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News
2007.12.10
三週間にわたる欧州ロケから一時帰国。
そしていま再びフランスへ。
撮影中のエピソードから、再渡仏への意気込みまで
のだめと千秋が語り尽くす!!

二夜連続ドラマスペシャル

inヨーロッパ


撮影報告会 レポート

<第一夜:2008年1月4日(金) 21時03分〜23時22分放送>
<第二夜:2008年1月5日(土) 21時03分〜23時30分放送>

(左から)上野樹里、玉木宏
共に笑顔で欧州ロケの模様を語った主役の二人
(左から)上野樹里、玉木宏
 フジテレビにて2006年秋に放送された人気ドラマ『のだめカンタービレ』の続編が、スペシャルドラマとして2008年新春、1月4日(金)・5日(土)の二夜連続で放送される。連続ドラマで繰り広げた一連の物語を“日本編”と名付けるなら、今回の続編は“ヨーロッパ編”ともいうべきもので、慣れ親しんだ桃ヶ丘音楽大学、そしてそこで時間を共にした仲間たちと離れ、活躍の場をヨーロッパに移したのだめと千秋のその後の成長が描かれる。第一夜では、初めての国際指揮コンクールに挑戦する千秋の姿を、そして第二夜では、指揮者として着実に歩みを進めていく千秋と自らを比べて焦りを感じながらも、伯爵家の元貴族に演奏者として招かれ、自分なりの活路を見いだしていくのだめの様子を中心に描く。ヨーロッパ編というだけに、撮影の大半は海外ロケ。10月23日(火)に、フランス・パリでクランクインした撮影隊は、その後、プラハに移動。およそ3週間にわたる欧州ロケを終え、11月半ばに一時帰国。その間、都内撮影スタジオでのセット収録を中心に撮影を進め、11月29日(木)、再びフランスへと旅だった。

 その一時帰国中の撮影の合間を縫って、去る11月26日(月)、“のだめと千秋”こと上野樹里と玉木宏が、都内ホテルでヨーロッパロケの撮影報告会を行った。「海外が舞台となっている続編の制作は、不可能だとあきらめていた」というプロデューサーの若松央樹(フジテレビドラマ制作センター)の告白から始まった報告会。主役を演じる、上野と玉木の口から果たしてどんな言葉が飛び出すか…?

 「お正月に二夜連続で放送されると聞いて、びっくりしました」と語るのは、上野樹里「それだけ作り手の方たちが『のだめ』に力を入れて下さっているということなので、私も(千秋真一役の)玉木さんと一緒に、また新たな意気込みで頑張ろうと思っています。海外ロケはとにかく大変で、日本ではなんの問題もなくロケに協力して下さるようなお店でも、まずは撮影に協力してもらうための交渉に時間がかかるとか、撮影予定時間が少しでもオーバーすると超過料金を支払わなければいけないなどという過酷な環境の中、大都会でおしゃれなパリの街で千秋を跳び蹴りしたりします(笑)。そんな風な状況ですから、できるだけ空気を読まず、いかにはっちゃけて演じていけるかを念頭に置いて演じています。お正月に家族や友達など、家で集う皆さんに楽しんで見ていただけるよう、海外のいいものをたくさん持って帰りたいと思います」と、意気込みを語った。

 一方、玉木宏は、長期にわたる海外ロケでホームシックにならなかったか、と問われて「こんなに長い海外ロケを経験するのは初めてで、3週間って長いと思って行ったのですが…一回も日本に帰りたいと思いませんでした(笑)。むしろずっとそこにいたかったですね。日本に帰って仕事がいっぱい詰まっているのが怖かったので、逆に安心していられる環境でした」と答え、来場した記者たちの笑いを誘いながら、「撮影はやっと中盤くらいですが、第一夜の千秋の指揮シーンはすべて撮り終わりました。連ドラの時よりも千秋が成長していなくてはならないというプレッシャーはもちろんありましたが、山場となるシーンの撮影を無事に終えた今、きっといいものに仕上がっていると感じています。また、ヨーロッパの町並みの色が“のだめ”の世界観にピッタリ合っていて、すごくはまった映像になっています。29日から再びパリに行きますが、しっかりいいものを撮ってこようと思います」と語り、その口調からは、これまで演じたシーンへの手応えと、いい作品に仕上げようという意欲が十分に伝わってくる。

