中国の火葬場、燃料費の節約で「半焼け」の遺体も

2007年 12月 9日 11:54 JST
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 [香港 7日 ロイター] 過去数年ぶりの燃料供給不足となっている中国では、ディーゼルコストを節約するため、遺体を完全に焼かずに「半焼け」で済ませる火葬場も現れている。7日付のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙が伝えた。

 湖南省衡陽の住民らは、火葬場から「耐えがたい悪臭」が流れてくるのを受け、遺体が完全に焼かれていないことを発見。これ以上の遺体が火葬場に運ばれないよう、5日には道路を封鎖した。

 同紙によれば、地元当局が悪臭の原因を調べるために火葬場に人を派遣したところ、作業員らが半焼け状態の遺体や人体の一部をビニール袋に入れ、近くの溝に投げ入れているのが発見されたという。

 地元住民の1人は「ディーゼル価格が上昇するのに伴い、火葬場から出てくる袋の数も増えていた」と語っている。

 世界的に原油価格が上昇する一方、中国では国内の石油製品価格が統制されており、利幅縮小にさらされる製油会社は生産量を絞っている。ことしの10月から11月にかけ、中国では過去4年で最悪となる燃料供給不足に陥っていた。