
最新スポーツカーを
比較したいのだが、どうしたら良いのだろうか。 スタイル、出力

、トルク

、それとも、メーカー( ブランド

)だろうか。 わかり易い目安がパワーウエイト・レシオだろう。 これは単純に車両重量kg÷最高出力値ps で求められる。 国産車で人気がある

フェアレデイZ、3・5Lの値は5・1なのだが、この数字は他車と比較すると良い、悪いが見えてくる。 アウデイ・TTクーペ3・2L ( 新型 )は5・9でジャガーXK4・2Lが5・6。

この値は小さければ小さいほど良いから、Zは健闘している。 どこが・・? 車体重量が比較的軽量だということだが、それでも1・5t。 ちょっと重い

気がするのだが、300psに助けられているということだ。 S2000は5・2なのだが、重量が1270kgと軽量なのが幸いした。 スタイルは乗用車なので、スポーツカーには入らない

ランサーEV・MRは5・1とZと同じ。 ちなみに、MRとは 「
三菱レーシング 」 の略だ、ミッドシップの意味ではないので間違わない様に。 ランサーの好敵手

たるスバル・インプレッサWRX・STIも同等の5・2とタメを張った。

さて、なかなか出てこない
ポルシェについては、ケイマンS、3・4Lに登場してもらう。 結論から言えば、上記各車の5点台を大きく引き離しての4・7、さすがと言うべきだ。 色々と比べると、どうやら5・0を切る車がスポーツカー

として、走って快感が得られる
ボーダーかもしれない。 相当に高いボーダーラインだが・・・。 格好だけの
レクサスSC ( 旧型ソアラ )は公表したくない軟弱な6・2となっている。 SCは重たいだけの完全な乗用車と割り切ろう

。 レクサスのバリバリの新型車

、LSはどうだろうか・・。 重量1940kgに対する出力は385ps

と過激さが物を言って、5・0という信じられない値をたたき出した、箱型乗用車で。 このレクサスの値を仮想敵メルセデスS350で比較すると、6・9という陳腐な値になる。

S350はメルセデスのくせに出力が272psと控えめ

なのが原因になった。 箱型セダンでポルシェ・ケイマンSを蹴散らした車がある。 ゲテモノAMGなんかではない。 正統派

ビッグセダンの称号を与えても良いこの車。 排気量6000ccに431psで武装したわりに、レクサスLSより70kgも軽い優秀さが誇らしい。 クライスラー・300C。 アメリカン・ビックセダンの極めつけの300CはアメリカンらしいV8・OHVというおおらかさが光る。 全長5mはレクサスより短いのだが、ホイールベースはレクサスより長い3050mm。 この辺が居住性を犠牲にしていない優秀さ

なのだ。

アメリカンなビッグセダンがセダンの頂点

ならば、スポーツカーの頂点もアメリカン・ビッグ
スポーツ
になる。
シボレー・コルベット新型C6の値はポルシェ・ケイマンを寄せ付けない2・7。

V型8気筒・OHVのエンジンは511psと叩きだす、実は恐ろしい車である。 勿論、タービン過給の助けをもらわない自然吸気エンジンであり、この車の恐ろしさは64・9のトルク

にも現れている。

この車の最大の武器はその軽さにある。 ケイマンSよりひと回り大きい車体

なのだが、重量はほぼ同じの1440kg。 これは優秀だ、すご過ぎる。

見せ掛けだけのアメリカン・スポーツは先代のC5・コルベットで卒業

し、現行C6は超一流

のスポーツカーに大変身した。 C6・コルベット。 実は恐ろしい車である。