一昨日まで実家に帰っていました。
なかなか今の私には珍しい充実した時間を過ごしてきました。
久しぶりに地元の友達二人と会い、思い出話に花を咲かせていました。
私:「久しぶりやねー!」
友人A:「お!久しぶり〜!」
友人B:「ちょっと痩せた?」
私:「またまた〜お世辞を〜!」
友人B:「うん^^」
私:「^^」
盛り上がりつつ、晩御飯を食べるため居酒屋へと入りました。
友人A:「ここは飲むしかないでしょう!」
私:「グヘヘ!最近禁酒してたのに!」
友人B:「今夜は無礼講だぜ!ヘヘヘ!」
皆:「ヒヒヒヒヒ!」
二十代前半の乙女がする会話とは思えないような気もしますが、そこは気にせずいい感じに酔っ払いました。
友人A:「そうそう・・・ヒック!この間さぁ、占い師に手相見てもらったんだぁ!」
私:「て、手相!?」
友人B:「もしかしていつも商店街に座ってるあの髭を生やしたじいさんに見てもらった?」
友人A:「そうそう、そのじいさんだよ〜。」
私:「ヒック!あの怪しげなじいさん!?私が小学生の頃からあそこに座ってるよ!グヒヒヒ!お主も勇気がありますなぁ。あのじいさんに手相を見てもらうなんて!」
友人A:「ヒヒヒヒ!まぁね!」
友人B:「で、どうだったの?当たってたの?」
友人A:「それがめちゃくちゃ当たってるのよ!びっくりしたことに!」
私:「え!?マジで!?」
友人A:「うん!マジ!まずね手相見た瞬間に、あなた最近食べ過ぎてるでしょ?って言われたの!その時期ちょうど食べ過ぎてたんだよねー。びっくりしたよ!おまけにね、恋愛面とか仕事面とか完璧に当たってるの!」
友人B:「ヒック!マジでぇ!?じゃあこれから行ってみようよ!」
私:「ヒック!それは名案ですな!」
ということで、居酒屋を出た私たちは、その怪しげな占い師に占ってもらうべく商店街へと向かいました。
私:「あ、あれじゃない?」
友人A:「そうそう!」
友人B:「めちゃくちゃ怪しいじゃん・・・本当に当たるのかなぁ?」
私:「ほら!Bから先に見てもらってよ!」
友人B:「う、うん。」
Bは恐る恐る占い師の下へと近づき、椅子に腰掛けました。
占い師:「こんばんは。どれ、手を見せておくれ。」
友人B:「は、はい。」
占い師:「あなた最近食べ過ぎてるでしょ?」
友人B:「はい・・・。」
占い師:「それに仕事もうまくいってないみたいだねぇ。」
友人B:「そうなんです。転職も考えてるんです。」
占い師:「転職をするもよし、このまま続けるもよし、あなたの一年はいいものになりますよ。」
友人B:「そうですか?」
占い師:「あと恋愛なんだが・・・彼氏はいる?」
友人B:「います。」
占い師:「この彼氏とこのまま一生付き合っていくことになるね。子供は5人できるよ。フォフォフォフォフォ・・・。」
友人B:「!!!」
占いが終わった瞬間、友人Bは目をキラキラ輝かせながらこちらを振り返りました。
本当に当たってるのかなぁ・・・。
友人B:「ほら!次はあんたの番だよ!」
私:「う、うん・・・。」
私は緊張しながら、椅子に腰掛けました。
私:「こんばんは・・・。」
占い師:「こんばんは。あなた最近食べ過ぎてるでしょ?」
こらー!手相見る前にそれを言うなー!
完全に見た目で判断してるだろー!
私:「そ、そうですねぇ。最近というか昔から食べ過ぎてますが・・・。」
占い師:「フォフォフォ!でも安心しなさい。この手相を見る限りでは、食べすぎが原因で病気になることはないから。」
私:「そうですか^^」
占い師:「で?あなたは学生さん?」
私:「はい。」
占い師:「最近就職活動で困ってるでしょう?」
私:「(うーん、まぁ困ってるといえば困ってるのかなぁ)は、はい、そうですね。」
占い師:「ここにそれが出てるんだ。でも大丈夫。あなたの就職活動はうまくいくから。」
私:「なるほど。」
占い師:「で、あなた最近彼氏と別れたね?」
私:「(何で分かるの!す、すごい!)はい、最近別れました。」
占い師:「まだ未練があるんじゃないかい?でも別れて正解!彼は自分勝手な男だっただろう?」
私:「ま、まあそうですね。」
占い師:「大丈夫。あなたが積極的に行動することができれば来年には新しい彼氏ができるから!」
私:「(本当かよ!)そ、そうなんですか?」
占い師:「必ずできるよ。」
私:「ふむふむ。」
ガヤガヤ!ガヤガヤ!
私は占い師の話に夢中になっていて気が付かなかったのです。
私と占い師の周りに、黒山の人だかりができていることを・・・。
「すげー!当たってるみたいだぜ!」
「来年には彼氏ができるだってさ。あの女に?考えられんな。」
「怪しくない?あの女もバカそうだし!」
「わ、わたしもやってもらおうかなー^^」
「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!」
「次は俺の番だぞ!」
このような声があちこちから聞こえてきました。(被害妄想激しいよ)
友人二人は遠く離れたところで他人の振りをしているようでした。
う、裏切ったな!
私は占い師にそっと千円札を渡すと、その場からそそくさと逃げ去りました。
そして二人と別れ、帰宅しました。
私:「聞いてよ!今日占い師に手相見てもらったんだ!」
母:「ふーん。」
私:「そしたらさ!就活はうまくいくし、来年には彼氏もできるってさ!」
母:「ふーん。」
私:「興味ないの?」
母:「あんたも本当にバカだね。そんなのうまいように言ってるだけに決まってるじゃない。」
私:「でも当たってることだらけだったんだよ?例えば顔見るだけで、あなた最近食べ過ぎてるでしょ?って分かったり!」
母:「そんなのあんたの顔見たら誰もが食べ過ぎてるって思うに決まってるじゃない!アーハッハッハッハッハ!」
く、悔しい!ダイエットしてやるもん!絶対に!
でも食べすぎが原因で病気にはならないって言われたし、まいっか^^
結論:占いに千円払うなら千円分の食材を買い込んだほうがよっぽどよかった。(こりゃ彼氏もできねーわ!)


今週末とうとうオフです!前回と同じくらい人数揃いました!
恥をかいてこようと思います^^