胡錦濤「後出しジャンケン」一考

2007/12/08(土) 07:44:04 [民主党]

胡錦濤の「後出しジャンケン」

20071208001
環境対策で連携強化・中国主席、小沢氏と会談
　民主党の小沢一郎代表は7日、北京の人民大会堂で胡錦濤国家主席と約30分間会談した。胡主席は「日中関係の強化は気候変動や環境保全、エネルギーなど地球規模の挑戦に共に向かうために役立つ」と述べ、環境対策で連携を強化したい考えを強調した。政党間を含め幅広く日中交流を拡大する方針も確認した。
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　民主党の説明によると、胡主席は北朝鮮問題に関し「核問題についても日中間で連携が進んでいる」と語り、日中間で協力していく方針を改めて表明した。小沢代表は「アジアが平和で豊かになるための要が日中関係だ」などと述べた。 会談で胡主席は歴史問題に触れなかったという。小沢氏も中国の軍事費増強や台湾問題、北朝鮮の拉致問題などには言及しなかった。双方が友好ムードを演出した格好で、中国側は胡主席が約450人の訪中団全員と写真撮影。同行国会議員50人弱とひとりひとり握手に応じた。（北京＝山本公彦）NIKKEI NET 12月7日付記事より参照のため引用／写真は「記念撮影に臨む、民主党の小沢代表（右）と胡錦濤・国家主席＝７日、北京〔代表撮影・共同〕」同記事より参照のため引用
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最初は「グー」の後出しジャンケン

　有志ブログの多くがあつかっておられる事項と思う。諸氏の英邁な指摘と論及に敬意を表し、小ブログからも短稿を呈する。

　表題の報道では、民主党の説明として、『会談で胡主席は歴史問題に触れなかったという。小沢氏も中国の軍事費増強や台湾問題、北朝鮮の拉致問題などには言及しなかった。双方が友好ムードを演出した格好で』云々とある。新参者も多いであろう「約450人の訪中団」とそれを引率してみせた小沢一郎氏に対しては、いきなり刃を見せることはしない。小沢氏の側もその意を汲んでのことか、「重要」な事項をタブー化し、触れないように、また、触れないように、と気遣いしているのであろう。だが、それは池田大作でも出来る土下座興行であり、一党の代表を名乗る政治家が重ねて採るべきスタンスかといえば疑問である。

　ご苦労様の歓迎ムードを演出して相手を手のひらに乗せる。篭絡する。先ずは何も云えない状態、抜き差しならない状態へとじっくりとはめ込んで行く。「友好」「平和」を表看板にしたスタンスを用いる時は、最初は「グー」。その段階を踏むのが中国共産党の手法であり、読者が指摘されている通り、その「魂胆（こんたん）」を英邁に見抜く必要がある。

　また、『日中関係の強化は気候変動や環境保全、エネルギーなど地球規模の挑戦に共に向かうために役立つ』との胡錦濤氏（国家主席）の発言が紹介されている。環境、エネルギー（省エネ技術を含む）は確かに重要だ。だが、これらに関しては、日中関係強化といっても、支那から供与できる事項はほぼ「ゼロ」に近い。「“遺棄”化学兵器」処理費用の請求と同様に、ここでも資金拠出を請求して来るであろう。すなわち、先ず、円借款終了後の「日本財源」確保に重きを置いている。その意図が伺えるのである。

　大勢の前で煽（おだ）てられ、ウキウキ状態でわからなくなっている先導者に、この先で「差し出せよ」との意味をこめて、「はい、はい」と言わせて、先ず「合意」の言資を盗る。俗に「約束事はベッドの中で」（要旨）との格言があるそうだが、それと同様。外交上の「後出しジャンケン」をこの段階から約束させているのであろう。
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対日外交別働隊

　さらに、別角度の視点から報じている産経紙（12月7日付）の記事が興味深い。云く、『小沢一郎代表が率いる民主党代表団を迎えた中国共産党側は、次世代リーダーの1人と目されている李源潮中央組織部長（政治局員）を筆頭に、胡錦濤総書記（国家主席）の出身母体、共産主義青年団（共青団）のＯＢ、現役が多数、顔を見せた。小沢代表が将来、日本の指導者になる可能性を念頭に入れた布陣で、外務省ルートとは異なる胡錦濤政権の“対日外交別動隊”の存在を内外に誇示した』とある。かくも盛大な「歓迎」は、小沢氏を次期首相とみなした演出であることを観て取れる報道ではないか。