 今回の続編では、のだめと千秋それぞれが、音楽を通じて成長を遂げるエピソードが軸となっている。コンセルヴァトワールの若くて優秀な学生たち、そして次々と夢へのステップをあがっていく千秋の姿に、焦り、迷い、落ち込みながらも自らの手で活路を見いだし、自分なりのやり方をつかんでいくのだめ。今回ののだめをめぐる展開について、上野は、「自分はなぜフランスに来たのか。そして、何を目指し、何のためにピアノを弾くのか。のだめはそれが分からなくなって挫折しそうになるのですが、何とかフランスで生き残り、チャンスを得てリサイタルを開くことになります。今回は、千秋の指揮コンクールを中心に描く一夜目はダイナミックに、そして二夜目は、繊細な感情を積み重ね、のだめの気持ちが細やかに描かれていますので、今までにないのだめらしさを出して行けたらと思っています」と語っている。また、飛行機恐怖症を克服してヨーロッパに渡り、長年の夢だった世界レベルでの活躍への足がかりとして、初めての国際指揮コンクールに挑戦する千秋を演じた玉木は、今回の続編で、連ドラの時以上に難しい曲の数々を披露する。先に述べたように、この山場となるシーンの撮影をすでに終えている玉木は、「第一夜に千秋の指揮コンクールのシーンがあるんですが、連ドラでやった曲数よりも一夜でやる方が多かったんです。かなりの曲数をやりました。また今回は、千秋にライバルがいるので連ドラとはまた違った見え方がすると思います。前回よりパワーアップしていますので楽しみにしていてください」と、自信のほどをのぞかせた。

 延べ一ヵ月以上の海外ロケという、テレビドラマとは思えない壮大なスケールで撮影中のスペシャルドラマ『のだめカンタービレinヨーロッパ』は、2008年1月4日(金)、1月5日(土)の二夜連続で、各日共に21時03分から放送される。「二夜を通し、二人のラブストーリーがどこまで進むかという部分はもちろん、個性豊かなゲストも大勢出演していますし、新しいキャラクターも存分に楽しんでいただける、みどころ満載の作品になっております。ヨーロッパでの素晴らしい音楽シーンも撮影しておりますので、ぜひご覧下さい」という若松プロデューサーの言葉どおり、新年の幕開けにふさわしい、豪華で楽しい作品に仕上がるに違いない。2008年フジテレビが送る、壮大なスケールのお年玉。ぜひともご注目いただきたい。


☆ 上野樹里 一問一答 ☆


上野樹里
“のだめ”こと、野田恵役
上野樹里
Q.一年間のブランクですが、『のだめ』の世界にすぐ戻れましたか?

「この前まで別の映画を撮っていたので、髪型を『のだめ』に直して色も染め、本読みやリハーサルを行いながら、徐々に戻していきました。『のだめ』は相当ハイテンションでテンポも速いし、すぐには戻らないと思いましたが、メンバーが集まると自然に戻っていった、という感じです。特に今回は最初から海外の撮影だったのでやる気満々でしたし、クランクインした最初のシーンは駅で撮影したのですが、ちょうど朝のラッシュの時間帯で、フランス人のエキストラ40人ぐらいがアニメファンのコスプレをして電車から一斉に出てくるところを見て、たくさんのフランス人が日本の『のだめ』に楽しんで協力して下さっているんだなと思ったら、負けていられないという気持ちになり、最初からいいスタートを切ることができたと思います」


Q.ヨーロッパの撮影の中で最もはっちゃけていたシーンは?

「沢山あるのですが、クリスマスに部屋を飛び出していってしまった千秋を、のだめが『何で逃げるんですかー!』みたいな感じで、後ろから跳び蹴りして柔道みたいになるシーンや、それ以外でも千秋がコンクールに出て、貼り紙の中に(千秋の)名前があった時、千秋に飛びつこうとしたのに(石井正則演じる)片平が、のだめより先に飛びついてしまい、その片平をはがそうとするシーンですね。片平を千秋から引きはがそうとしたら(片平が)イナバウアーみたいになってしまって(笑)。ふたりで廊下の方とか滑りながらマトリックスみたいな動きになったりしてました。ほとんどフレームに入っていなかったのですが(笑)基本的には、どんなシーンもハイテンションで演じています」


Q.今回から参加となるウエンツ瑛士さんとベッキーさんの感想は?

