静岡市の池にヘリコプターが墜落する事故があり、1人が死亡、1人が大けがをしました。機体のトラブルが原因とみられています。
9日午前10時50分ごろ、静岡市葵区の池に東京の「オールニッポンヘリコプター」所属のヘリコプターが墜落する事故があり、乗っていた2人のうち、機長の小宮義明さんが死亡、整備士の亀山幸代さんが重傷だということです。
ヘリコプターは、小宮さんから会社に「テールローターの調子がおかしい」と連絡があった後、きりもみ状態で墜落したということです。
「左側へ機体が傾いた。斜めに突っ込んで、あそこへドバーッといって。水しぶきと煙がバァーッと上がっていた」(目撃者)
このヘリコプターは普段、NHK新潟放送局が使用していますが、この日は検査のため、東京から大阪に向かう途中、静岡ヘリポートに給油に降りる予定でした。
「(機長の小宮さんは)飛行時間5700時間を超えているベテランです」(オールニッポンヘリコプターの会見)
会社側によりますと、テールローターに異常があっても、時速120キロほどあればまっすぐ飛び、着陸できるということです。国交省の事故調査委員会は、原因究明のため、10日から本格的な調査に入る予定です。(09日23:45)