悪事のいくつかは、不本意ながら警察ざたになりまして、いろいろと世間様にもご迷惑をおかけした次第です。みなさんもきっとそうだと思いますが。
この話は、そんな「誰にでもある」小さな事件のひとつです。
高校2年のある日、友人が、修学旅行用の靴を購入する、というので、靴屋さんにつきあいました。
帰り足、友人は新しい靴を履いてみたくなったらしく、路側に自転車を止めて、さっそく新しい靴を試着。
もう、そのまま履いて帰ろう、と言い出しまして、古い靴をその場に掃き捨てていこうとしました。
「きみ、きみ。それは良くないよ」
当時より、正義感にあふれた私は、友人をいさめ、その履き古した靴を取り上げました。
取り上げたとたんに、ある画期的アイディアがうかびまして、私たちは、速攻で自転車を走らせました。
目的地は、町で一番高い橋。
はるか眼下に、大きな川が流れています。
私たちは、この橋を靴の墓場に決定いたしました。
もちろん、礼儀をきびしくしつけられておりました私は、橋のはじっこに、2つ、きれいに揃えておきました。
そのままでは、翌日、とんだ騒ぎになることも、じゅうにぶんに考えられるので、
書き置きをしよう、という結論に至りまして
「主に捨てられたかわいそうな靴です。どなたか拾ってやってください」と便せんに書きまして
ご丁寧にも封筒に入れて、靴の間にはさんでおきました。
そのさまを、遠巻きに確認いたしまして、我々は意気揚々と帰宅したのでございます。
いやぁ、我ながら傑作、などと笑っておりましたところ、自宅にその友人から電話がかかってきまして、
「たいへんだ!」
と、まるで八丁堀のハチベェ(誰だ?)のようなあわてよう。
なにをあせっているのかよくわからず、落ち着くように諭しますと
「警察から電話があった」
と言うのです。
まさか。だって今日の靴の墓場は、誰の仕業かはわからないはず。
と、たかをくくっておりますと
「中敷に、かぁちゃんが名前書いてた」
ばかか??
事態は、私が想像していたより、はるかに悪くなっているようで
「まさか、名前出してないだろうな?」
という、政治家のような確認をいたしますと、友人は黙りこんでしまいまして、すでに無言の返事をしているわけです。
案の定、当日のうちに、私にもお呼出しがかかりまして、駐在所にて親ともども土下座。
特に母は平謝りで、
「すみません。今度はちゃんとゴミ箱に捨てさせます」
んーと。母ちゃん、問題はそこじゃないと思うけどな。
駐在さんの怒りに油そそがないでくれる?
この画期的アイディアは、おもいきり学校にも知れるところとなり、翌日も先生によびつけられる始末。
先生は怒りまくっておりまして「もう、お前は靴を履くな!」とか、わけのわからん説教をたれておりましたが
たぶん、頭に血がのぼって、もうなにを言っているのか、ご本人もわからなかったのだと思います。
なぜ、こんなに怒っているか?と申しますと、実は、これが1度めではないからなのでございます(笑)。
では、記念すべき1度めはなにか?と、いうのは、また次の機会にでも。
まぁ、みなさんもきっとそんなものだと思いますが。
序章へどうぞ→
この画期的アイディアをやったことのある人は
多いはずです(笑
アタシだけですか?
記念すべき1度目を読みたいものです。
もともと『CG&建築パースブログ』では、2006年の1月に書いたもので、「ぼくちゅう」を始める2ヶ月前のことです。
つまり、記念すべき第1回目というのが『俺たちは風』なんですね。
駐在所でさえ、さんざん説教喰らった僕たちでしたから、学校なんか、その倍以上あるわけです。
そういうつながりの話なんですよー。
ちなみにここで「母ちゃんが中敷に名前書いてた」っていう、大バカ野郎が孝昭くんです。
いつも、すごく面白くて読み出すと止まらなくなります。
たびたび訪問しては楽しませていただいていました〜☆
・・が、無断でお気に入りに加えていたことを思い出してカキコしてます・・・
ごめんね〜〜〜(^^ゞ
なーにを謝っていただく必要があるでしょう?
ありがたくってありがたくって。
ヘムヘムさんのこと、「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」で検索かけると、ひっかかりますので、実は存じ上げておりました。
リンクいただいたとこは挨拶まわりしておりましたが、このタイミングがむずかしくって(笑)。
即、行ってしまいますと、なぁんだ知り合いじゃん、とかの誤解をうけるため、適度な間を置いてコメント入れておりました。
こちらもリンクはらせていただきますね。晴れて(笑)。
よろしくお願いいたします〜。
初めまして。
面白いです。自分の青春時代とリンクします。
もっと、ずっと、バカだったけど。
相互など畏れ多いので
勝手にリンクさせて頂きます。
いいえ。僕たちを上回った馬鹿な高校生はいません(キッパリ)。
この後を読めばわかります。
それにしても黒幕さん。HNからおそるおそるブログ見に行きましたが、ピンク!!!!!おもいっきしかわいいブログ。
そういう場合は桃幕って書いてください。まぎらわしいから(笑)。
はい。あなたのHN、”桃幕”に決定!
リンクしましたよ〜。とーぜん!
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はじめまして
靴屋で履いている靴と
新しい靴の履き替え
よくやりました
繋げているのは
無理やりちぎって
箱の中身と入れ替えて
お片づけ
懐かしいです
またきます
どうもはじめまして!
少し前から試験勉強からの逃避をかねてお邪魔しています。
こちらのサイトは偶然出会ってはまってしまいました!とても有意義な高校生活をおくっていたんですね。
ところで話は思いっきり変わりますが、ひとつ疑問が生じました!
9章まで進んでいる小説で1章のところに感想を書き込んでも見てくれるのだろうかと…。
この疑問周りの仲間と議論し結果、実際にためしてみようと・・・。
なので気づいたらサインをいただけると幸いです!
>大学生さん
大丈夫ですよー。
でも見落とす時もあるんですけどね。
最新話では、コメント合戦てのをやっているので、その最中は、すさまじい速度でコメントが流れます。
サイドバーには、最新30個しか表示されないので、たまに昔のやつは見落としてしまうんですよー。
でも極力見つけて返しております。
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今日、こちらのブログを発見してしまいました。
あまりのしょうもなさに笑いが止まらず、止まらないついでに、ブログで紹介させてもらい、リンクもさせてもらい、ネットで本を2冊注文してしまいました。
このままの勢いで行くと、mixiのコミュニティに参加させてm(_ _)mと言う日も近そうです。
現在3章目。
まだまだ序の口っぽいですね。
初めまして。「ぼくちゅう」を熱心に勧めてくださった方がいらしたので、伺わせていただきました。
それにしても…番外編だけで大笑いできました。
私はこんなこと思いついたこともありません。
本編もとても楽しいのだろうなと今からうきうきしております。
> 蔦元 れおんさん
ありがとうございます。
このまま4章までしょうもない悪戯が続き、5章でようやく本文といったところですね。
長いですから、がんばってください!
お待ちしてま〜す。
いつも楽しく読ませていただいてます。
私は、白チョークで人型描いて、虎ロープ張って、
赤絵の具を垂らしておくってのやりましたねぇ。
ふと思い出しました。