「すごくテンポが早くて大変なドラマなので、私たちは何回もリハーサルをしたり本番もゆっくりじっくり撮っていったのですが、ターニャとフランクのお二人は最初からそのテンポができていてびっくりしました。ベッキーさんに関しては、つけまつげやアイメイク、チークなど、顔が完璧に“ターニャ”という感じで、ロケ先で道を歩いていた時、日本人の方が『上野樹里さんですか? 握手して下さい』と言って下さったことがあったのですが、ベッキーさんには特に何も声をかけなかったので、彼女が自ら『私も良かったら』と手を差し出したんです。でもその日本人の方、最初、全く気付かなかったみたいで、しばらくしてから『えっ!? ベッキー!?…ベッキー???』って、何回も聞きながら驚かれていたくらい、完全にターニャになりきっていました。また、ウエンツさんも、部屋にフィギュアがたくさん置いてあり、いつも泣きながらアニメを見ていたりという根暗な役の感じがすごくよく出ていて、みんなと楽しみながら撮影をしています」


Q.長期の海外ロケですが、ホームシックなどは?

「空いている時間は、スケッチブックと絵の具とクレヨンとチョークを持ち歩き、絵を描いて(それを)スタッフの方に差し上げたりしています。また、何も考えずに写真を撮ったり街を歩いたりしているのですが、ドラマの設定がフランスであり、実際にフランスにいられるのは役者としてありがたいですね。時差もありますし、集中すると何も手につかない性格でもあるので特にホームシックは感じず、20日間、わりと平気でした」


Q.玉木宏さんと一年ぶりに会ってみてどうでしたか?

「のだめと千秋はお互い両極端で、どちらも変わっていますが、恋愛だけではなく、お互いに目指すものがあり、その中でいろんな感情が描かれているのが面白いですね。のだめはどれだけ大きく表現してもまだまだ演じたいと思うほど魅力がありますし、ワンシーンワンシーン楽しんで演じたいと思います」


Q.続編をやりたいという思いはありましたか? また、実現した時の思いは?

「連続ドラマ『のだめカンタービレ』の放送後、ピアノを習う子が増えたり、ピアノバッグを持つ人がたくさん街を歩いていたり、という話を聞くにつけ、大きな影響があったんだなと、とてもうれしく感じていました。ただ、続編に関して言えば、(原作の)漫画も続いているけれどもどこまで続くか分からないし、また、舞台がフランスになっていて、日本で制作できない以上、無理だろうと思っていたので、続編のお話を聞いた時には本当にびっくりしました。二夜ともほとんど二時間半ずつですから、合計五時間。映画だと二本分以上ですし、連続ドラマでも五話分、ということですよね。連続ドラマだと、一週間撮影して、放送を見、また一週間撮影して放送を見る、というふうに、毎回自分も振り返りながら演じることができるのですが、今回はまだ一回もつないだところを見ていないまま撮り続けているので、いい作品になるよう頑張ります」


Q.一年ぶりですが、ピアノ、また今回のために、フランス語の練習は?

「フランス語は家でDVDで練習しましたが、例えば『ボンソワール』の『ル』は発音しないなど、カタカナでの表記と違うことが多々あるので、当日先生に実際に教えていただきながら、耳で覚えるのが一番でした。ピアノもDVDで練習しましたが、これもやはり先生の弾き方を実際に見ながら弾いてみるのが最も効果的だったように思います。ただ、曲がすごく面白い曲ばかりで感情が入れやすく、(曲の)世界にすぐ入って行けたのが良かったです」



玉木宏
千秋真一役
玉木宏

☆ 玉木 宏 一問一答 ☆


Q.一年間のブランクですが、『のだめ』の世界にすぐ戻れましたか?

「撮影に入るまでは不安がありましたが、リハーサルや本番を重ねていくうちに、スタッフもほぼ一緒の環境で撮影していることもあって、1年空いていても自然と役に入れました。そう時間はかからなかったです」


Q.ヨーロッパの撮影の中で最もはっちゃけていたシーンは?

