 稽古を終えてテーピングを外してもらう朝青龍。本人はレイプ疑惑の顛末を知らないともいわれる=10日午前、東京・両国 |
朝青龍をめぐっては、「週刊朝日」があす発売の号で「レイプ騒動」を報じている。朝青龍が2003年4月にパーティー会場で出会った女性に自宅マンションで暴行した−とするもの。
夕刊フジも被害者側の代理人が高砂親方や朝青龍宛に出した「御通知書」(配達証明)を入手した。それによると、朝青龍は03年4月5日深夜、都内の自宅マンションの入り口付近で、直前まで行われていたパーティー会場で知り合った女性の肘などをつかみ、無理やり自室に引きずり込んだ。朝青龍は女性が抵抗できない状況におき、異常な性行為を強要して暴行したという。
精神的に著しく傷ついた、とする女性は弁護士に訴え、「刑法第一一七条・一八一条の強姦致傷罪」に当たるとして御通知書を朝青龍と高砂親方に対して送り、謝罪と賠償金の支払いを求めた−とされる。
朝青龍の後援会関係者は夕刊フジの取材に「横綱は『酔っぱらってその時のことは覚えていない。吐きそうになって、女性を押しのけただけ』という説明をしました。でも、それだけでも彼がやればけがをするのは明らかですよ」と当時のことを証言するが、「コトが公になっては横綱の相撲生命にもかかわる」と答え、この関係者の判断で、“事件”は穏便に処理されたという。
この関係者は「(被害女性に)いくらなら解決するか、と聞くと“20万円位かな…”というので相手にそれを渡して示談にしました。しかし、横綱は一切表に出ず、謝罪もありませんでした。その件に限らず、横綱については約束を守らないなどほとほと呆れることがいくつもあります。私も今は付き合いはほとんどありません」とも話した。
関係者はまた、事件から4年8カ月もたって、経緯を明らかにした理由を「横綱の品格が問われるなか、許せない行為だと今も思う。示談にしたから謝罪もしないのは、横綱の不遜(ふそん)の極み」と説明している。
ZAKZAK 2007/12/10