない。
本当にその通りです。
いたましいことなのですが、現在進行形のものは、どうすることもできません。
その根底にあるものにもふれたいと思います。
おばかなぼくちゅうも、たまには真面目。
>桜さん 登校〜
>のぶ君もミカちゃんも、
>たとえ神様がいてもいなくても、
>もっと身近に温かい存在がいるんだということに気付いたら、何かが変わるかもしれません。
桜さん、きっといいお母さんになれますね。
その前に嫁に行かないといけませんが。
たいへんいいとこついてます。
>nekobokeさん 登校確認〜
>のぶくんと妹の心が救われること祈ってます。
>ミカちゃんとも仲直りできるといいなぁ
はい。ぼくちゅうですので、このままは終わりません。
>ゆうさん 登校〜(ネタバレあり)
>私も「神様はいない」って思ってた子供でしたね。
>食べ物の苦労はさせられませんでしたが、親父にはなぐられてましたから……
>無邪気に「神様はいる!」って信じてる友達とかになんとも複雑ないや〜な感情を抱いてました。
ゆうさん、今夜のぼくちゅう、必見です。
その年齢にもどってお読みください。
>Goroさん再び〜
>ママチャリ軍団と駐在さんで世の中を変えるのは無理でしょう。みんながたとえすべてを投げ打って戦っても、幼い子供たった一人の人生さえ救えない。それはぼくちゅうの中でも、今のそれぞれの人生でも一緒。残念だけど。
>でも読んでる人達の心をとんでもなく動かして、その人達の行動だけでも変えられるというのはとても、とても素晴らしい。
>物語の中でのみんなの活躍と、くろわっさんの努力が報われる事を願ってやみません
ありがとうございます。なにより、この話の真意をご理解いただけたことをうれしく思っています。
でも、僕たちは、パワーが困るほどにありあまっておりましたので、あきらめませんでした。
僕たちは、この日からこれと戦うわけですが、実はそれは今でも続いているのかも知れません。
当時、時代がこんなふうになるとは思ってもみませんでした。
でも、こういう時代をつくってしまったので、僕たちは再び、ここに集合しているのです。
それは、この日本の、ある町のすみっこでおこった、本当に小さな出来事でした。
>そうとも限りません。これもちょっぴり深いです
ますますもって分からなくなりました。。
じゃあのぶ君を殴る「おじちゃん」って一体・・?
てっきり「パパ」がいないのかと・・
ああぁあ考えても分かりません。
続きを早く読みたいような、そうでないような・・
>るりさん 登校確認〜
>ある程度の予測はついていたとはいえ、やはりか・・という展開にため息しか出ません。
>今でも社会現象になりつつある虐待ですものね・・。
>子を持つ親として、これだけは許せないものがあります。
そうですね。おふざけな「ぼくちゅう」が、こういうテーマで話が展開できるのか、7章を始めた時にはとても不安でした。
6章では、すでに「いじめ」「疎外」をとりあげておりましたので、2連続にするのは、僕にとっても掛けだったのですが。
ここからクライマックスへすすみます。
どうなることやら・・・。
うげ。昨日のコメント大賞?
今さっき読み返していて、そんな大それた物を頂いていたのかと・・感極まっています。とても嬉しい限りです。
いつも色んな感動をいただいているのに、更に感動、、、ありがとうございます。
すごい悲しい話っすね。ぼくちゅうだから、きっとこれから前向きになるんだろうけど、次の話を読むのが怖いです。
ノンフィクションの過去の話を読むだけで、ここにコメントをしているこれだけの数の大人が「怖い」とか「悲しい」とか感じるのだから、これが現実として現在自らの身に起きている子供達が、どれだけ怖くて悲しい思いをしているのかは想像することもできません。
が、「怖い」から、「悲しい」からと言って、大人の僕たちが避けてはいけない問題ですよね。過去も現在も未来も。子供達は、僕たち大人が未来を託す「夢」です。絶対に守ってあげなければいけないと思います。
>あとむさん はい。大賞です〜。
今後毎日やりまして、コメントくださった方ごとにポイントつけてきますから。
今なら13%特別ポイントセール実施中!
>げおるげさん
>が、「怖い」から、「悲しい」からと言って、大人の僕たちが避けてはいけない問題ですよね。過去も現在も未来も。子供達は、僕たち大人が未来を託す「夢」です。絶対に守ってあげなければいけないと思います。
そうです。無視すればなくなるわけではないので。
「いやだから見ない」ことをやりすぎました。日本。
【本日のコメント大賞】はGoroさん!!
大接戦での勝ち抜き!
2度目の登校です。
仕事しながら、一日この事、考えてました。
重いけど、今日、今までで一番、ぼくちゅう読んでいて良かったと思いました。
で、ですね、最初に本編を読んだ時はズシーンと来たけど涙は出ませんでした。その後、コメント読んで、ブロンズさんへの大ネタバレ読んで、そしたら困りましたよ。涙が止まらなくて。現場なのに…。
いまだかつて、「あの方」の登場にこんなに期待したことはありません。多分みんなもそうだと思うけど。
ママチャリ軍団と駐在さんで世の中を変えるのは無理でしょう。みんながたとえすべてを投げ打って戦っても、幼い子供たった一人の人生さえ救えない。それはぼくちゅうの中でも、今のそれぞれの人生でも一緒。残念だけど。
でも読んでる人達の心をとんでもなく動かして、その人達の行動だけでも変えられるというのはとても、とても素晴らしい。
物語の中でのみんなの活躍と、くろわっさんの努力が報われる事を願ってやみません。
おめでとうございます!