　裏を返せば、意のままになる小沢氏を、いかなる手法を駆使してでも、中国共産党のために「日本」の次期首相に据える。傀儡（かいらい）として存分に遣（つか）う。そのために「総力」を挙げている証左であろう。今後をじっくり観察していただきたい。新聞をはじめ、メディア報道の多くは、「小沢」民主党の総選挙勝利、政権奪取を幇助するであろう。民主党の政権奪取と云うよりは、支那の意図は、「小沢」を中心に据えた「支那の日本キャビネット」の設定にあると謂（い）えよう。

　中国共産党は友好的になったとする論評がある。また、表向きの「開けた政策」に好意的な評論も氾濫している。だが、中国共産党の本質は何も変わってはいない。「中国共産党」のままである。

　その実態をよく識り、指摘を続けて来た石平氏は、自著「中国大虐殺史」の中で、中国共産党成立以来の86年間は、自国民、および隣国民に対する虐殺に満ちた歴史であることを指弾している。自国民虐殺が7000万人を超える「文革」をはじめ、チベット、東トルキスタンでどれほどの非武装民を辱（はずかし）め、虐殺を重ねて来たことか。「中国共産党」の本質は一貫しているのである。虐殺摂政の功績によって国家主席にのし上がった人物が、笑顔で小沢一郎氏と「約450人」を迎えているのである。
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【筆者記】

　かの小沢氏の「辞任撤回劇」に愛想を尽かしている民主党の良識派議員諸氏におかれては、はっきりと決断を成すべき時であろう。曖昧に過ごせば、諸氏までがあらぬ傀儡政権作りを幇助することになる。それでいいのか。
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　読者のみなさまにはお忙しい中、ご訪問をいただき感謝しています。ここに、新たに記事をアップさせていただけたことを有難く思います。 拙い記事に対し、有志のみなさまより、内容を的確にフォローいただくコメント、身を案じてくださるコメントに感謝します。昨今、売国事例と呼ぶべきさまざまな事件、不祥事が露呈していますが、良識の力によってこれらを今周知・打開し、未来の教訓とすべき「日本復刻」への確かな前兆と筆者は観ています。先ず膿を出し切って、病を治す。これもまた自明の道と思います。

　一日一日を大切に、みなさまと共に考え、真実を共有できればと願っています。事実を指摘する批判は「悪口」ではなく、真実を掘り出し、その共有のために不可欠です。また、真実の共有はすべての第一歩です。正論は真実から生まれ、良識の声は必ず力になる。辛抱強く支えていただき、共に闘ってくださるみなさまに心より感謝します。

　国民の手で日本を取り戻しましょう！
 
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Comment


小澤民主党の一番の成果はコキントウと一緒に写真をとったことだといっていた、言うことは言う、何て言って国会の会期中に行ったが、あんのじょう小澤利権確認しに行っただけだった。

2007/12/08(土) 07:36:34 | URL | 佐助

もしかして褒め殺し？
同じ親中派なら、無責任ですぐにぶち壊す小沢よりも、安定感と責任感のある福田を選びたいです。

・・・と思った穏健派や親中派は多いはず。

2007/12/08(土) 08:34:57 | URL | 普通的人


小沢さん・・・・なんか中国に「握手してくれてありがとう。サービスしてくれてありがとう」
とか言ってた。
呆れた。

2007/12/08(土) 09:05:35 | URL | 中立を目指す凡人


シナの兵法には「敵国のバカに手柄を与え、本国で出世させる」というのがあるんですが、まさにその通りの状況ですね。
シナに嫌われている政治家が最も日本を大切にしてくれると考えたらいいですね。

2007/12/08(土) 09:43:23 | URL | ヨシ

売国奴小沢一郎
シナの後ろ盾で首相の座を目論む小沢は
さしずめ明の後ろ盾で李氏朝鮮を建国した李成桂と重なりますね。
自らの権力欲のために日本国民を生贄に差し出す腹づもりなのでしょう。
金丸の秘蔵っ子としていい思いをしたことが
忘れられないようですね。
醜いことこの上ない輩です。

2007/12/08(土) 12:30:50 | URL | ひろ

独裁国家って・・・
国民の税金を使って、４５０人も引き連れ、中国の胡錦濤と「あたり障りの無い意見」を交換しに、中国まで赴いたのでしょうか？

その程度なら、電話で事は済みそうですけど？こんな屈中外交をすればするほど、世界の人からは、「朝貢」してるだの、日本と中国は何か企んでるって、猜疑の目で見られているのではないでしょうか？

