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NHK契約ヘリ墜落 静岡、機長死亡、整備士は重体 '07/12/9

 九日午前十時五十五分ごろ、静岡市葵区の静岡ヘリポート近くの遊水池に、NHKが契約しているオールニッポンヘリコプター(東京)所属のヘリコプターが墜落した。搭乗していた同社の社員二人が病院に運ばれたが、機長の小宮義明さん(57)=神奈川県相模原市東淵野辺=は間もなく死亡、整備士の亀山幸代さん(33)=同県茅ケ崎市南湖=が意識不明の重体。

 機長は墜落直前に「(機体の方向を変える)ラダーペダルの調子がおかしい。着陸の際に安定性がない」などと会社に連絡しており、静岡県警などが事故原因を調べている。

 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会も九日、調査官を派遣、原因究明を始めた。

 静岡中央署などによると、ヘリはユーロコプター社製で中型機のEC135T2型。ヘリは年一回の検査のため、午前十時ごろ、東京ヘリポートを出発し大阪に向かう途中、給油で静岡ヘリポートに立ち寄る予定だった。

 NHKによると、墜落したヘリは通常、同新潟放送局の航空取材に使用されているという。

 静岡ヘリポートの井鍋進所長は「ヘリは池の上空で一時ホバリングしていたが、急に機体が回転しながら落ちた」と説明。墜落直前に機長から無線で風速や風向などの問い合わせがあったが、混乱した様子はなかったという。

 現場は静岡ヘリポートの南西約五百メートル。




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