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社会

兵庫県 3次救急、重症患者の搬送基準を緩和

 姫路市の男性が救急搬送の受け入れを十七病院に断られ死亡した問題で、兵庫県は十日、病院との交渉が三十分以上かかった場合、患者が「ショック状態」なら救命救急センター(三次救急)が無条件で受け入れるという基準を緩和し、ショック状態寸前まで広げると決めた。現在一日二回更新している医療情報システムも、更新回数を増やすよう参加病院に要請した。

 男性は十七病院に拒否され、救急車が自宅を出たのは一時間十分後だった。播磨地域の救命救急センターを担うのは県立姫路循環器病センター(姫路市)だが、同市消防局は、循環器系疾患に特化して受け入れ困難と判断し要請しなかった。

 こうした事態を重くみた県は、三次救急への搬送基準を、交渉開始から三十分経過し、患者の脈拍数が一分間に120以上や心肺停止の危険性がある-などと見直す案を作成。救急救命士の判断で同センターをはじめ、県内の五救命救急センターと、高度医療を受け持つ「特定機能病院」の計六医療機関と連絡し、直接搬送できるようにする。対応できない場合は医療機関で連携し、地域を超えた搬送もする。

 一方、十七病院に拒否された際、同市消防局は、病院側に空きベッドの状況や診療科目などを入力してもらう「広域災害・救急医療情報システム」で、「空床」の病院に問い合わせたが、状況が変化していた。システムは情報の更新が毎日朝と夕の計二回だけで、緊急時に有効に機能していなかった。

 このため今後は、満床になるなど状況の変化に伴い随時更新するよう各病院に要請した。

(12/10 22:49)

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