厚生労働省は10日、鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染して死亡した中国江蘇省の男性(24)から、父親(52)に感染した疑いがあると発表した。
世界保健機関(WHO)によると、男性は11月24日に発症し、今月2日に死亡。その後、父親もH5N1に感染したことが確認され、治療を受けている。ほかの感染拡大は確認されていない。
鳥インフルエンザは、人から人に感染する「新型」に変異し、大流行する懸念がある。厚労省は、父親の感染が発表された9日以降、父親の住む江蘇省南京市を経て10日以内に日本に入国、発熱症状のある人らを対象に、検査を強化している。