しかしながら、独裁主義国家というのは、ある意味凄いですね。多分、民主主義国家の貧乏政治家どもを篭絡するのは、わけがないほど「有り余る」潤沢な資金を持っているし、その使い道を誰にも、とやかく言わせないし、文句を言う輩は、さっさと強制収容所に送り、虐待・拷問の末、虐殺というお定まりのフルコース。

上層部に不都合な事実は、全て“もみ消す”し、国民投票など無いから、国民など国家の奴隷であって、恐るるに足りずなのだから、まさに「特権階級」。そうやって中国は、多くの民主主義国家の政治家・官僚達を「賄賂」で、丸め込んできたのでしょう。よほど真に国を想う愛国者か、正義・公正を重んじる「清廉潔白」な人柄の人しか、太刀打ちできないように思います。


2007/12/08(土) 12:58:02 | URL | 花

評価の〜
評価のしようも有りませんね。態々痴態を見せるために民主党の４０数名を引きい道化使の役目を果たす。相手は「ご苦労」〜奴の顔でも立ててやろうと言う処でしょう。
此処まで遜る日本の首相？を狙いたいこの男の正体此処に極まれり、しかも田中真紀子を連れて行かなければ会えない様な人間を相手も信用しますか？
こんな事も判らず中国に行けば日本国民は「民主党」が政権を担う力が有る？と勘違いするだろうと遠征を決めたのでしょう。
アホと言えばアホ、＊＊と言えば＊＊、こんなのに加担した「随行アホ」の氏名が知りたいですね。

2007/12/08(土) 13:30:23 | URL | 猪


歌手がヤクザのパーティで歌えば、非難される。

ヤクザどころではない、支那史上最悪に近い、極悪集団
中国共産党と付き合うということは、己もヤクザということを
証明したわけだ。

これは、北京オリンピックへの参加が、事実上、共産党の
悪行に手を貸すということと同じである。

朝日を始とするマスメディアも同罪である。

ちなみに、昨今の支那の篭絡術の中に、
　新鮮な臓器移植が加わったという報告があった。

　尚、支那の篭絡術は

　女：国家による美人局
　金：賄賂（ODAの還流など）
　脅し：ヤクザの恐喝と同じ（家族まで）
　名誉：名誉博士、名誉教授、客員教授

である。注意されたい。

2007/12/08(土) 17:39:44 | URL | 素朴人

小沢・胡会談は無意味だった
小沢氏と胡錦涛主席との間には、特に突っ込んだ話は無かったようですね。胡氏はお互いに戦争は避けようと言ったようですが、勝手にEEZラインを越してガス田開発をやっておきながら、謝るならまだしも、この言は許しがたいものです。小沢氏はこれに対し何も言わなかったようです。そばに中国の要求で田中真紀子氏が座っていたのに牽制されたのかもしれませんね。田中氏は中国のエージェントのように見えますね。

2007/12/08(土) 19:06:58 | URL | 東郷　幹夫


「首相の器に非ず」どころの話ではない、「国会議員の器に非ず」だと思います。
上を目指そうと言う人間が責任を回避し都合の悪いことに目を瞑るようでは「器が知れる」というものです。

2007/12/08(土) 23:42:59 | URL | 田中周

小沢・胡会談は無意味だった
重要な国会審議まで放り出して、中国を訪問するなど、今回の小沢訪中は全く無意味だったと思います。450人も引き連れて何をしに行ったと言うのでしょうか。胡主席と面談したというのに「仲良くしましょう」程度で、肝心なことは何も話してはいません。一種の朝貢外交をして、ご機嫌を取りに行ったというだけでは、小沢氏及び民主党株の値打ちを下げるばかりです。東シナ海ガス田問題、チベット、新疆ウイグル区、民主主義信奉者への非人道行為など、もっと言うべきことは沢山あったと思うのですが。ところで田中真紀子さんは中国のエージェントなのでしょうか。小沢・胡会談に中国の要請で同席したそうですね。

2007/12/09(日) 03:34:05 | URL | 東郷　幹夫

４５０人も？
＞こんなのに加担した「随行アホ」の氏名が知りたいですね

是非とも知りたい一人です。　お忙しいでしょうができましたらお願い致します。

2007/12/09(日) 14:41:32 | URL | 通行人

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