「僕が演じる千秋には、はっちゃけたシーンはあまりないのですが、白目は連発しています(笑)。それもメリハリだと思うので楽しんでやっていますが…。千秋の見せ場となる指揮シーンはちゃんとやりたいと思っていたので、前回よりもパワーアップしたものができたと思います。次回のパリロケで、のだめと一緒に橋の上でちょっと大変なシーンを撮影するのですが(笑)、そこは大変でもあり楽しみでもあるのでしっかり撮影してきたいと思っています」


Q.今回から参加となるウエンツ瑛士さんとベッキーさんの感想は?

「一言で言うといい意味でうっとうしい(笑)。連ドラの時は峰や真澄ちゃんが千秋に迫ってくるのがいい意味でうっとうしかったのですが、今回は二人ともいないので、それに代わるものがあるのだろうかと思っていたら、(ウエンツ、ベッキーの出演で)安心する環境でお芝居ができました。すごくパワーのある二人だと思いました」


Q.千秋という役、そして『のだめカンタービレ』は、玉木さんにとってどんな存在ですか?

「千秋は完璧主義な男で、ふと気づくとひとりで走り過ぎてしまうところがあります。それを自然とのだめに気づかされ、オーケストラでもアンサンブルでみんなの力を合わせないといけないということに気づかされたりして…こういうことは、オーケストラだけではなく人生においても大事なことだと思いますし、共通して気づかされることがたくさんある作品で刺激になりますね」


Q.続編をやりたいという思いはありましたか? また、実現した時の思いは?

「話をいただいた時、すごくうれしかったです。あらためて原作のコミックを読み直してみて本当に映像化するのが難しいと思ったのですが、台本を読んでみたらすごくまとまっていました。二時間半のものを二夜分撮るというのはものすごく分量が多くて、連ドラにすると7話分ほどの量を一気に撮影していくので、撮っても撮っても終わらない感じです(笑)。でも、スペシャルでまた千秋を演じることに対してのうれしい気持ちには変わりはありません」


Q.1年ぶりに会うのだめ。前回には見なかった表情は?

「ヨーロッパで住むのだめのアパートの部屋に初めて入った時、ピアノを弾いたら音が出ないというシーンがあるのですが、そのときの表情は連ドラでは見たことがなかった顔でした。とても印象に残っています。」


Q.指揮やフランス語の練習はどのようにしましたか?

「指揮に関しては、連ドラの時もそうだったのですが、指導の先生が、実際に指揮をしているところをDVDにしてくださったので、それを何度も何度も見ました。楽譜が読めないので、まずは曲を覚えて、その後に踊りの振り付けのように覚えていきました。指揮コンクールのシーンで、指揮をしながらセリフがあるところはかなり大変だったので早めに覚えるようにしましたね。フランス語は、千秋に関してはそんなに量は多くなかったのですが、やはり(上野さんと同じように)カタカナではなく音で覚えるようにしました」


Q.クラシック音楽はどんな存在になりましたか?

「連ドラの時から思っていたのですが、この作品は、役の心情と作曲家の意図がとてもリンクしている使い方をしているので、クラシック初心者としては曲に入りやすいですね。個人的には、クラシック音楽は心を落ち着かせるために聴く、という印象を持っています」


<番組概要>
タイトル 二夜連続ドラマスペシャル
『のだめカンタービレ inヨーロッパ』
放送日時 〜第一夜〜 2008年1月4日(金)21時03分〜23時22分
〜第二夜〜 2008年1月5日(土)21時03分〜23時30分
原  作 「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子著 講談社)
出  演 野田 恵 上野樹里
千秋真一 玉木 宏
   
峰 龍太郎 瑛太
三木清良 水川あさみ
奥山真澄 小出恵介
大河内 守 遠藤雄弥
   
フランク ウエンツ瑛士
ターニャ ベッキー
並木ゆうこ 山口紗弥加
孫 Rui 山田 優
片平 元 石井正則(アリtoキリギリス)
   
黒木泰則 福士誠治
エリーゼ 吉瀬美智子
峰 龍見 伊武雅刀
シュトレーゼマン
(ミルヒー)
竹中直人
           ほか
脚  本 衛藤 凜
演  出 武内英樹
プロデュース 若松央樹
清水一幸
制  作 フジテレビドラマ制作センター
制作著作 フジテレビ

2007年12月7日発行「パブペパNo.07-380」 フジテレビ広報部
※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。
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