2007年12月10日 12時1分更新
九州新幹線長崎ルートで導入が検討されている車輪の幅を変え新幹線と在来線のどちらも走ることができる電車「フリーゲージトレイン」の新型車両の走行試験が北九州市で行われました。
走行試験は9日午前1時すぎから北九州市小倉北区の在来線1点5キロの区間で行われました。
フリーゲージトレインはレールの幅が異なる新幹線と在来線の両方の線路の上を、車輪の幅を変えながら走ることが出来る車両です。走行試験は8年前から、各地で行われていますが、今回は、最高速度270キロを目標に改良された新型の車両を使って試験が行われました。
9日の試験では電車が在来線の信号システムにうまく対応できるかどうかの確認が行われました。
開発を進めている鉄道・運輸機構によりますと今後は在来線でカーブの安定性などを調べた後、新幹線のレールを使って速度の試験などを積み重ね平成21年度までには実用化のメドをつけたいとしています。
「鉄道・運輸機構」新幹線部の梅田雅司上席専門役は「一歩一歩試験を重ね、実用化につなげていきたい」と話していました。