2006年01月23日
謎の多い車 227
近所の輸入車専門の中古車屋に屋外展示してあった赤外装の先代コルベットがようやく売れたようだ。半年前に360万円で展示されたアメリカン・スポーツの代表は、半年で80万円もの値下げで280万円でようやく売れたのだが、本当の販売価格はこれより10万円は叩かれたはずである。車に限って言えば、いくら値下げしたとはいえ正札で買う人はまずいない。 ここまで値下げしなければ買い手が付かないコルベットに心底同情する、車屋にではなく、車にだ。いい車なのに市場の評価、というか人気の無さが280万円という価格に現れているという事であり、これが中古車価格の現実だ。残酷なものである。 これはアメ車に限った事でなくBMWもしかりで、中古のBMWは物凄く価格が暴落するから新車を買うのが恐ろしくなる。いくら可変バルブタイミングの新技術で武装しても、これが中古車になれば容赦なく価格が、価値が下がるのでどうせ買うならメルセデスと言う事になる。 ポルシェも例外ではないのだが、中古車になった時の価格の落ち方はそれほどでもない。それにしても、中古車価格は消費者の人気が全てであるから、機械のどうのこうの、馬力のうんぬんはあまり関係がない。人気で決まる値打ちは、株式市場の株価とまったく同じである。そこには、科学的根拠、論理的証明は存在しない。それほど危うい存在だという事なのだが、これに踊らされ、証券会社の言いなりになってだまされる、素人投資家がこの世にごまんといる。そして、ITバブルに乗ったあげく株価は暴落し大きな損をする。 思い起こせば10年前のバブルと同じ現象が今、起きている。ただし、10年前と違うのは、バブルが同時多発的に、ゲリラのように生まれては消え、を繰り返すことである。 発生終息のサイクルが極端に短くなってきているのは、社会全体の移り気性と会社(カンパニー)の本当の資産価値が砂上の楼閣化し、見えない資金流入に支えられている証拠である。資産価値が明確でないものにお金を出す事は、できるだけ避けたいものである。
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