記者会見する進藤政臣・長野病院長(左から3人目)と母袋創一・上田地域広域連合長(同4人目)ら=10日、上田市
国立病院機構長野病院(上田市)の産科医を、派遣元の昭和大(東京)が引き揚げる方針を示している問題をめぐり、上田地域広域連合(連合長・母袋創一上田市長)は10日、正副連合長会で、近く昭和大に出向いて派遣の継続を申し入れるとともに、他の医療機関からの産科医確保も検討する方針を確認した。
会合は非公開で、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の4市町村長が出席。進藤政臣・長野病院長が経緯を説明し、対応を協議した。
終了後の記者会見で母袋連合長は、国、県、信大などと連携し「難局を打開したい」と説明。昭和大への要請時期は調整中とした。
一方、進藤院長は、昭和大以外の新たな派遣要請先を、幾つか念頭に置いている−と表明。上田小県地域の中核病院として産科機能を維持するためには「3人以上(の産科医)を確保したい」との考えを示した。
昭和大は、長野病院の産科医4人全員を派遣しているが、来年春から段階的に引き揚げる方針。長野病院は今月3日から新規の出産受け付けを休止している。