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拉致解決向け国際連合が発足
国内外の拉致被害者家族や支援者による「拉致の全貌と解決策国際会議」が10日、都内で開かれた。日米韓、タイ、ルーマニアの5カ国の家族会などが参加する初めての国際組織「北朝鮮による拉致解決国際連合」(飯塚繁雄代表)を結成。連合名で、米国の北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除に反対する声明を採択した。
国際会議は救う会と家族会、拉致議連が「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」の一環で開催。拉致被害者の存在が疑われる12カ国のうち5カ国の被害者家族が参加したほか、脱北者も北朝鮮国内の状況を証言し、日本政府認定の17人以外にも拉致被害者がいるとの見方を示した。
セッションでは、横田めぐみさんの父滋さん(75)が「家族にできるのは、風化させないことだけ。講演会など活動を続けていく」と述べると、母早紀江さん(71)も「国際的に一つになって解決に取り組み、子どもたちがこれからの人生を家族の元で暮らせるようにしたい」と力を込めた。
また朝鮮戦争拉致被害者家族協議会(韓国)の李美一代表は「解決のために連帯し、来年は韓国でも国際会議を開きたい」と発言。タイ人被害者アノーチャー・パンジョイさんのおいバンジョンさんも「連合に参加することで、家族を取り戻すための幅広い活動ができる」と期待を語った。
新潟日報2007年12月10日
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