特集
産婦人科の医師不足

2005年10月17日放送

1産婦人科医が足りない…


名古屋市にある
南生協病院・産婦人科。

さまざまな婦人病から
リスクの高い出産まで、
対応する総合病院の産婦人科は、
毎日、忙しさが続いています。
医師が足りないのです。



産婦人科
・石井景子部長
「昼間も2人、
時間外も全部2人だけという
状態になってしまって。
尋常な状態ではないですね」

手術、そして時間を選ばない、出産。
医師2人だけで対応するには、
もう限界に近いといいます。



産婦人科医は、
一番多かった昭和40年代を境に減り続け、
最近では、全国で約1万1000人。
その数は、内科医の9分の1。
産婦人科医を目指す医師が
減ってきているのです。

今、全国各地の病院で、
産婦人科医の不足が問題になっています。



石井産婦人科部長
「どなたも、自分の赤ちゃんは、
何事もなく無事に生まれてくると
思っていますから、
トラブルがあった時には訴訟が多い。
また、時間外の仕事が多いのも原因ですね」

こうして不足していく産婦人科の医師。
今、それが、
地方の病院と地域を揺るがせています。

広がる出産への不安